34-19190
通販レコード→グレイ・ラベル、銀文字盤

NL FONTANA 695 089 KL クララ・ハスキル シューベルト・ピアノソナタ21番/シューマン・森の情景

商品番号 34-19190
《生涯病魔に悩まされたピアニストの演奏とは到底思えない。〜ベートーヴェンの精神がシューベルトの詩情に満ちて、闊達に展開されている。》音楽ファンに忘れがたい感動を与えた彼女の、詩情に満ちた気品あふれる比類ないシューベルト。病と闘いながらも演奏活動を続けたピアニスト、クララ・ハスキル(1895年 ― 1960年)。『シューベルトの21番のソナタ』など、リヒテルやポリーニ、ケンプと同じレベルで語られるべきものと思う。どの部分でもハスキルの変幻自在のピアノが見事だ。クララ・ハスキルは、ルーマニア出身のピアニスト。古典派と初期ロマン派の作曲家の作品に長じ、とりわけ当時優れたモーツァルト弾きとして知られる。フランスを拠点に活動していたが、ナチスを避けてスイスに出国。第二次大戦後は、スイスとオランダを拠点に演奏活動を展開。1950年以後世界的な脚光を浴び始め、カラヤンなどの著名指揮者と共演を行い、聴衆の圧倒的な支持を受ける。終生病弱で、1960年12月7日、アルテュール・グリュミオーとの共演のため訪れたブリュッセル駅頭で転倒し、心臓麻痺のため急逝した。シューベルトの遺作のピアノ・ソナタ3曲(第19番、第20番、それにこの第21番)は死の3か月前の1828年9月に作曲されている。その前年の1827年3月には敬愛していたベートーヴェンが亡くなり、シューベルトは大きな衝撃を受ける。そして、ベートーヴェンの強固な造形力を盛り込もうと努力し3曲のピアノ・ソナタに結実する。クララ・ハスキルの演奏は、思慮深く、しかも自然の流れに身を任せるような流麗な音楽を紡ぎだす。それでいて、音の一つ一つがきらきらと輝き始めるような激しいエネルギーが込められている。終生病身とは思われないほどの自由闊達なピアノタッチが印象的であり、こんこんと湧きだす泉のような霊感に溢れた演奏内容は、実に健康で力強く、全体にすっきりとまとまり、ベートーヴェンの前向きの明るい精神が良く表現され、シューベルトがこの曲に込めた造形力の力強さも如何なく発揮されている。
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