EMI, DECCA, DGG のカタログから、100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコードのために、良く聴かれ親しまれている名曲を聴く機会の多い名盤をセレクトしました。平成28年4月14日に熊本地震に遭遇して避難所生活中。6月になって、ようやく音楽を聴けるようになって、受け止めること感じることが変わったことに刺激を受けてブログを再開。気に入って聴いていた愛聴盤を改めて考えてみています。
30分ほどを目安としており、ブログですので、鑑賞会で質問のきっかけにしてもらうためで、また解説したことの再録、補足にとどめています。コメントは開放していますので、質問が来れば詳細を加筆します。
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録音そのものに雰囲気があって、時として耽溺に過ぎるのではないかと思われる主観的な音楽を聞かせてくれます。朗々としたヴァイオリンは、チャイコフスキーやシベリウスを邂逅できます。

DE DECCA 6.41483 チョン・キョンファ ルドルフ・ケンペ ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 ブルッフ ヴァイオリン協奏曲1番/スコットランド幻想曲
DE 1972年製テスト盤 ドイツ・テルデック・テレフンケン・デッカプレス
- Record Karte
- 1972年5月ロンドン、キングズウェイ・ホール録音。
- レイ・ミュンシャル&ジェームス・ロックによる録音。
キョンファ初期の瑞々しく透明感あふれる音色と情熱的な演奏が見事な一枚。ケンペ&ロイヤル・フィルの豊かで深みのあるオーケストラがキングズウェイ・ホールに響き渡る様も圧巻です。
たっぷりとした深みのある響き
現代世界最高のヴァイオリニストのひとりチョン・キョンファ初期の瑞々しく透明感あふれる音色と情熱的な演奏が見事な一枚。ケンペ&ロイヤル・フィルの豊かで深みのあるオーケストラがキングズウェイ・ホールに響き渡る様も圧巻です。
彼女の録音歴の中でもアンドレ・プレヴィンと録音したチャイコフスキーとシベリウスの協奏曲の次くらいの最初期の録音ですが、録音そのものに雰囲気があって、たっぷりとしたヴァイオリンを聞かせる。
チョンはヴァイオリンを朗々と響かせながら、ときとしては耽溺に過ぎるのではないかと思われる主観的な音楽を聞かせてくれます。のちにバルトークやプロコフィエフ、それにブラームスのソナタで聞かせてくれた厳しい表情の音楽とは違って、懐かしのチャイコフスキーやシベリウスと同じ雰囲気です。
デビューまもなく、評価もない新人が大家の胸を借りる。アンネ=ゾフィー・ムター、ヘルベルト・フォン・カラヤンの顔合わせがブルッフであったことを思い出した。
ルドルフ・ケンペ/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の伴奏は、決してヴァイオリンを打ち消すようなことはなく、チョンに合わせて、たっぷりとした深みのある響きでサポートします。一方でオーケストラを鳴らすべきところでは堂々たる音楽を聞かせてくれるので、ヴァイオリンだけでなくオーケストラを聞く楽しみが堪能できます。
プロダクト・ディテール(テスト盤)
演奏者
チョン・キョンファ
オーケストラ
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ルドルフ・ケンペ
作曲家
マックス・ブルッフ
曲目
ヴァイオリン協奏曲、スコットランド幻想曲
録音年月
1972年5月
録音場所
ロンドン、キングズウェイ・ホール
録音チーム
レイ・ミュンシャル&ジェームス・ロック
録音レーベル
DECCA
レコード番号
SXL6573
録音種別
STEREO
製盤国
DE(ドイツ)盤
レーベル世代
ホワイトレーベル
製盤年
チョン・キョンファ
ユニバーサル ミュージック クラシック
2013-05-15
ラトル(サイモン)
ワーナーミュージック・ジャパン
2007-11-21
イタマール・ゴラン
King International
2013-11-20
イタマール・ゴラン
King International
2013-11-20
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