34-26679
プロコフィエフの音楽物語「ピーターと狼」にナレーターで参加した33歳で引退。14年の過酷な闘病生活の末、42歳の若さでの他界したジャクリーヌ・デュ・プレ。病気の進行で視力も衰え、最後は歩行や話すことも出来なくなっていた。1971年に「多発性硬化症」を発症。彼女が発症した当時は有効な治療法がなかった。その診断結果は心因性のノイローゼだと言われ、不治の病とは誰も思わなかった。5ヶ月間の休息を得て録音したショパンとフランクのソナタ(ASD2851、ダニエル・バレンボイムのピアノとのデュオ)が最後になった。
本盤は、新曲のリリースが不可能になって旧録のカップリングになったのだろうか。ジョン・バルビローリ指揮ロンドン交響楽団演奏の〝エルガーはASD655〟、マルコム・サージェント指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団演奏の〝ディーリアスはASD644〟が初出。他曲(歌曲集「海の絵」、「告別の歌」、「日没の歌」)との組み合わせで発売されたそれぞれから、ジャクリーヌ・デュ・プレが ― ストラディバリが制作した60余りのチェロの中でも指折りの銘器と言われる1713年製ストラディヴァリウス 〝ダヴィドフ〟を駆使して、ソロをしたイギリス近代音楽の協奏曲だけをカップリング。マスタリングし直されているのでASD2764ではカラー切手ドッグ・ラベルが初版になる。本盤は、それを東芝EMIが〝Angel150〟シリーズにまとめた日本盤。
彼女は16歳でプロ・デビューすると瞬く間にスターになりましたが、人気絶頂の26歳で病気に襲われ2年後に引退を余儀なくされたことで、演奏活動の期間が短く残された録音が少なかったが、ジャクリーヌ・デュ・プレの独奏曲演奏との組み合わせのレコードも出ていたことからも、人気が高かったことがわかる。デュ・プレのレコードは人気があり、高価であるが、この盤はその中では比較的安価で手に入りやすい部類だ。彼女の愛好家には嬉しい限りだ。
エルガーは冒頭からチェロの見せ場で、デュ・プレの気迫溢れる激しい音が軸となりオーケストラが終始伴奏する感じなのだが、その伴奏もジョン・バルビローリの統一された指揮の下、オーケストラも伸び伸びと歌い上げる。彼女のために作曲されたと十分に納得させられる。

販売レコードの写真

  1. JP 東芝EMI EAC70238 ジャクリーヌ・デュ・プレ/バルビ…
  2. JP 東芝EMI EAC70238 ジャクリーヌ・デュ・プレ/バルビ…

商品名JP 東芝EMI EAC70238 ジャクリーヌ・デュ・プレ/バルビローリ・サージェント/ロンドン響・ロイヤルフィル エルガー/ディーリアス チェロ協奏曲

関連記事とスポンサーリンク