34-27891
通販レコード→日本ビクター社製国内初出溝有盤 重量盤180g 米RCA同一スタンパー使用

JP VICTOR/RCA SA7001-4 ヘルベルト・フォン・カラヤン ブラームス「交響曲第1番」

商品番号 34-27891

ウィーン・フィルとの唯一のブラ1盤 ― 空間的な広がりを感じさせる、さわやかなブラームス。

カラヤンが英DECCAと契約をして、最初に行なわれた一連の録音のひとつ。ウイーン・フィルの透明で繊細な弦の響きと木管の抜け出たような美しい音色が魅力的で、重々しさがまったくない、さわやかなブラームスです。
全体として幾分遅めのテンポを取り、じっくりとした足取りで響きの具合を確かめながら歩みを進めていく慎重さと共に、劇展開のようなスリル感もある。このことは第4楽章では一層顕著で、ウイーン・フィルの弦の旋律の滑らかさ、木管の優美な響き、そしてリズムが鋭角的に強調されないのが特徴になっています。
ここでのカラヤンは表現意欲を外に向けて開放して聴き手を包み込むようなコンセプトで、後年の録音がフォルムを強く意識した、凝縮した表現を見せているベルリン・フィルとのコンビでは得られない響きで、まったく別次元の魅力があります。
しかし、どこかしらカラヤン晩年のブラームスの感触によく似た感じでもあります。だからと言って、粘る感じはまったくなくて、響きの透明感と繊細な叙情性を持たせて空間的な広がりを感じさせる録音は、カルショウが担当した。

「人工臭」が全く感じられない、このデッカ録音では、カラヤンが目指そうとした音楽の形とウィーン・フィルの本能が上手くマッチングしている。

本盤はVICTOR/RCA発売ですが、制作は英DECCAのジョン・カルショウ、エンジニアはジェームス・ブラウン&ゴードン・パリーの二頭立てというショルティの指環制作陣がそのまま担当するという力の入れよう。英国DECCA社では、1959年に英EMIと契約の切れたカラヤンと契約。1965年までカルショウが後世に伝えるに相応しいカラヤン&ウィーン・フィルの名盤をこの6年間で製作することになる。
何れも全体に覇気が漲っていて、後の英EMIや独DGGのベルリン・フィル盤にはない魅力タップリのまったく聴いていてダレるような箇所がない、弦も管も美しく技巧的にも完成度は高い名盤を量産。魅力を列挙しますと「カラヤンと当時関係良好だったウィーン・フィルとの録音」「 カルショウお気に入りだったリング収録場所、ウィーンのソフィエンザールでの録音セッション」ウィーン・フィルの奏でる美音は豊麗にして精妙無比、まさに耽美の極みです。
このセッションと相前後して大票田のアメリカ合衆国をメインのターゲットとしてカラヤン&ウィーン・フィルは世界ツアーに旅立ち、大成功に終りデッカと蜜月関係にあった米RCA社からも金持ちターゲットのソリアシリーズで何枚か発売しているのは周知の事実です。本盤は、その中の一枚。DECCAは、このカラヤンでウィーン・フィルを完全掌握したと云えよう英DECCA社のウィーン・フィル制圧記念盤。なお、米国では LIVING STEREO LSC2537 として発売された 。
  • Record Karte
  • 1959年3月ウィーン、ゾフィエンザール録音。

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