34-19763
通販レコード→カラー切手ドッグ盤[オリジナル]

GB EMI ASD2695/7 オットー・クレンペラー ワーグナー・管弦楽曲集(全集)

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《ASDシリーズでの初版 ― 響きは理知的で悠揚迫らざる、食い足りなさを感じないオーケストラ・ピースに徹した演奏。ヴィーラント・ワーグナーを感激させたエピソードでも知られる有名な録音をセットに。どれも強い表現意欲に突き動かされたような名演ばかりです。》迫力満点で極限的なスケールが終始維持されている上に、透明で深い静謐感を持った弱音も意味深く、ここで繰り広げられている音楽世界に陶然とすることしか出来ないワーグナーの序曲、前奏曲集の極めて素晴らしいレコードだ。二十代の頃から『ニーベルングの指環』を指揮していたクレンペラーにとって、ワーグナーは得意のレパートリーでしたが、戦後は怪我や病気が災いしてなかなか運に恵まれず、ステレオで残されたいくつかの録音は実に貴重といえるものです。クレンペラーはオペラ劇場の指揮者であったから、こうしたアイデアは手練れていただろう。しかし、レコードで序曲、前奏曲だけを繰り返し聞かれることを充分に考慮した自己に厳しい指揮者らしいオーケストラ・ピースに徹した演奏なので、ワーグナーの「全曲録音が残っていればなあ!」と慨嘆させる悔いたりなさを感じない。各面の取り合わせは EMI のレコードセールス面での要望もあっただろうが、第1集から第3集まで、曲の並びにまでクレンペラーの意思が貫かれている。CDでは、LP3枚分を2枚に、曲順を変えている。他の盤で発表された、《ジークフリート牧歌》と《ジークフリートの葬送行進曲》を、この4曲の流れに挟んでいるのは勢いを削いでしまって残念だ。製作時の指揮者やプロデューサーの趣味の良さが出た各面の選曲をそのままに楽しめる。また、このセットはボックスではなくて、ここに発売された通りの3枚セットです。フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュのオペラ上演を彷彿する劇場ライヴの籠り音に陶酔するのもワグネリアンの楽しみだが、ワーグナーは求める重層音の目標効果が巨大すぎて、残響も無く、集音マイクのバランス調整をするスタジオ録音では演出しきれない課題に果敢に挑戦。それをクリアしていることもレコード芸術として最大に評価できる。しかし、いささか明瞭すぎるやもしれぬがワーグナー自身はベネチアのクリスタルをイメージして作曲していたことを知るワグネリアンにとっては、これも然りとニヤリと表情が和む。本能的な官能に流れないワーグナーだ。英 EMI の偉大なレコード・プロデューサー ウォルター・レッグは、1954年に目をかけていたカラヤンがベルリンに去ると、すぐさま当時実力に見合ったポストに恵まれなかったクレンペラーに白羽の矢を立て、この巨匠による最良の演奏記録を残すことを開始した。レッグが EMI を去る1963年まで夥しい数の正に基準となるようなレコードがレッグ&クレンペラー・フィルハーモニアによって生み出された。本盤も 基準盤の一枚 で、レッグの意図する処がハッキリ聴き取れる快演。クレンペラーの解釈は揺るぎのないゆっくりしたテンポでスケールが大きい。ゆったりとしたテンポをとったのは、透徹した目でスコアを読み、一点一画をおろそかにしないようにとも思いたくなる。この気迫の籠った快演は聴き手に感動を与えずにはおきません。また何度聴いても飽きません。フィルハーモニア管弦楽団は、まさにクレンペラーの為にレッグが作り出した楽器だと言う事、しみじみと感じました。一音一音が耳に突き刺さってきました。オーケストラの配置が第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが指揮者の左右に配置される古いスタイルで、包み込まれるような感覚は、ステレオ録音で聴く場合には、やはり和音の動きなどこの配置の方が好ましい。何ものにも揺るがない安定感と、確かに古いスタイルながら純粋にスコアを再現した音が、本盤には一杯詰まっている。この時代はモノテイクとステレオテイクが同時進行していました。モノはダグラス・ラター、ステレオはクリストファー・パーカーと違うプロデューサーが其々担当していました。収録曲:(第1集)『リエンツィ』序曲/『さまよえるオランダ人』序曲/『タンホイザー』序曲/『ローエングリン』第1幕への前奏曲、(第2集)『ローエングリン』第3幕への前奏曲/『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲/『ニュルンベルクのマイスタージンガー』~徒弟たちの踊りとマイスターたちの入場/『トリスタンとイゾルデ』前奏曲と愛の死/『神々の黄昏』~ジークフリートの葬送行進曲、(第3集)『ラインの黄金』~神々のヴァルハラへの入城/『ワルキューレ』~ワルキューレの騎行/『ジークフリート』~森のささやき/『神々の黄昏』~ジークフリートのラインの旅/『タンホイザー』第3幕への前奏曲/『パルジファル』第1幕への前奏曲。1960年2月、3月、1961年、ロンドン、キングズウェイ・ホール及びアビー・ロード第1スタジオ優秀録音、名盤。初出は SAX、本盤は ASD 規格での発売の初版になります。
GB EMI ASD2695/7 オットー・クレンペラー ワーグナー…
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