老巨匠の達観した演奏に、大らかで深い安らぎに満ちた広大な彼岸の空間が見えてくる。そこへ夕映えに火照るかのようなシュヴァルツコップの歌唱が融けこんでいる。まるで、夢を見させられているかのよう。 ...
2016年07月
DE EMI 1C157 00 104/6 クレンペラー ワーグナー・さまよえるオランダ人(全曲)
「彼女は音楽的にも演劇的にも飛び抜けている。間違いなく天才だ。他の歌手にゼンタを歌わせるなんて、黒を白だと言い張るようなものだ!」クレンペラーの『オランダ人』は暗黒の力に満ちたドラマだ。 ...
FR VSM C165-00031/33 オットー・クレンペラー モーツァルト・魔笛
この「魔笛」にはセリフがないのだが、音楽的にこれだけ充実した「魔笛」があるだろうか? クレンペラーの音楽性と、それを音楽にする力量が無ければ、これだけ充実した演奏はできないのではないか。 ...
GB EMI SLS941-4 クレンペラー&バレンボイム ベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集(5曲)
クレンペラーの重厚なオーケストラに、バレンボイムの若さあふれる躍動感のあるピアノがよく溶け合って素晴らしい演奏となっている。「全集なんて聴かない」と思われている方も聴いて下さい。 ...
GB DECCA SET397 ベンジャミン・ブリテン ブリテン・真夏の夜の夢(ハイライト)
ブリテンが新たな音色を試みて成功した、シェイクスピア原作による幻想的な名作。カウンターテナーのアルフレッド・デラーをはじめ、当時のイギリスを代表する歌手による極上の1枚だ。 ...
GB DECCA SXL6754 ゲオルク・ショルティ チャイコフスキー・交響曲5番
ショルティとシカゴ交響楽団の共演を代表する一連のチャイコフスキー・シリーズ。『運命』へ向けて突き進む巨大な蒸気機関車のようだ。めまぐるしいテンポ変化とパワフルなダイナミックレンジに圧倒される。 ...
GB DECCA SXL2167/9 カラヤン&ウィーン ヴェルディ・アイーダ(全曲)
英DECCAのオペラ第一黄金期を象徴する傑作。ウィーン・フィルの奏でる美音は他の録音とは全く別次元の高みに達しています。豊麗にして精妙無比、当に耽美の極み。ソニックステージの効果満点。歴史悲恋が身に迫る。 ...
GB DECCA SET209/11 ヘルベルト・フォン・カラヤン ヴェルディ・オテロ(全曲)
冒頭のシンバルの音を聴いただけで凄い録音だという事が理解できる『オテロ』の代表的名盤。豪華なキャストとオーケストラと最高音質を誇った DECCA とくれば、否でも応でも注目だ。 ...
GB DECCA SET305/8 ゲオルグ・ショルティ ヴェルディ・ドン・カルロ(全5幕/イタリア語)
登場人物それぞれ逃れられない宿命的な運命を背負いながら複雑に絡み合いながら進行する壮大な音楽劇。20世紀最高のプリマ・テバルディが際立って素晴らしく、ショルティが全体を手堅く引き締め深く感動させられる。 ...
GB DECCA SXL6242-4 ヴィリー・ボスコフスキー INVITAION TO A STRAUSS FESTIVAL
その録音、臨場感、演奏全てが満足できる域に達していることは言うまでもない。斯くあるオペラのプロジェクトにヨハン・シュトラウスの録音が前哨戦にある。 ...