EMI, DECCA, DGG のカタログから、100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコードのために、良く聴かれ親しまれている名曲を聴く機会の多い名盤をセレクトしました。平成28年4月14日に熊本地震に遭遇して避難所生活中。6月になって、ようやく音楽を聴けるようになって、受け止めること感じることが変わったことに刺激を受けてブログを再開。気に入って聴いていた愛聴盤を改めて考えてみています。
30分ほどを目安としており、ブログですので、鑑賞会で質問のきっかけにしてもらうためで、また解説したことの再録、補足にとどめています。コメントは開放していますので、質問が来れば詳細を加筆します。
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その演奏スタイルとノーブルな容姿から〝貴公子〟と謳われたフランスのチェリスト、フルニエがこの協奏曲に内在する郷愁や憧憬を雄大なスケールで、しかも詩情豊かに表現した名演。

DE DGG SLPM138 755 フルニエ/セル/ベルリン・フィル ドヴォルザーク チェロ協奏曲
- Record Karte
DE TULIP MADE IN GERMANY, フランス製見開き厚紙ジャケット
- 1962年6月ベルリン録音。
- 優秀録音、名演、名盤。フランス製見開き厚紙ジャケット。
ピエール・フルニエが米 CBS に録音する見返りにジョージ・セルがベルリン・フィルを振ることで成立した唯一のセッション。
土臭さ満載のこの協奏曲から、これほどまでに温かくノーブルで、しかも繊細な響きを引き出しているのは、まさに〝貴公子〟と謳われたフランスのチェリスト、ピエール・フルニエならではの至芸といえるでしょう。この協奏曲は、フルニエにとって愛奏曲の一つであり、そのフルニエのドイツ・グラモフォン時代の録音の中でも殊更評価が高く、ステレオLPレコード時代を通じて、ロストロポーヴィチ/カラヤン盤(DGG)と並び最高の名演とされていた1961年録音の歴史的名盤です(フランスADFディスク大賞、ドイツ・レコード批評家賞受賞)。
この協奏曲は、フルニエにとって愛奏曲の一つであり、この録音以前に英EMIへのSPレコード、英DECCAへのモノラルレコード正規セッション録音続く、3度目の境地の名演といえるステレオ録音盤です。録音は、ベルリン郊外のダーレム地区にあるイエス・キリスト教会(1961年6月1日~3日)で行なわれました。1950年代初頭から1972年までベルリン・フィルの録音がほぼ独占的に行なわれていたこの教会は、深みのある豊かな響きが特徴ですが、アナログ時代のドイツ・グラモフォンの名エンジニア、ギュンター・ヘルマンスは、その中でチェロ独奏を美しく明晰に際立たせつつ、その背後に大きく広がるオーケストラのソノリティを余すところなく録音に収めています。
プロダクト・ディテール(オリジナル盤)
演奏者
ピエール・フルニエ
オーケストラ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ジョージ・セル
作曲家
アントニン・ドヴォルザーク
曲目
チェロ協奏曲
レーベル
Deutsche Grammophon
レコード番号
SLPM138 755
録音年月日
1961年6月1日~3日
録音場所
ベルリン、イエス・キリスト教会
録音エンジニア
ギュンター・ヘルマンス
録音種別
STEREO
製盤国
DE(ドイツ)盤
レーベル世代
TULIP MADE IN GERMANY
レコード盤重量
160㌘
仕様
フランス製見開き厚紙ジャケット
CDはアマゾンで購入できます。
フルニエ(ピエール)
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