楽器が放つ音に色彩や音量の変化を綿密に施していくカンポーリの音楽性は、縫い目のない布のような、トルソーの少女像が甘美な官能的なものに変化していく様な艶めかしさも感じられて脱帽もの。 ...
2022年02月
GB DECCA SET514-7 ヘルベルト・フォン・カラヤン ニコライ・ギャウロフ ガリーナ・ヴィシネフスカヤ マルッティ・タルヴェラ ウィーン・フィル ムソルグスキー ボリス・ゴドノフ(全曲)
華のない重量級のオペラ。なのに圧倒的な音響と熱狂に心奪われるのは、カラヤンの演奏だからなのか、他の指揮者は出来るのだろうか。展覧会の絵を遥かに凌駕する傑作だと確信している。 ...
GB DECCA SXL6067 ヘルベルト・フォン・カラヤン ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 モーツァルト 交響曲41番 ハイドン 交響曲103番《太鼓連打》
テンポは案外速くはありません。後の演奏と比べると確かにレガートの度合いは幾分控え目で、その分爽やかに、ややダイナミックに感じます。 ...
GB DECCA 5BB123-4 レオンタイン・プライス ジュゼッペ・ディ・ステーファノ ジュゼッペ・タデイ フェルナンド・コレナ ヘルベルト・フォン・カラヤン ウィーン・フィル プッチーニ トスカ
音による演出の巧者、カルショウ・プロデュースの“ラジオ・ドラマ”的オペラ。プライスとステファノの組み合わせが魅力的。それにスカルピアを歌うタッディの悪役ぶりはなかなか凄味がある。そして、カラヤンのドラマの構築がまた見事というほかない。 ...
GB DECCA SET209-11 ヘルベルト・フォン・カラヤン マリオ・デル=モナコ レナータ・テバルディ アルド・プロッティ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴェルディ オテロ
冒頭のシンバルの音を聴いただけで凄い録音だという事が理解できる『オテロ』の代表的名盤。豪華なキャストとオーケストラと最高音質を誇った DECCA とくれば、否でも応でも注目だ。 ...
DE DGG SLPM139 974 ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 シベリウス 交響曲4番/交響詩「トゥオネラの白鳥」
北欧らしさは無く。「凄味」をこれほど感じさせる演奏もない漆黒の音楽。深層心理を探求したような内省的で晦渋な第4番の存在意義は何なのか。 ...
AT DGG SLPM139 371 クラウディオ・アバド ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ブラームス セレナーデ2番、大学祝典序曲
ブラームスを演奏する時、アバドはベルリン・フィルから腰が据わった響きを引き出しつつ、もっと横に軽やかに流線型にモチーフの移り変わりを歌っていきます。 ...
DE DGG 2532 020 クラウディオ・アバド シカゴ交響楽団 マーラー 交響曲1番「巨人」
アバドの生き生きとした、巨人です。弱音部の緊張のなか、繊細な美しい演奏です。そして最終楽章ではパワフル・個性が全開の盛り上がりです。シカゴ交響楽団の余裕のある盛り方や弦楽器の発音がとても魅力的です。 ...
DE DGG SLPM139 383 マルタ・アルゲリッチ クラウディオ・アバド ロンドン交響楽団 ショパン リスト ピアノ協奏曲1番
録音が非常に優秀。体感しようよ。アルゲリッチ若き日の情熱!このアナログ盤からのエネルギッシュな再生音はスリリングでもある。 ...
FR DGG 413 235-1 マルタ・アルゲリッチ クラウディオ・アバド ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ ロンドン響 ワシントン・ナショナル響 ショパン ピアノ協奏曲1&2番 ピアノソナタ2&3番
ここまで奔放に弾くピアニストはなかなか他には見当たらない。自分の興に素直に従いながらも一線を超え無い、故に奔放さの中に奥行きが生まれている。2枚組。 ...