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通販レコード→JP 1971年発売キングレコード社製溝有重量白テスト盤, 英国DECCA同一1W/1W最初期スタンパー, STEREO 160㌘重量盤。SLC2000番台で溝有レア・テスト盤のみ存在。
《春休みに鑑賞しておきたい名曲》

ウィーン・フィルとの唯一のブラ1盤 ― 空間的な広がりを感じさせる、さわやかなブラームス。

カラヤンの短いデッカ時代に残された名盤中の名盤。この時期のウィーン・フィルとカラヤンが最高の組み合わせであったことがわかる文句なしの名演です。

ヘルベルト・フォン・カラヤンがイギリスDECCAと契約をして、最初に行なわれた一連の録音のひとつ。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の透明で繊細な弦の響きと木管の抜け出たような美しい音色が魅力的で、重々しさがまったくない、さわやかなブラームスです。全体として幾分遅めのテンポを取り、じっくりとした足取りで響きの具合を確かめながら歩みを進めていく慎重さと共に、劇展開のようなスリル感もある。このことは第4楽章では一層顕著で、ウィーン・フィルの弦の旋律の滑らかさ、木管の優美な響き、そしてリズムが鋭角的に強調されないのが特徴になっています。ここでのカラヤンは表現意欲を外に向けて開放して聴き手を包み込むようなコンセプトで、後年の録音がフォルムを強く意識した、凝縮した表現を見せているベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのコンビでは得られない響きで、まったく別次元の魅力があります。しかし、どこかしらカラヤン晩年のブラームスの感触によく似た感じでもあります。だからと言って、粘る感じはまったくなくて、響きの透明感と繊細な叙情性を持たせて空間的な広がりを感じさせる録音は、カルショウが担当した。制作は英DECCAのジョン・カルショウ、エンジニアはジェームス・ブラウン&ゴードン・パリーの二頭立てというショルティの指環制作陣がそのまま担当するという力の入れよう。英国DECCA社では、1959年にEMIと契約の切れたカラヤンと契約。1965年までカルショウが後世に伝えるに相応しいカラヤン&ウィーン・フィルの名盤をこの6年間で製作することになる。何れも全体に覇気が漲っていて、後のEMIやDGGのベルリン・フィル盤にはない魅力タップリのまったく聴いていてダレるような箇所がない、弦も管も美しく技巧的にも完成度は高い名盤量産。魅力を列挙しますとカラヤンと当時関係良好だったウィーン・フィルとの録音カルショウお気に入りだったリング収録場所、ウィーンのソフィエンザールでの録音セッションウィーン・フィルの奏でる美音は豊麗にして精妙無比、まさに耽美の極みです。本盤は、その中の一枚。DECCAは、このカラヤンでウィーン・フィルを完全掌握したと云えよう英DECCA社のウィーン・フィル制圧記念盤。米国ではRCA発売ですが、このセッションと相前後して大票田のアメリカ合衆国をメインのターゲットとしてカラヤン&ウィーン・フィルは世界ツアーに旅立ち、大成功に終りデッカと蜜月関係にあった米RCA社からも金持ちターゲットのソリアシリーズで何枚か発売しているのは周知の事実です。なお、米国では「LIVING STEREO LSC2537」として発売された。

