GB VOX ST.GBY.511.600 アーロン・ロザンド サラサーテ・チゴイネルワイゼン
通販レコード→英 パープル・ラベル銀文字盤

GB VOX ST.GBY.511.600 アーロン・ロザンド サラサーテ・チゴイネルワイゼン

商品番号 34-598

20世紀初頭SPレコード時代、往年のヴァイオリンの巨匠達のスタイルを現代に伝える希有なヴィルトゥオーゾ ― 虚飾を排した真摯な演奏、静謐な詩情と、滋味豊かな風格。

舞台では譜面は見ず、前半に王道プログラムをおき、後半はチャーミングな小曲で聴衆を魅了する。エレガントな演奏、そしてそこから編み出される美しいサウンドは聴く人を魅了してやまない。アーロン・ロザンドは、2003年9月「音楽の友」誌で、〝絶対に聴き逃せないアーティスト〟の一人に選ばれている。真に名匠と呼ぶにふさわしいヴァイオリニストの一人である。
本盤ではサラサーテの《チゴイネルワイゼン》、《カルメン・ファンタジー》をメインディッシュに、シベリウスの《6曲のユーモレスク》を前菜、チャイコフスキーの《感傷的なセレナーデ》をデザートに並べ出されています。アーロン・ロザンドのヴァイオリンの類い稀なる美音と芳醇さに圧倒されました。いずれもヴァイオリンの響きってこんなにも艶やかだったのかと、改めて思い知らされる感じです。
1959年のステレオ録音、ティボール・ショーケ指揮で南西ドイツ放送交響楽団はドイツのオーケストラなれど暖色系の響きでソロとの距離感の良いバランスを取った演奏を聞かせます。有名な保養地であるバーデン・バーデンに居所する所以か色彩的で、パワフルに切れの良さも光っています。
ロザンドの演奏は、スピード感やキレ、あるいは洗練された表現といった面よりも、包容力のある優しさ、男っぽさを感じさせるロマンティズム溢れる味わいに魅力があり、ちょっとしたフレーズの1つ1つに精彩があって大変に見事なものだと思います。その持ち味は表現としてはちょっと円満に過ぎるというか、いま1つ強い思い入れとか演奏に賭ける熱意が不足しているようであり作品の核心部分にいま一歩踏み込めていないもどかしさを感じてしまったのも事実です。これは各々の聴き手がこの作品に対してどれだけのパッションを求めるかということで印象が異なるだろうと思います。
1927年アメリカ生まれ。ウジェーヌ・イザイに教えを受けたレオン・サメティーニに師事後、カーティス音楽院でアウアーの弟子エフレム・ジンバリストに師事し、フランコ=ベルギー派とロシア派の両奏法に通じる。ナタン・ミルシテインなど巨匠に薫陶を受ける。現在フィラデルフィアのカーティス音楽院、ボルティモアのピーボディ音楽院、マンハッタンのマネス音楽院、夏季講座としてニースのCIF、ザルツブルクのモーツァルテウムなどでも教授活動をする。
ロザンドは、他人が自分のスタイルが嫌いだと言ったなら嫌わせておけ、と。コンクールでもリスクはあるが、嫌われているからとスタイルを変える必要はない、と言っていました。これはカーティス音楽院の精神なのかもしれません。
「ストラディヴァリと同時代に活躍したグァルネリ・デル・ジェスも評価は高く、数億円で取引されることも珍しくない。4年前、アーロン・ロザンドが所有していたグァルネリ・デル・ジェスは1000万ドル(約10億円)でロシアの富豪に売却された」
ロザンド氏が売却したのは、グァルネリ・デル・ジェス 「コハンスキー」。2009年10月21日付「ニューヨーク・タイムズ」 によれば、自らの身体の一部のようなその楽器を売却し、現役の演奏家人生に区切りをつけたアーロン・ロザンド氏は、売却して得た資金の一部(150万ドル)をカーティス音楽院へ寄付。買い主のロシア人富豪には、「コハンスキー」を他の演奏家が演奏することを承諾させたという。
皆さんはヴァイオリンという楽器が、この世に生まれた16世紀からまったく形を変えていないということをご存じでしょうか。たとえば、ピアノやトランペットなどの楽器は、誕生以来、何度も改良が加えられて現在の形になっています。楽器だけでなく、乗り物やお洋服、日用の身の回りの道具も、時代に沿って進化してきました。それなのに、ヴァイオリンはずっと変わらず昔から今の形なのです。
最初から楽器として完成された形だったのですね。これって、じつはとても魅力的なことだと思いませんか。その最初のヴァイオリンを作ったのは、一般にアンドレア・アマティだと言われています。16世紀に北イタリアのクレモナという街で活躍した楽器職人です。彼の子孫やその弟子たちの系列からは、ニコロ・アマティや、有名なアントニオ・ストラディヴァリ、グァルネリ・デル・ジェスといった、多くの優れたヴァイオリン製作者が育ち、クレモナはヴァイオリンの聖地として有名になりました。
アントニオ・ストラディヴァリの名前はきっとみなさんも耳にしたことがありますね。彼の手がけた楽器が、現在では数億円もの値段で取引される歴史的な名匠です。ストラディヴァリの楽器はとても精巧に作られていて、女性の身体にも喩えられるフォルムの正確な滑らかさ、ニスの輝かしさ、誰が見てもため息が出るほど美しいものです。かたやグァルネリも、ストラディヴァリと並び称される名器をのこした天才です。とても信仰を重んじた人で、デル・ジェスというのはニックネームで、〝イエスの(del Ges)〟という意味があり、彼が作った楽器の内部に貼られているラベルには、十字架の絵とともにサインがあります。
ストラディヴァリとグァルネリ。この二人による楽器が、ヴァイオリニストの人気を二分しています。二人の工房は隣り合わせにあったらしいのですが、楽器の特徴は大きく違うのです。ストラディヴァリが細部の装飾にいたるまで非常に緻密に美しく作られているのに対して、グァルネリは〝f字孔〟と呼ばれる穴の形や大きさが左右対称でなかったり、ニスの色も楽器によってまちまちだったりします。もちろん音も大きく違っていて、ストラディヴァリは〝天使のような声〟と形容される濁りのない音であるのに対して、グァルネリは、強く激しい情念を感じさせるような音、また得も知れぬ深い優しさ、哀しみを音に持っているのが魅力です。
音が違えば、もちろん奏法も違ってきます。そのためストラディヴァリを弾く演奏家はずっとストラディヴァリを好んで演奏していきますし、一度グァルネリを弾き始めた人はストラディヴァリにはあまり興味がないことも。
アーロン・ロザンドは21歳の時からずっとグァルネリの〝コハンスキ〟を演奏し、その名器と数えきれない舞台、また沢山の録音を残してきました。歴史上の奏者では、ニコロ・パガニーニがデル・ジェスの〝カノン〟、ユーディ・メニューインもデル・ジェスの〝ロード・ウィルトン〟と、グァルネリを愛してやまなかったヴァイオリン奏者です。
もちろん、どちらの楽器も数が限られていますし、音楽家人生の中、必ず彼らの作った楽器に巡り会えるとは限りません。今ではテクノロジーの進化とともに、世界的にも多くの研究がなされ、楽器のニスや製作方法、材質などが探求されていますが、いろいろな理由で1700年代初期、クレモナの黄金期に作られた楽器を越える音色を持つものは、残念ながら生まれません。だからこそ、人はストラディヴァリとグァルネリの魔力に魅せられていくのでしょう。

販売レコードの写真

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商品名GB VOX ST.GBY.511.600 アーロン・ロザンド サラサーテ・チゴイネルワイゼン
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