IT MELODRAM  S113 ヨゼフ・カイルベルト R・シュトラウス・インテルメッツォ(全曲)
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IT MELODRAM S113 ヨゼフ・カイルベルト R・シュトラウス・インテルメッツォ(全曲)

商品番号 34-13277
リヒャルト・シュトラウス直伝と言える、派手さの一切ない実質的な音楽運びのなかに、シュトラウスの歌心がキラリと光っている。カイルベルトはカラヤンと同年生まれ。カイルベルトが振った時のミュンヘンのオーケストラに特有の暖かみある音色は、カラヤン時代のベルリン・フィルを聴いても感じることだ。地味な存在だったが、若くして亡くなってしまう直前まで、カラヤン代わりにNHK交響楽団によく来演していた。カイルベルトは典型的な劇場たたき上げのカペルマイスターで、トリスタンを指揮中に亡くなるという、まさに劇場とともに生きた人生だ。享年60歳だから、もっと長生きしていたら、指揮者界はもっと変わっていたはずだ。ヨーゼフ・カイルベルト(Joseph Keilberth、1908年4月19日〜1968年7月20日)は西ドイツの指揮者。モーツァルトからリヒャルト・シュトラウスまでオペラのレパートリーも広く、ワーグナーでは40歳代でバイロイト伝説をつくった気鋭の指揮者だった。1950年にはベルリン国立歌劇場に、1951年にはハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団に客演指揮者として訪れている。1952年か1956年までバイロイト音楽祭においても活躍し、そのほかにザルツブルク音楽祭にも客演している。1959年よりバイエルン国立歌劇場の音楽総監督に任命された。そのバイエルン国立歌劇場においてフェリックス・モットルと同じく、楽劇『トリスタンとイゾルデ』を指揮している最中に心臓発作をおこして急死した。
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宮廷楽士長ローベルトが旅の準備をしている。2ヶ月、ウィーンで仕事をするために我が家を離れる、まさに出発の朝。部屋には開いたトランクがたくさん。妻のクリスティーネは忘れ物がないかと大わらわ。「あなたがいないと家の仕事は全部私任せにされて!」と怒るかと思えば、「いつもあなたは家でばかり ― 作曲の ― 仕事をしているから、あなたがいなくなってせいせいするわ!」と言いたい放題。そんな当のローベルトは慣れたもので、適当にあしらったり慰めたりして、なんとか平和に旅立とうとするんですが、その態度にクリスティーネのいらいらは激しく募るばかりで、さすがのローベルトも閉口して喧嘩別れ当然にソリでウィーンに旅立つことになります。愛されているのはわかっているし、大事にもしてくれる。でも彼女にはローベルトのその泰然自若としたところが気に入らないところでもあるのです。さて、クリスティーネは、ローベルトもいないし、知人とそり遊びへ出かけます。そこで、スキーを楽しむ若者と衝突。きいてみれば、このルンマー男爵、良く知っている男爵夫婦の息子だとか。自身も名家の出であることもあり「爵位」によわいクリスティーネ。すっかり意気投合して、また会いましょうと約束。その後、男爵ではあってもお金がないルンマーのこの保養地での滞在先を世話したり、家へ招いて夕食をともにしたりすっかり仲良くなります。ところが、このルンマー男爵、自然科学を勉強するための金がないと嘆きます。クリスティーネは夫ローベルトがきっと援助してくれると言いますが、ルンマーはあったこともないローベルトへ援助を頼むのは気が引けるのかはっきりしない態度。実はこのルンマー、頭痛持ちを装ったりして、なかなかずるい。クリスティーネの同情を引いてうまく援助を引き出そうと思っているようだけど、クリスティーネ自身には好意を持っている様ですが、結局なんとか勉強の資金を確保しようと、クリスティーネに1000マルク貸してくれという手紙を書きます。これを読んでクリスティーネは激怒。金の貸し借りは友情を台無しにするとルンマーを叱りつけます。しかしちょうどそこへ一通の電報が。「愛しいあなた、またオペラのチケットを2枚送ってね!その後はいつのバーで会いましょう。ミーツェ・マイヤーより」夫の浮気の証拠だと思いこんだクリスティーネは、激昂してすぐに夫に電報を打ちます。「ミーツェ・マイヤーを知ってるわね。あなたの不実は明白です。我々は永久に別れます!」
