イシュトヴァン・ケルテスが手兵ロンドン交響楽団を指揮して録音したドヴォルザークの序曲集。1965年12月、1966年10月＆12月、ロンドン、キングズウェイ・ホールでの収録。ドヴォルザークを得意にしていたケルテスと相思相愛のロンドン響が疾走感ある瑞々しい演奏を披露している。歯切れ良いリズム、華やかな色彩感覚が聴き応えあり。録音当時30代半ばの青年指揮者らしいフレッシュさが素晴らしく、それゆえになおの事ケルテスの早世が惜しまれる。音響の良さで知られたキングズウェイ・ホールでの収録ということもあり音質も良好。アナログ期のデッカの名録音の一つ。
1968年初発、ED2がファースト・プレス。