通販レコード→UK LARGE DOG IN SEMI-CIRCLE ORIGINAL
モノラル録音で残ったのは幸い ― ポピュラー音楽もレコード録音するほど当時、大人気のテノールで若くして交通事故で他界したルドルフ・ショックの絶唱が聴ける。
ヨーロッパでは、この演奏を《名歌手》の最高の録音に挙げる人もいるくらい。1955年当時の最高の人材を集めていているのは当然、英EMIには多数の世界的な名歌手たちがレコード録音の専属契約をしていた。特別、ルドルフ・ショックは、若くして交通事故で亡くなったためステレオ時代に録音を残しませんでしたが、人気者に相応しくポピュラー音楽も歌った、当時、大人気のテノール。ヴァルターとして理想的な歌唱と思います。ステレオ盤は存在せず、モノラル録音のみ。レコード会社各社の取り決めで、1960年代までは、同曲を録音をしても数年間は発売することは出来なかったので、オペラを全曲録音しても抜粋盤を発売しておいて、再発盤として全曲盤が初めて発売されるケースは多かった。ワーグナーの楽劇《ニュルンベルクの名歌手たち》はモノラル時代に、このケンペ盤がベルリン・フィル録音で発売され、ステレオ時代になってからカラヤンの名盤がドレスデン録音だったのは幸いだった。
ワーグナーの音楽でも、楽劇本体と管弦楽曲の間には大きな隔たりがある。ヴェルディとベートーヴェンと、それにワーグナーをレパートリーの三本柱としていたが、アルトゥーロ・トスカニーニのワーグナー録音となると管弦楽曲集こそ多く残っているが、『ワルキューレの第1幕第3場』や、『神々の黄昏の序幕のジークフリードとブリュンヒルデ』のやり取りが残っている。いずれも空前絶後である。しかし正銘の全曲ということとなれば、結果的に『ニュルンベルクのマイスタージンガー』だけとなった。
18歳のとき、イタリアの巡回歌劇団のチェロ奏者として採用されていたトスカニーニは翌年、地元の指揮者がキャンセルした公演を代役として指揮して、以後ツアーの指揮をすべて任されるほどに。ヨーロッパに戻る頃には彼は名指揮者としての評判となっていました。帰国後はイタリア・オペラの総本山とも言うべきミラノ・スカラ座のチェロ奏者に就任し、ヴェルディの歌劇「オテロ」の歴史的な初演をチェロ奏者として体験しました。同時にイタリアやスペインで指揮活動も開始していたトスカニーニは、1895年にはトリノ・レージョ劇場の首席指揮者に任命され、同劇場でワーグナーの楽劇「神々の黄昏」をイタリア初演しました。1898年、31歳の若さでミラノ・スカラ座の指揮者に迎えられます。そのデビュー公演でワーグナーを取り上げ「ニュルンベルグのマイスタージンガー」を1ヶ月以上に亘る猛烈な訓練の後に演奏、この公演はスカラ座の歴史に残る程の大成功を収めワーグナー指揮にみせるトスカニーニの才能のほどを内外に確認させる事となった。その評判でワーグナーの企みと遺言から生まれた保守色の強いバイロイト音楽祭に呼ばれた初めてのイタリア系指揮者であり、初めての外国人指揮者であったトスカニーニであっただけに残念だ。
18歳のとき、イタリアの巡回歌劇団のチェロ奏者として採用されていたトスカニーニは翌年、地元の指揮者がキャンセルした公演を代役として指揮して、以後ツアーの指揮をすべて任されるほどに。ヨーロッパに戻る頃には彼は名指揮者としての評判となっていました。帰国後はイタリア・オペラの総本山とも言うべきミラノ・スカラ座のチェロ奏者に就任し、ヴェルディの歌劇「オテロ」の歴史的な初演をチェロ奏者として体験しました。同時にイタリアやスペインで指揮活動も開始していたトスカニーニは、1895年にはトリノ・レージョ劇場の首席指揮者に任命され、同劇場でワーグナーの楽劇「神々の黄昏」をイタリア初演しました。1898年、31歳の若さでミラノ・スカラ座の指揮者に迎えられます。そのデビュー公演でワーグナーを取り上げ「ニュルンベルグのマイスタージンガー」を1ヶ月以上に亘る猛烈な訓練の後に演奏、この公演はスカラ座の歴史に残る程の大成功を収めワーグナー指揮にみせるトスカニーニの才能のほどを内外に確認させる事となった。その評判でワーグナーの企みと遺言から生まれた保守色の強いバイロイト音楽祭に呼ばれた初めてのイタリア系指揮者であり、初めての外国人指揮者であったトスカニーニであっただけに残念だ。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーもワーグナーを数多く指揮しているが、スタジオでの正規のレコードのための録音は「トリスタンとイゾルデ」と「ワルキューレ」である。「ニーベルングの指環」が2種、戦時中の演奏でありながら気宇雄大な音楽性を示す「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が残された全曲盤の録音だがオペラ上演の録音だ。演奏会形式のライヴ録音とはいえ、トスカニーニのレコードの多くが放送用にもライヴ録音したものがレコード発売されている。であるがために中断しないで演奏に没頭している。
ルドルフ・ケンペが本盤を録音した55年から、ようやくレコードがLPレコードにビジネスの軸足が移っていくタイミングで、まだ録音環境は5分から10分ほどで録音テープを取り替えていた、緊張感の維持を細切れのスタジオ録音で、これだけの引き締まったスタイルで様々な歌手に余裕を持って歌わせるケンペの手腕は端倪すべからざるものがある。当時の最高のワーグナー歌手を集めて録音された、モノラル時代を代表する「マイスタージンガー」。ステレオ盤は存在せず、モノラル録音のみ。この盤でのケンペの構成感の明晰さ、棒さばきの確かさはすばらしい。ドイツ音楽の「正統派」と目され、伝統に忠実なケンペの技量が見事に発揮された名演です。オーボエ奏者として培った見通しの良い丁寧な音作りと、歌劇場指揮者として培った劇的表現が相まって、この圧倒的なエネルギーを発する巨大な楽曲のカタルシスを一層際立たせています。トスカニーニとフルトヴェングラーの2大名演の間にあってトスカニーニ寄りのスタイルなのは、楽団の奏者であったところにもあるのか。His Master's Voice ALP 1506/10 を原盤にしています。
- Record Karte
- フェルディナント・フランツ(ザックス)
- ゴットロープ・フリック(ポークナー)
- ベンノ・クシェ(ベックメッサー)
- グスタフ・ナイトリンガー(コートナー)
- ルドルフ・ショック(ヴァルター)
- ゲルハルト・ウンガー(ダーヴィット)
- エリーザベト・グリュンマー(エヴァ)
- マルガ・ヘフゲン(マグダレーナ)
- ヘルマン・プライ(夜警)
- 1956年4月4〜20日ベルリン、ヴィンターガルテン録音。
- リーフレット付属、名演、名盤
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