クリスティーネは公証人のところに行って離婚の手続きを進めようとします。でも、公証人の方はルンマー男爵との噂を聞いていますから、クリスティーネとルンマー男爵の関係が離婚の原因と考え、また、ローベルトを良く知っている公証人はローベルトの浮気を信じようとせず手続きを引き受けようとしません。そうした中、クリスティーネからの怒りの電報は、稽古の後のローベルトが同僚や友人たちと、大好きなトランプゲーム「スカート」を楽しんでいるところに届きます。ところが、ローベルトにはなんの事やらさっぱりわかりません。でも部下の指揮者シュトローがそのミーツェ・マイヤーを知っている様子。とにかくクリスティーネと話そうと、大好きなスカートを切り上げて、何度も連絡取ろうとするが、クリスティーネからはなしのつぶて。困り果てて雨のプラター公園で嘆いていると、同僚のシュトローがローベルトを探してやってきた。話を聞いてみると、どうやらミーツェ・マイヤーとオペラの後にバーで会うはずだったのはシュトローの方だったと判明。実は、ミーツェ・マイヤーは電話帳で自分の恋人の名前を探して、ローベルトの姓「シュトルヒ Storch」と「シュトロー Stroh」を間違えて見てしまったらしい。ローベルトはこれをシュトローが利用して上司である自分を陥れるつもりだったとしたらただではおかないと怒りながらも、謎が解けてほっと胸をなで下ろします。家を出る準備をしているクリスティーネのところにローベルトからの10通目の電報が届く。あけるつもりもなかったが小間使いに即されて読んでみると、この名前のとり違いのことが書いてある。そこへローベルトに命じられて夜行でクリスティーネの元に向かったシュトローが釈明のために到着。「わかったわ。話は聞いてやるわよ」。原因が解ってローベルトは喜び勇んで我が家へ帰ります。誤解が解けているかと思うと、でも、ここでまたクリスティーネの天邪鬼が爆発。「あなたはすっかり、すべてが解決されたと思っている様だけど」と口説きが始まります。ローベルトはいつもの様に適当に相手をしていますが、クリスティーネの想いは今回はいつも通りには収まらず、「いつ何が起こってもおかしくないって、これではっきりわかったわ」「あなたの召使いとして生きるのはもうこりごり」「あなたは私を理解したことがない」と収拾がつかない。無実の罪で3日も眠れぬ夜を過ごした上にこれではローベルトもたまらず、いつも見せることのなかった本当の怒りをクリスティーネにぶつけます。これはにはクリスティーネもびっくり。でも、それに惚れ直してしまった様子。今まで、愛してくれていたし大事にもしてくれたけど、一度も怒りをぶつけられたことはなかった。子供扱いされていた様な気持ちになっていたのでしょう。ローベルトが初めて怒りをストレートにぶつけたことで、雨降って地固まる。二人の気持ちはうち解けあい、クリスティーネがいつも口にすることのない真摯な愛の言葉にローベルトは少し照れながら最愛の妻を抱擁します。夫婦喧嘩は犬も食わぬ。大戦争も些細なきっかけが原因で起こる。
リヒャルト・シュトラウス本人が台本を書いた、このオペラ「インテルメッツォ」は、夫婦のちょっとした誤解から夫婦喧嘩を描いたものです。ハニー・シュテフェク(ソプラノ クリスティーネ)、アニー・フェルバーマイヤー(ソプラノ アンナ)、ヘルマン・プライ(バリトン ロベルト・シュトルヒ)。1918~23年にかけて作曲。24年にドレスデンで作曲者の指揮で初演。交響詩はほとんど書き尽くし、ほぼ歌曲とオペラに専念するようになったリヒャルト・シュトラウスが、交響詩《英雄の生涯》、《家庭交響曲》よろしく、嫉妬深く、いつも当り散らしている妻、寛大で鷹揚な宮廷楽長の夫 ― つまり、リヒャルト・シュトラウス自身のことを作品にしている。このオペラの難解なところは、その言葉の洪水にある。歌ではあるが、日常会話のような内容をものすごい言葉の数でもって歌手たちに強いている。オペラの主人公「クリスティーネ」はリヒャルト・シュトラウス夫人のパウリーネ、その夫の宮廷楽士長「ローベルト」はリヒャルト・シュトラウス。パウリーネ夫人は元歌手で「タンホイザー」のエリーザベトなどを歌うトップ歌手だったほどで、リヒャルト・シュトラウスに楽譜を投げつけるような激しい気性の持ち主でした。オペラのストーリーそのままに出来事があったのでしょう。その妻パウリーネと自身にあった些細な行き違いでの夫婦喧嘩を元にオペラにした、たわいもない筋ですが、全2幕の節々に挿入された、場をつなぐ、間奏曲は実に素晴らしいものです。楽しいワルツあり、美しくも甘味な旋律ありで、そこが聞き物でもあるのですが、洒脱さと、勢い、情熱と美しい歌にも満ちている「インテルメッツォ」の間奏曲たちは、ほんとに素敵な音楽だ。1963年4月27日、ウィーンでのライヴ録音。1984年初発、3枚組。

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