ステレオはロンドン


ステレオ録音黎明期1958年から、FFSS(Full Frequency Stereophonic Sound)と呼ばれる先進技術を武器にアナログ盤時代の高音質録音の代名詞的存在として君臨しつづけた英国DECCAレーベル。第2次世界大戦勃発直後の1941年頃に潜水艦ソナー開発の一翼を担い、その際に、潜水艦の音を聞き分ける目的として開発された技術が、当時としては画期的な高音質録音方式として貢献して、レコード好きを増やした。繰り返し再生をしてもノイズのないレコードはステレオへ。レコードのステレオ録音は、英国DECCAが先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。
この技術は1968年ノイマンSX-68を導入するまで続けられた。英DECCAは、1941年頃に開発した高音質録音ffrrの技術を用いて、1945年には高音質SPレコードを、1949年には高音質LPレコードを発表した。1945年には高域周波数特性を12KHzまで伸ばしたffrr仕様のSPレコード盤を発売し、1950年6月には、ffrr仕様の初のLPレコード盤を発売する。特にLP時代には、この仕様のLPレコードの音質の素晴らしさは他のLPと比べて群を抜く程素晴らしく、その高音質の素晴らしさはあっという間に、当時のハイファイ・マニアやレコード・マニアに大いに喜ばれ、「英デッカ=ロンドンのffrrレコードは音がいい」と定着させた。日本では1954年1月にキングレコードから初めて、ffrr仕様のLP盤が発売された。その後、1950年頃から、欧米ではテープによるステレオ録音熱が高まり、英DECCAはLP・EPにて一本溝のステレオレコードを制作、発売するプロジェクトをエンジニア、アーサー・ハディーが1952年頃から立ち上げ、1953年にはロイ・ウォーレスがディスク・カッターを使った同社初のステレオ実験録音をマントヴァーニ楽団のレコーディングで試み、1954年にはテープによるステレオの実用化試験録音を開始。この時にスタジオにセッティングされたのが、エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏によるリムスキー=コルサコフの交響曲第2番「アンタール」。その第1楽章のリハーサルにてステレオの試験録音を行う。アンセルメがそのプレイバックを聞き、「文句なし。まるで自分が指揮台に立っているようだ。」の一声で、5月13日の実用化試験録音の開始が決定する。この日から行われた同ホールでの録音セッションは、最低でもLPレコード3枚分の録音が同月28日まで続いた。そしてついに1958年7月に、同社初のステレオレコードを発売。その際に、高音質ステレオ録音レコードのネーミングとしてFFSSが使われた。以来、数多くの優秀なステレオ録音のレコードを発売。そのハイファイ録音にステレオ感が加わり、「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけた。Hi-Fiレコードの名盤が多い。

アメリカ経由の原盤供給が普通だった日本で、キングレコードは英国から輸入した金属原盤を使って国内プレスを行いました。したがってカッティングは英国盤と同じ、音質について差が出るのはレコードの盤質だけです。1950年代の初期日本プレスはノイズが多いなど問題があったようですが、1960年代からは英国盤より高い品質を達成します。レコードの金属原盤やスタンパーは消耗品なので、販売を続けるうちにどうしてもカッティングなどを更新する必要があります。聞くところによると、1スタンパー500枚程度が優良。このときに音質の変化が起こります。国内販売数が高まる度に、英国から金属原盤の輸入が必要になる。マスターテープを使って、日本国内で原盤を作成することに優位な点があるとなりますが、このカッティングのもとになるマスターテープの音質が経年変化で徐々に低下すると言われていますが、1960年代マスターが新しい時代に製作された重量盤は音が良い。

  • Record Karte
    • ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
    • 1959年ウィーン、ゾフィエンザール録音。
    • プロデューサー:ジョン・カルショウ。
    • エンジニア:ゴードン・パリー、ジェイムズ・ブラウン。
    • 1971年日本初発。キングレコード社製「溝有重量白テスト盤」英国同一最初期スタンパー。SLC2000番台で溝有レア・テスト盤のみ存在。最初期盤「白テスト盤」のためオリジナルジャケット添付無、当時テスト盤用白ジャケット添付。

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ブラームス:交響曲第1番、悲劇的序曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック
2018-12-19


ベートーヴェン:交響曲第7番/ブラームス:交響曲第3番
カラヤン(ヘルベルト・フォン)&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック
2013-05-15




ブラームス:交響曲第1番&第2番&第3番&第4番
カラヤン(ヘルベルト・フォン)
Universal Music
2003-09-26


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