JP 東芝EMI AA9332D
Sociéte Des Concerts Du Conservatoire, André Cluytens – Ravel – Complete Orchestral Works
アンドレ・クリュイタンス パリ音楽院管弦楽団 ラヴェル 管弦楽全集 JP 東芝EMI AA9332D
- Record Karte
- 東芝EMI社製
- YLX直輸入メタル使用盤。4枚組。
- 後期のEAA企画番号セットと違いまだ東芝音楽工場時代AA企画番号セットなので、おそらく東芝EMI社発足の1973年製造。
ラヴェルといえばアンドレ・クリュイタンス、とされるほど、収録から60年以上の歳月を経ても最高位にランクされる名演。しなやかで繊細なニュアンス、精妙で瑞々しい感性に満ちた響きは、いつ聴いても時代を超越した官能の世界を提示してくれる。
果たしてこれ以上の演奏が可能と言えるであろうか。
ラヴェルといえばアンドレ・クリュイタンス、とされるほど、収録から60年以上の歳月を経ても最高位にランクされる名演。しなやかで繊細なニュアンス、精妙で瑞々しい感性に満ちた響きは、いつ聴いても時代を超越した官能の世界を提示してくれる。
パリ音楽院管弦楽団は今は存在しないが、管楽器の音色の美しさと細やかな表情、弦楽器の柔らかな響きと美しい音色はラヴェルのオーケストレーションを最大限に活かしているし、クリュイタンスはオーケストラの自発性を活かしながら、巧みなコントロールで繊細で洗練された演奏を生み出している。
ラヴェルが自作の曲をオーケストラ用に編曲した2曲。ラヴェルの管弦楽曲は、光彩陸離たる華麗なオーケストレーションが魅力の一つであり、それ故に多くの指揮者によってオーケストラ曲としての醍醐味を味あわせてくれる数々の華麗な名演が成し遂げられてきているところであるが、クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団の演奏は、理想的な名演です。《マ・メール・ロワ》での目のつんだ優しい響き、《高雅にして感傷的なワルツ》での絶妙な気品、いずれも「本物のラヴェル」が存分に味わえます。
各フレーズには独特の洒落たニュアンスと瑞々しいまでの感性が満ち溢れており、常にコクのある響きが全体を支配しているのが素晴らしい。そして現代的な清新さを兼ね備えている。果たしてこれ以上の演奏が可能と言えるであろうか。
ラヴェルが自作の曲をオーケストラ用に編曲した2曲。ラヴェルの管弦楽曲は、光彩陸離たる華麗なオーケストレーションが魅力の一つであり、それ故に多くの指揮者によってオーケストラ曲としての醍醐味を味あわせてくれる数々の華麗な名演が成し遂げられてきているところであるが、クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団の演奏は、理想的な名演です。《マ・メール・ロワ》での目のつんだ優しい響き、《高雅にして感傷的なワルツ》での絶妙な気品、いずれも「本物のラヴェル」が存分に味わえます。
各フレーズには独特の洒落たニュアンスと瑞々しいまでの感性が満ち溢れており、常にコクのある響きが全体を支配しているのが素晴らしい。そして現代的な清新さを兼ね備えている。果たしてこれ以上の演奏が可能と言えるであろうか。
マ・メール・ロワ
昔、ある国で双子のお姫様が産まれた。王様が妖精達を招待するが、その中で年長のマゴティーヌという妖精により、姉(レドロネット)は醜い姿に変えられてしまいます。
レドロネットは、自ら、お城から遠く離れた塔に移り住み、あるとき森を散歩中に緑色の蛇に出会います。蛇は、あなただけが不幸なのではなく、あなたよりも醜い私を見て私より美しく生まれたことを学ぶよう言います。
レドロネットは、その後、塔の前にある海にあった美しい金色のボートに乗ります。ボートにはオールが1本ありました。レドロネットはオールを手に取って海の水をかいてみました。舟はゆらゆらしていましたが、そのうち動き出しました。ところがそのままボートは沖へ流され、海は荒れてあやうく死にそうになります。どのくらい長い時とどれほど遠くまで漂っていたのか、そこには町がありました。風はなく、平らな湖面を舟はゆっくり波紋を広げながら進み、岸に近づいてきました。町の建物は屋根や壁が太陽の光を浴びてきらきら輝いています。よく見れば陶器でできた町でした。
