34-14614
通販レコード→墺ターコイズ・ラベル黒文字盤

GB WRC TE272 ユージン・グーセンス レスピーギ・ローマの噴水

商品番号 34-14614

ステレオ黎明期の英国EMIでイギリスとオーストラリアの楽壇の架け橋的存在として重要な役割の貢献者 ― グーセンスの情熱は死なず。信じ難いエネルギーとカロリーで迫って来る。切れ味鋭いリズムの冴えに深いコク。 録音も驚異的に良く。まさに実在の響き。》オーディオ評論家の故・長岡鉄男氏が激賞したことでオーディオファンにも高音質で知られるようになった、伝説のエヴェレスト(Everest)レーベルは、ステレオ最初期の1950年代後半、映画と同じ35mm磁気テープを使った高音質の録音で世界のオーディオファンの支持を獲得している。その『長岡鉄男の外盤A級セレクション』での人気盤でも有るサー・ユージン・グーセンスが、フィルハーモニア管弦楽団で英 H.M.V. に録音した『ローマの噴水』。優秀な録音としてオーディオ・ファンの間では有名な録音群ではあるが、スメタナのオペラ『売られた花嫁』からの演奏会用組曲をメインに、ワインベルガーのオペラ『バグパイプ吹きのシュワンダ』よりポルカとフーガ、グリンカのスペイン序曲第1番『ホタ・アラゴネーサの主題よる華麗な奇想曲』と、その他の曲目も見るからに、そうした録音には適したものではある。ヨハン・ゼバスティアン・バッハのオルガン曲をエルガーがオーケストラ番に編曲した《幻想曲とフーガ》を初演したり、シドニー交響楽団のホールにその名が付いているサー・ユージン・グーセンス(1893.5.26 - 1962.6.13) ― 3代続きの指揮者で、名オーボエ奏者として有名なレオンは弟に当たる。ロンドン生まれ。英国王立音楽院でヴァイオリンと指揮を学び、ビーチャムの下でアシスタントを務めた。1921年に「春の祭典」を英国初演するなど活躍。後に渡米して31〜46年の間シンシナティ交響楽団の首席指揮者、47年にはオーストラリアのシドニー交響楽団の初代常任指揮者に迎えられ、同響の発展に寄与した功績によりサーの称号を得た。ところが56年にポルノ写真を国外に持ち出そうとして空港で逮捕され、名声に傷が付く一幕も。だがオーケストラを大きく鳴らす能力は本物で、「ローマの祭」(1958年)などド迫力。リズムは少々危なっかしいが、当時の指揮ぶりを偲ぶなら得意の「春の祭典」(1960年頃)も面白い。1921年に「春の祭典」のイギリス初演を行なったのはグーセンス指揮ロンドン交響楽団でした。「春の祭典」は今日でこそ20世紀屈指の名作として親しまれていますが、1959年当時は録音の数も少なく、不協和音と野蛮なリズムに満ちた現代音楽として恐れられていました。それもあってか、イギリスの著名な音楽評論家から、史上最も不器用な「春の祭典」の録音を残した男と言われたグーセンス。しかし、この演奏は今日の耳でも、鮮度の高さ、情報量の多さ、分離、音場感の明快さに加え、物凄いエネルギーに満ちた名録音です。一方、レスピーギのローマの噴水 ― 以前は、ローマの泉となっているレコードが多い ― も同時代の音楽。作曲当時の雰囲気を知る演奏者による演奏には、現代とは違う熱い意欲が溢れている。オリジナルは英 H.M.V. ASD366 白金ラベルが初版の名盤目白押しのカタログを担う名演奏。モダン・オーケストラの能力を最大限効果を上げ、金管楽器や打楽器を多用しシンバルが派手にならされ豪華絢爛という派手な演奏ですが、聴いた後の爽快感がいい。
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