34-17984
商品番号 34-17984

通販レコード→蘭ダーク・マルーン銀文字盤 Minigroove
後世に残すべき価値を有するもの。 ― 作曲者から絶賛されたバースタインのショスタコーヴィチの『革命』交響曲。1959年8月、レナード・バーンスタインとニューヨーク・フィルハーモニックは約8週間に渡るヨーロッパ・ツアー(1959年8月3日~10月13日)に出かけました。その途次である9月11日、モスクワで演奏されたショスタコーヴィチの交響曲第5番は作曲者自身から大絶賛され、このニュースはたちまち全米を駆けめぐりました。コンサート後、臨席していたショスタコーヴィチがステージに駆け上ってバーンスタインと握手している光景のジャケット表紙で発売された米国盤LP(Columbia Masterworks ‎– MS 6115)は懐かしく、レコード史に留められた歴史的存在としても旧ソ連の存在を忘れずにすむ。スターリンの死後のフルシチョフの雪解け時代、そのチャンスを逃さずアイゼンハワー大統領が推し進めた、その政治的にも意義深いバーンスタインとニューヨーク・フィルの音楽外交の成功が生々しい10月に帰国した指揮者とオーケストラは、その熱狂と興奮をそのままに、わずか1日でこのディスクの演奏をセッション収録しました。演奏そのものは、スポーティーな快感を味わうのにはこの上ない。このテンポの演奏を作曲者のショスタコーヴィチ自身が絶賛した。ショスタコーヴィチが、スターリンやソビエト共産党相手に、どれほど恐怖と煩わしさに悩まされたかはさておき、ソビエト連邦といえども、音楽は「権威」よりも「爽快感」を求めた。バーンスタインの指揮したニューヨーク・フィルの演奏こそ、後世に残さねばならない名演である。如何にも歯切れがよく、快速なテンポも心地好い。コントラバスを際立たせるのはバーンスタインの演奏の特徴だが、コントラバスがオーケストラの根幹をつくる。バーンスタインの采配の上手さで、ニューヨーク・フィルの方に演奏をリードさせている。ソ連での成功を興奮冷めやらにままにレコードに刻んだ、とてもセッションとは思えないほど燃えに燃えたものですが、本盤ではその雰囲気が驚くほど生々しく再現されています。クラシックだのミュージカルだのポップスだのジャズだのと、ジャンルは問わず、気持ちのいい音楽、聴き手をワクワクさせる音楽が、いい音楽なのだ。当時大ヒットし、何年も連続して上映されていたミュージカル映画『ウエストサイド物語』の作曲者だったバーンスタインの指揮するニューヨーク・フィルの演奏には、そんな音楽が山ほどある。このオランダ盤のジャケット表紙デザインは『ウエストサイド物語』のポスターを思い出させる。
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ヨーロッパ屈指の家電&オーディオメーカーであり、名門王立コンセルトヘボウ管弦楽団の名演をはじめ、多くの優秀録音で知られる、フィリップス・レーベルにはクララ・ハスキルやアルテュール・グリュミオー、パブロ・カザルスそして、いまだクラシック音楽ファン以外でもファンの多い、「四季」であまりにも有名なイタリアのイ・ムジチ合奏団らの日本人にとってクラシック音楽のレコードで聴く名演奏家がひしめき合っている。英グラモフォンや英DECCAより創設は1950年と後発だが、オランダの巨大企業フィリップスが後ろ盾にある音楽部門です。ミュージック・カセットやCDを開発普及させた業績は偉大、1950年代はアメリカのコロムビア・レコードのイギリス支社が供給した。そこで1950年から60年にかけてのレコードには、本盤も含め米COLUMBIAの録音も多い。1957年5月27~28日に初のステレオ録音をアムステルダムにて行い、それが発売されると評価を決定づけた。英DECCAの華やかな印象に対して蘭フィリップスは上品なイメージがあった。
1959年10月20日ボストン、シンフォニー・ホールでの録音。Engineer – Fred Plaut, Producer – John McClure.
NL PHIL  A01448L レナード・バーンスタイン ショスタ…
NL PHIL  A01448L レナード・バーンスタイン ショスタ…
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