34-27772
通販レコード→UK WIDE BAND GROOVED ED1, ブルーバック・ジャケット

GB LONDON CS6018 アンセルメ リムスキー=コルサコフ:シェヘラザード

商品番号 34-27772

ひ弱いヴァイオリン。軽薄で明るいブラス。

この曲は1960年の手兵スイス・ロマンドとの録音が有名ですが、音色が魅力的なパリ音楽院管弦楽団との録音も必聴です。

この録音はアンセルメ2度目の録音で、弦・管ともに大変素晴らしく、特にピエール・ネリーニによるソロヴァイオリンの演奏は特筆に価する快演。

父は作曲家エミール・ネリーニで、パリ国立高等音楽院名誉教授、コンセール・ラムルー管、コンセール・パドゥルー管、パリ・オペラ座管、そして1945〜1967年の22年間パリ音楽院管弦楽団(PCO)全盛時のコンサートマスターを歴任した、ピエール・ネリーニ。デゾルミエールの「コッペリア」「シルヴィア」(LM4501)と「眠りの森の美女」(LXT2610)、アンセルメの「くるみ割り人形」に聴く優美なソロはどれも彼のヴァイオリン。彼の鍛え上げられた技巧に、粋人らしいフレージング、たまりません。

アンセルメは自ら創設したスイス・ロマンド管弦楽団とともに、イギリスDECCAに大量の鮮明な録音を残した。特に親交のあったディアギレフとの関係から、フランス・ロシア系の曲の録音に関しては定評があった。リムスキー=コルサコフの交響組曲《シェヘラザード》は何度か録音が残っていて、もっともよく聴かれているのは手兵スイス・ロマンド管弦楽団との1960年の録音と思われるが、そのことを知識とした頃から、私が気になったのは1954年のパリ音楽院管弦楽団との録音です。はっきりとはしないが、おそらくこの曲の魅力を感受したのは、この録音だ。

この曲には濃厚な演奏もあるが、アンセルメはあっさり進めていく。また、この曲は華麗な管弦楽法が魅力的なのだから、オーケストラの音色は大切である。

それがここでは、ピエール・ネリーニのソロ・ヴァイオリンの歌い回しには独特の香りがあるし、管楽器は明らかに現代のオーケストラの音色と異なる。そういう意味ではアンセルメ手兵のスイス・ロマンド管よりもパリ音楽院管の録音は興味深い。

ヴァイオリンの細かくも不安げなるヴィヴラート、金管の響きは軽くて少々薄っぺらで、明るいヴィヴラートを利かせて、これは個性的な魅力です。

英DECCAの録音も素晴らしい。

イギリスDECCAによるプレス。ステレオ盤はDECCA盤発売されずLONDON盤のみ、希少なミントコンディションの米国初出盤です。

  • Record Karte
  • 1954年9月22〜26日パリ、メゾン・ド・ラ・ミュチュアリテにて、ヴィクトール・オロフのプロデュース、ジェームズ・ブラウンの録音。名演、名盤、優秀録音。
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商品名GB LONDON CS6018 アンセルメ リムスキー=コルサコフ:シェヘラザード