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通販レコード→JP HI-FI STEREO 輸入メタル使用盤

名ピアニストが心をこめぬいた、最愛のモーツァルト

モーツァルトを得意とした名女流ピアニスト、クララ・ハスキルのピアノをマルケヴィチ指揮によるオーケストラがドラマティックにバックアップ。本作はハスキルの亡くなる約1か月前に録音された最晩年の名演。

ルーマニア生まれで、病と闘いながらも演奏活動を続けた孤高のピアニスト、クララ・ハスキルを我々は今一度聴き直すべきです。音楽ファンに忘れがたい感動を与えた彼女の、詩情に満ちた気品あふれる比類ない、モーツァルトだと断言出来ます。ハスキルは芸術・文化の中心パリでピアノを学びました。若くて美しい天才的なピアニストが華々しく活躍する様を想像しますが、実は闘病生活を虐げられていたということです。病気との戦いは彼女の人生を大きく支配するものとなりました。病気に加えて第二次世界大戦はユダヤ人であるハスキルに過酷な運命をもたらしました。同じルーマニア出身のディヌ・リパッティとは深い友情に結ばれていたようです。しかしそのリパッティの天才は若くして白血病に奪われてしまいました。というような彼女の生き様から、逃れられない運命に直面したときの人間の強さと孤独感を聞き取ることが出来ます。そして一方で限界に追い込まれたときの人間の本当の友情、やさしさを感ずることも出来ます。本盤のモーツァルトは限界に追い込まれたときの人間の本当の友情、やさしさを具現化したような稀有な名演だと言い得ます。モーツァルトを得意とした名女流ピアニスト「ハスキル」のピアノをイーゴリ・マルケヴィチ指揮によるオーケストラがドラマティックにバックアップ。本作はハスキルの死、約1か月前に録音されたもの。
  • Record Karte
    • 1960年11月14〜18日パリ録音。

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モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&第24番
ハスキル(クララ)
ユニバーサル ミュージック
2017-04-26


モーツァルト:ピアノ協奏曲 第9番 & 第19番
カール・シューリヒト
SWR
2016-06-29


Clara Haskil Edition
Haskil, Clara
Decca
2010-11-30



モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ第25、28、32、34番
アルテュール・グリュミオー、クララ・ハスキル
Universal Music =music=
2019-09-04


モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番、他
フィルハーモニア管弦楽団
ICA Classics
2022-05-27



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ヨーロッパ屈指の家電&オーディオメーカーであり、名門王立コンセルトヘボウ管弦楽団の名演をはじめ、多くの優秀録音で知られる、フィリップス・レーベルにはクララ・ハスキルやアルテュール・グリュミオー、パブロ・カザルスそして、いまだクラシック音楽ファン以外でもファンの多い、ヴィヴァルディの「四季」であまりにも有名なイタリアのイ・ムジチ合奏団らの日本人にとってクラシック音楽のレコードで聴く名演奏家がひしめき合っている。英グラモフォンや英DECCAより創設は1950年と後発だが、オランダの巨大企業フィリップスが後ろ盾にある音楽部門です。ミュージック・カセットやCDを開発普及させた業績は偉大、50年代はアメリカのコロムビア・レコードのイギリス支社が供給した。そこで50年から60年にかけてのレコードには、米COLUMBIAの録音も多い。1957年5月27~28日に初のステレオ録音をアムステルダムにて行い、それが発売されると評価を決定づけた。英DECCAの華やかな印象に対して蘭フィリップスは上品なイメージがあった。