レドロネットが目覚めると、そこは美しい宮殿の中。そこには100体のパゴダ人形がいて、レドロネットをもてなします。レドロネットが着物を脱いで、水晶に金で装飾されたお風呂に入ると、パゴダ達は、歌ったり楽器で音楽を演奏し始めます。男も女も歌を歌い、楽器を奏で始めました。ある者は胡桃の殻で作ったテオルボを、またある者はアーモンドの殻で作ったヴィオールを抱えていました。パゴダ人形たちの寸法に釣り合う楽器と言ったらそんなものだったからです。
遠くでホルンによる狩りのラッパが鳴り、王子の到来を告げる。
レドロネットは、自ら、お城から遠く離れた塔に移り住み、あるとき森を散歩中に緑色の蛇に出会います。蛇は、あなただけが不幸なのではなく、あなたよりも醜い私を見て私より美しく生まれたことを学ぶよう言います。
レドロネットは、その後、塔の前にある海にあった美しい金色のボートに乗ります。ボートにはオールが1本ありました。レドロネットはオールを手に取って海の水をかいてみました。舟はゆらゆらしていましたが、そのうち動き出しました。ところがそのままボートは沖へ流され、海は荒れてあやうく死にそうになります。どのくらい長い時とどれほど遠くまで漂っていたのか、そこには町がありました。風はなく、平らな湖面を舟はゆっくり波紋を広げながら進み、岸に近づいてきました。町の建物は屋根や壁が太陽の光を浴びてきらきら輝いています。よく見れば陶器でできた町でした。
レドロネットが目覚めると、そこは美しい宮殿の中。そこには100体のパゴダ人形がいて、レドロネットをもてなします。レドロネットが着物を脱いで、水晶に金で装飾されたお風呂に入ると、パゴダ達は、歌ったり楽器で音楽を演奏し始めます。男も女も歌を歌い、楽器を奏で始めました。ある者は胡桃の殻で作ったテオルボを、またある者はアーモンドの殻で作ったヴィオールを抱えていました。パゴダ人形たちの寸法に釣り合う楽器と言ったらそんなものだったからです。
遠くでホルンによる狩りのラッパが鳴り、王子の到来を告げる。
《ダフニスとクロエ》全曲は、ラヴェルの管弦楽作品の中で最も規模が大きく、また管弦楽法の極致といっても良い作品。
パリ音楽院管弦楽団の持つ弦楽器や管楽器の柔らかく、まるで夢を見ているような美しい響きはどうでしょう。管楽奏者たちの上手さにも唖然とさせられます。そのパリ音楽院でデュカスに師事したルネ・デュクロの率いる合唱団も神秘的な歌声で、天上から聞えてくる声のようです。
パリ音楽院管弦楽団の持つ弦楽器や管楽器の柔らかく、まるで夢を見ているような美しい響きはどうでしょう。管楽奏者たちの上手さにも唖然とさせられます。そのパリ音楽院でデュカスに師事したルネ・デュクロの率いる合唱団も神秘的な歌声で、天上から聞えてくる声のようです。
ダフニスとクロエ
エーゲ海に浮かぶ美しい島。山羊に育てられている一人の男の子をある日山羊飼いが見つけ、「ダフニス」と名付けて育てることにしました。2年後、ある羊飼いはニンフの洞窟に捨てられていた女の子を見つけ、「クロエ」と名付けて育てることにしました。やがてダフニスが15歳になったころ、ニンフの洞窟で身体を洗うダフニスを目にしたクロエは、水を浴びる彼の身体の余りの美しさに目を奪われて恋に落ちてしまいました。けれどもまだ「恋」というものを知らない彼女は、自分の心の状態を、どうして良いか解らないでいました。
ダフニスとクロエは、ある日、老人に出会いました。老人は「恋の神様」の話を二人にします。すると彼らは自分たちが今その状態にあることに初めて気が付きます。ある日、海賊が町を襲いました。略奪をして、美しいクロエも一緒にさらわれてしまいました。そこにパン神が現れて不思議な現象が起こります。やがて「夜明け」となり、クロエは無事にダフニスのもとへ戻ってくることができました。かつてパンがニンフに恋をした想い出へのお返しだというのです。二人はニンフの洞窟の前で再開して、盛大な披露宴が行われて全員が踊ります。
