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理想的名盤 ― バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の規範とされるポーランドの名ヴァイオリニスト、シェリングの決定盤です。

1967年録音盤。 ― J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の全曲を収録。ピエール・フルニエの無伴奏チェロ組曲の演奏と並ぶ、バッハの器楽曲演奏の金字塔だと思います。名曲の歴史的名演だと思います。 録音は現代の水準からいえば高いとはいえないだろうが、緊張感の中に独特のエレガンスを感じる。

シェリングの音色は、とてもみずみずしく、のびのびしていて極めて美しい。美音の持ち主は、往々にして自らの音の美しさに浸りきった演奏をしがちであるが、シェリングの演奏は調和が取れていて、純粋・明瞭かつ客観的であり耽美的な要素はない。この録音から聞き取ることができるのは、シェリングの技巧の完璧さと音のニュアンスの幅広さ、そして音楽の美しさである。何百組以上の録音がありますが高貴さと言う事でこの高みにまでたどり着いた演奏って古楽器全盛の現代でも結局ベストを争うのがこの録音でしょうか。 シェリングの演奏が厳しいとか精神性が高いと評されることがあるのは、音の美しさに浸りきった演奏をしないことに由来するのだと思う。和音の処理が見事なことである。 音それ自体の美しさは、美しい音楽を構築するためのひとつの要素にすぎない。 超美品に違いない整いすぎた演奏。整然とした音が集まると音楽としての力や迫力になります。ゆったりとしたテンポ、どの音も整った音、和音は同時に聞こえるように弾いていること、が特徴です。典型的なクラシック音楽と言えるたっぷりとした豊かな演奏です。こういった表現方法は、ある意味、音楽家にとっての理想的な表現です。この演奏はおそらく1734年製のストラディヴァリを使っていますが、素晴らしく良い状態で、更に丁寧に調整されたストラドと思います。音色も大変に豊かでリッチです。そこも聴き所です。何の不満もない演奏に浸るだけ。


  • Record Karte
    • 1967年7月スイス、ヴヴェイのテアトル・ムニシパルでの録音。
    • Producer – Vittorio Negri, Engineer – A. Buczynski. 名演奏、名盤。

販売レコードの写真

  1. JP DGG MG8037/9 ヘンリク・シェリング バッハ「無伴奏…
  2. JP DGG MG8037/9 ヘンリク・シェリング バッハ「無伴奏…

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)
シェリング(ヘンリク)
ユニバーサル ミュージック クラシック
2009-10-21

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ステレオ録音。1967年録音盤である本作は、確かなテクニックに裏打ちされた格調の高さは類がないほどの名盤。聴かせてもらって感動しました。ということも、笑顔を向けて楽しませてくれるような素振りもない。もう毎日の日課になってしまった練習を傍で聞いているようなバッハでときめかない。1967年の録音は、言葉を変えればシェリングが彼自身のために演奏しているところを録音したレコード。シェリングの若さ漲る真摯にバッハに迫らんとする気迫と情熱は、このDGGの2回目の録音よりは1回目の録音のほうが良い。ときめきや息苦しくなるようなドキドキは、このところのバッハ演奏が良い。もはや現代はシェリング、ミンツを聴く時代ではないだろう。思い出話が織物と成っているような、ジェネレーション・ギャップが有るのだろうけれども。シェリングやミンツの演奏には、時代遅れを感じてしまいます。

商品名JP DGG MG8037/9 ヘンリク・シェリング バッハ「無伴奏パルティータ|奏鳴曲全曲」(3枚組)