通販レコード→GB WIDE BAND GROOVED ED1相当, STEREO 160㌘重量盤, ブルーバックジャケット、優秀録音、名演、名盤
GB LONDON CS6101 ジャン・マルティノン パリ音楽院管弦楽団 ベルリオーズ 序曲集
商品番号 34-24787
サン=サーンス、ビゼー、ドビュッシー、ラヴェルなどと並んで、ベルリオーズも、われわれ愛好家にとって、フランスの本場の香りを感じさせる一連の名録音だったのです。
マルティノンとパリ・コンセルヴァトワール・オーケストラによる、オール・フランスならではの名盤。瀟洒でエレガント。本盤は、ジャン・マルティノンが残した録音の中でもひときわ高く評価されているレコード盤だと思います。フランス出身の作曲家・指揮者のマルティノンは、第二次大戦後から本格的な指揮活動を始め、1976年に惜しまれつつ世を去るまでシカゴ交響楽団やフランス国立管弦楽団の常任指揮者を務めるなど国際的に活躍しました。常にセンスのよさを失わない知的な音楽作りが持ち味で、フランス音楽の佳品を収録したこのディスクでも、シャープで冴えた演奏を繰り広げています。色彩設定と音響造型にみせる鋭敏なセンスといい、あらゆるフレーズに注入された絶妙なニュアンスといい、その目ざましい魅力はいまだに失われていません。残響を効果的に収めた録音も非常に雰囲気豊か。フランス人でなければ、出せないコクが滲み出ています。本盤ベルリオーズやマスネーやマイヤベーアの音楽は、絶対にフランス人が振らなければ、駄目だとハッキリ認識致しました。マルティノン面目躍如の名録音盤。個人的にはこうした色彩豊かなフランスものの録音はハッとするほど良くなければ退屈で聴く気がしませんが、本盤はすぐ聴きたくなるような魅力盤。個人的には、数ある名録音の中でもベスト盤としてお勧め出来ます。
収録曲:ハンガリー行進曲、序曲/ローマの謝肉祭、ベアトリスとベネディクト、ベンヴェヌート・チェッリーニ、海賊。
近代フランス音楽の演奏において別格の存在感を示した指揮者ジャン・マルティノン。モノラル時代からデッカには数々の録音を遺しましたが、ステレオ録音の数は決して多くはありませんでした。その中から得意のフランス音楽を集めたアルバムです。ジャン・マルティノンはシカゴを去った後、ヨーロッパを中心に盛んな演奏活動を続けたが、フランスに戻ってからのマルティノンは以前にも増して意欲的で、その活躍は実に目覚ましかった。シカゴでの制限された窮屈なプログラムから一気に解放されたかのように、この時期の彼は特に母国フランスの作品への集中的な取り組みが注目される。マルティノンの芸風は生涯に渡って明晰なものだったが、フランスに戻ってからのマルティノンは以前にも増して意欲的で、その活躍は実に目覚ましかった。アメリカからヨーロッパに戻った1968年以降はスケール感も増し、オーケストラ・コントロールに長け、ダイナミックな要素と色彩的な要素が巧みなバランスで同居した見事な演奏を行うようになった。1968年から首席指揮者をつとめるようになったフランス国立放送管弦楽団(ORTF)とともに演奏活動を行うようになる。個性の確立された管楽器セクションの活躍により色彩豊かなサウンドを聴かせるORTFを巧みに統率、オーケストレーションに秀でたフランス音楽の魅力を明確に打ち出している。それだけに録音活動も水を得た魚のように精力的に行っていて、マルティノンの音楽性が縦横に発揮されたアルバムになっている。マルティノンはいかにもフランス人らしい指揮者のひとりだが、彼の音楽がもっているきりりと引き締まった造型性、情緒的なものに流されてしまうことなく、余剰なものはすっぱりと切り捨てていく決然とした表現力、緩急強弱といった要素の対比の妙の鮮やかな際立たせ方などは、フランス人指揮者の中では〝硬派〟のタイプに属するマルティノン独自の音楽性である。このような、フランスの指揮者としては珍しいような〝硬派〟な個性をもっていたからこそ、このベルリオーズが特別に聴こえるのだろう。1974年にORTFは改組され、フランス国立管弦楽団となるが、それに伴いマルティノンはそのポストを去り、ハーグ・レジデンティ管弦楽団の常任指揮者に就任。しかしながら、不運にも健康に恵まれず、わずか2年後の1976年にまだ66歳という働き盛りと言ってもいい年齢で鬼籍に入ってしまった。
- Record Karte
- 演奏者
- ジャン・マルティノン指揮
- パリ音楽院管弦楽団
- 1958年11月3、4日 パリ、メゾン・ド・ラ・シミ録音。
- マルティノンとパリ・コンセルヴァトワール・オーケストラによる、オール・フランスならではの名盤。
- デッカSXL2134のLONDONレーベル盤、英国デッカ・プレスの最初期ED1相当です。
- ブルーバックジャケット、優秀録音、名演、名盤。
- 演奏者
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マルティノン(ジャン)
ユニバーサル ミュージック クラシック
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