ダフニスとクロエは、ある日、老人に出会いました。老人は「恋の神様」の話を二人にします。すると彼らは自分たちが今その状態にあることに初めて気が付きます。ある日、海賊が町を襲いました。略奪をして、美しいクロエも一緒にさらわれてしまいました。そこにパン神が現れて不思議な現象が起こります。やがて「夜明け」となり、クロエは無事にダフニスのもとへ戻ってくることができました。かつてパンがニンフに恋をした想い出へのお返しだというのです。二人はニンフの洞窟の前で再開して、盛大な披露宴が行われて全員が踊ります。
1950年代後半から石油ショック前の70年代前半までの国内初期盤はフラット盤も有り重量も180㌘前後と重く、深溝。ジャケットも丁寧にコーティング。後年再発盤は、時代と共にプレス機の仕様変更、コスト的にも当時の手作り的な手間をかけることが出来ず、ジャケットも簡素な味気ないカラーコピー的作りになってしまいました。音質も、当時の録音はアナログテープでしたから、60年以上も経過した昨今、当時の音質のまま残ってなどいる訳が無く、デジタル補正を繰り返し全く別の音質になってしまいました。英国オリジナル盤とまでいかなくとも、まだテープの経年劣化が少なく最近の再発盤よりはオリジナル盤に近いと。レコードは磁気テープと違い経年変化や劣化は無く、無傷であれば当時の音が其の儘楽しめる長所有り、プラスして半世紀前高価入手難欧米真空管オーディオ、プレーヤーも円高で入手し易くなり、聴くと半世紀前使用していた貧粗国内装置では再生し切れず「低評価に放置されていた国内最初期盤」に「こんな良い音刻まれていたのか!!!」と吃驚すると思います。まだマスターテープが新鮮で状態で制作・録音された時代と同じ空気を感じられるのが初期盤収集の楽しみ。アナログ的で引き締まった密度のある音と音色で、楽音も豊か。情報量が多く、対旋律の細部に至るまで明瞭に浮かび上がってくる。高域は空間が広く、光彩ある音色。低域は重厚で厚みがある。オーケストレーションが立体的に浮かび上がる。モノクロではなくこんなにカラフルで立体的か等々、ハンドメードの余韻が感じられます。是非英国オリジナル盤EMI WHITE&GOLDやCOLUMBIA BLUE&SILVER盤所有する方、比較試聴して頂きたい。往年のまさに定盤中の定盤として一世を風靡した盤の日本国内初出盤。半世紀以上前制作盤とは思えない状態と豪華装丁には驚かれるとおもいます。今でも一級のオーディオファイル盤であると断言できます。高価な英国EMI盤WHITE&GOLDに負けないと・・・追記 名称時代推移として1955年10月東芝の前身東京芝浦電気が音楽レコード事業に参入。同社がレコード事業を開始後の数年間は、英EMI、米キャピトル原盤の音源は本国からの輸入メタル原盤からプレスしたソフトが多かった。1960年10月音楽レコード事業部門が分離独立して東芝音楽工業株式会社が設立。1971年10月静岡県御殿場市に最新鋭の生産機能を取り入れた御殿場工場開設。1973年10月キャピトルEMIが資本参加、東芝イーエムアイ株式会社(東芝EMI)と改称。以上凡そのお手元のLPプレス時期御理解頂けると思います。
《多色刷り解説書完備》
東芝EMI製, STEREO 4枚組, YLX直輸入メタル使用盤.
LP黎明期の息吹が残っているような凝った訂装と多色刷り解説書、幾多あるクリュイタンス盤の中でも最も入手難初期セットほぼノーノイズの新品同様完璧セット。プロダクト・ディテール(日本オリジナル盤)
- オーケストラパリ音楽院管弦楽団
- 指揮者アンドレ・クリュイタンス
- 作曲家モーリス・ラヴェル
- 曲目
- ダフニスとクロエ
- ボレロ
- スペイン狂詩曲
- ラ・ヴァルス
- マ・メール・ロワ
- 高雅で感傷的なワルツ
- クープランの墓
- 道化師の朝の歌
- 海原の小舟
- 亡き王女のためのパヴァーヌ
- レーベル東芝EMI
- レコード番号AA9332D
- 録音種別STEREO
- 製盤国JP(日本)盤
- 製盤年1973
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