![34-20408](https://livedoor.blogimg.jp/amadeusclassics/imgs/e/0/e0514f20.jpg)
通販レコード→UK NARROW BAND ED4盤
伝説とミステリーのプレリュード。
ブラームスの「田園」交響曲。感涙をよぶ感動的な幕開けが印象的。1960年に「新世界より」から始まったケルテスとウィーン・フィルの録音は、そのどれもが忘れがたい名演となった。
テルアビブの海岸で散ったイシュトヴァン・ケルテスがベストパートナーだったロンドン交響楽団(ドヴォルザーク交響曲全曲など親密な関係だった)と並び、やはりより密接な関係だったウィーン・フィルと残してくれた逸品。ジョン・カルーショー亡き後の第一人者レイ・ミンシャルとジェームス・ロックのコンビ製作、セッション場所がウィーンの名録音会場ソフィエンザール、英デッカの優秀な録音技術もあって、この作品本来のロマンティックな味わいを満喫することができます。重厚にして豪快なブラームスで、若々しさを感じさせるケルテス指揮下、ウィンナホルンが良く鳴っている。快感すら覚えます。英デッカ1962年の録音ですが、この成功は、一連のモーツァルト&シューベルト録音、またブラームス全集(死後完成)へと脈々と受け継がれていると言う事実は、ケルテス&ウィーン・フィルの相性の良さを物語っています。本盤は、その全集の布石となった一枚。生きていれば、クラウディオ・アバド、小澤征爾、ロリン・マゼールらと同世代、まだまだ名盤連発していたに違いない。ケルテスとウィーン・フィルによるブラームス交響曲の録音は、第2番だけが1964年の収録となっています。1972年から始まったブラームス交響曲全集の録音は、翌年にケルテスが45歳の若さで亡くなったため第2番を残して未完に終わりました。突然の死により、曲の一部が未収録で終わったウィーン・フィルとの「ハイドンの主題による変奏曲」は、ウィーン・フィルが追悼の意を込めて、その部分を指揮者なしで演奏しレコーディングを完了させた。
- Record Karte
- 1964年5月、レイ・ミンシャルとジェームス・ロックによる録音。
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