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GB EMI HQS1289 トルトゥリエ チェロ曲集

《自らの道を迷わず歩む求道者のような剛毅な音楽を奏でていた ― 芯の太い音色で、それに伴う音色、表現の微妙な変化、自然とトルトゥリエの世界に誘われます。》レッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジがショパンの前奏曲第4番 ホ短調をプレイしているが、本盤のコピーバンド ― 昨今ではトリビュート・バンドのギタリストで、好き勝手なアドリブを得意げな輩も多い。しかも、先達のフレーズやパフォーマンスを自己流に弾き倒して個性だと主張しているように思える。『音楽を弾く』ことは、録音から半世紀経った聴き手にも演奏会に立ち会っている錯覚に誘うのだろうか。芯の太い音色で、それに伴う音色、表現の微妙な変化、自然とトルトゥリエの世界に誘われます。1990年にチェロにもたれかかったまま逝去したという孤高のチェリスト、ポール・トルトゥリエ。彼はあのジャクリーヌ・デュ=プレの師としても知られている。エルガーのチェロ協奏曲は、そのデュ=プレのために贈られたような名曲。高名な弟子のデュ=プレ盤と比較試聴するのも一興かと思います。曲目はヴァレンティーニのチェロ・ソナタに始まり、サン=サーンス、フォーレ、グラナドスなどのチェロでよく弾かれる曲、またパガニーニやラヴェル、ドヴォルザークの編曲物など多彩なプログラムが続いている。1972年といえば1914年生まれのトルトゥリエは58歳。まだまだ技巧的も万全の頃だった。実際この盤でもテクニカルなピースをいくつか弾いている。元々ヴァイオリンのために書かれたパガニーニの「ロッシーニの主題による変奏曲」と「常動曲」、またサラサーテの「サパティアード」でみせる技巧の切れは素晴らしいの一言だ。一方、フォーレ「夢のあとに」やグラナドス「ゴエスカス間奏曲」での歌ごころも文句なしにいい。録音もややオンマイクながらチェロの音をリアルにとらえていて、少し大きめの音量で聴くとあたかも目前にトルトゥリエがいるかのように聴こえる。この頃伴奏ピアノで名をはせた岩崎淑がまたいいセンスだ。ゴエスカス間奏曲の冒頭、単調なピアノ伴奏にのせてチェロがひとしきり歌ったあと、ピアノのフレーズが出てくるあたりの雰囲気や入り方は絶妙でゾクッとくるほどだ。収録曲はヴァンレンティーニ:グラーヴェとアレグロ〜チェロ・ソナタ第10番 ホ長調(第1楽章、第2楽章)、ショパン〜パズレール編:前奏曲ホ短調 Op.28-4、パガニーニ〜テルヴァ編:ロッシーニの『モーセ』の『汝の星をちりばめた玉座』の主題による序奏と変奏曲ニ短調 Op.24、ドヴォルザーク:ロンド ト短調 Op.94、サン=サーンス:白鳥(『動物の謝肉祭』より)、パガニーニ:無窮動 Op.11 の6曲が Side-1。グラナドス〜カサド編:間奏曲(『ゴイェスカス』より)、サラサーテ:サパテアード Op.23-2、ラヴェル:ハバネラ形式の小品、トルトゥリエ:ピシュネット、マスネ:エレジー ホ短調 Op.10、フォーレ〜カザルス:夢の後に ハ短調、蝶々 イ長調 Op.77、ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3 の8曲が Side-2。1972年1月16,17日、東京録音。
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