34-19839
通販レコード→カラー切手ドッグ白枠盤[オリジナル]

GB EMI ASD3330 エイドリアン・ボールト エルガー・交響曲1番

《大英帝国の残照の中に古色蒼然と燻ぶっていたイングランドのLPOと、がならず急がず晩年の達観したエルガー感を演奏に投影させたボールト、組み合わせも時代背景も絶妙な“レコード”。》 作曲者本人から全幅の信頼を寄せられ、エルガー演奏の第一人者として数々の名演を残したエイドリアン・ボールト。多様なエルガー作品が聴かれる時代となった今こそ必聴の演奏。サー・エイドリアン・ボールト(Adrian Boult)(1889~1983)は、20世紀の英国の生んだ最もノーブルな指揮者として知られています。オックスフォード大学を経て、ライプツィヒ音楽院に留学、マックス・レーガーに作曲を学ぶかたわら、ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者だったアルトゥール・ニキシュに私淑し、大きな影響を受けています。イギリスに帰国後、直接親交のあったエルガー、ホルスト、ヴォーン・ウィリアムズらイギリスの作曲家の作品を取り上げて高く評価され、1930年には新しく創設されたBBC交響楽団の初代首席指揮者に就任、幅広いレパートリーをイギリスに紹介しています。戦後はロンドン・フィル、バーミンガム市響の首席指揮者を歴任しつつ、イギリス音楽界の大御所として1981年、92歳という高齢で引退するまで矍鑠(かくしゃく)とした指揮活動を続けました。ボールトはJ.S.バッハからハヴァーガール・ブライアンまで、幅広いレパートリーで卓越した演奏を聴かせる指揮者でしたが、最も得意とするのはイギリス音楽と、ニキシュの影響を強く受けたドイツ・オーストリア音楽でした。前者では、エルガーの交響曲第2番の復活初演やヴォーン・ウィリアムズの「ロンドン交響曲」改訂版の初演など、作曲者から盤石の信頼を置かれていたボールトならではの業績は数多く残されています。エルガー最良の解釈者として名高いことに誇りと使命感を持っていたのか、この録音時点で齢88歳とは驚愕する、燃え上がるような情熱的な演奏です。エルガーのエニグマ変奏曲では、一部のパートをオルガンで演奏するほど。英国の待ち望んだ純正交響曲の第1番が、1908年に作曲されたのはエルガー51歳の気力充実期。交響曲第1番はエルガーの真骨頂、渋い曲調と流れるような美しい旋律が同居する、いかにもイギリス的という表現がぴったりの硬派の世界を展開する両端楽章に挟まった、第2・第3楽章は透明感のあるどこかはかなげな美しさを持っている。「名作曲家イコール名演奏家」ではないが、ことエルガーに至っては彼自身が熱心にレコード録音として後進の指揮者に目的を遺した。
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