34-19015
通販レコード→英ワイド・バンド深溝 ED2 盤[オリジナル]

GB DECCA SXL6310 アンセルメ ショーソン・交響曲

商品番号 34-19015

心に染みる美しい音色の一枚 ― 何度も何度も言葉のない歌が繰り返されながら天国的な美しさが充満していく。》人間が集中を持続できるのは最大3秒と科学者が説明するのを、興味深くヘルベルト・フォン・カラヤンは聞いていたという。音楽家が熱心だったのが珍しかったと解説しているが、帝王カラヤンは若かりし頃ウィーン工科大学にも通っていた。古今の詩歌は、どんな言葉も3秒で読み取れるという。それをカラヤンは自分の音楽に反映させていった。テクノロジーへのカラヤンの関心は、師のベルンハルト・パウムガルトナーの影響もあるだろうが、レコードで残せば未来永劫カラヤンの演奏で古今の名曲が世界中で聞かれる、と強く思っていたからだ。自宅に編集室まで持ち、レコード会社の編集室でミキシングを弄ってみせたのはエンジニアたちには苦笑させたが、CDの素晴らしさを説明しているムービーはデジタル時代を先へ進める貢献となった。また、ダーレンのイエス・キリスト教会を録音の常場に出来たことはカラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団には幸いだった。そして、エルネスト・アンセルメ。ジュネーヴのヴィクトリア・ホールのホールの響きの良さは、名ピアニストのヴィルヘルム・バックハウスがわざわざベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集をヴィクトリア・ホールで録音したことでもわかります。録音の調整室が無く、調理室を録音用に使うという、大変使いにくいホールにも関わらず、バックハウスがぜひにと使ったこのホールは、スイス・ロマンド管弦楽団を育てました。1918年にエルネスト・アンセルメによって創設されたスイス・ロマンド管は、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団とともにフル編成のオーケストラとしてはスイスを代表する歴史と評価を得ています。アンセルメはこのオーケストラを50年にわたって率い、彼自身の理想とするオーケストラを目指した。サン=サーンスやショーソンといった音楽もとても良い録音で、特にサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン」はベストセラーとなった名盤です。詩歌を愛でるような美しすぎる『交響曲』。アンセルメ得意のフランス音楽集です。すっきりとしたスタイルの中にも、豊かな抒情をたたえた名演です。ジュネーヴのヴィクトリア・ホールでの録音で、名録音盤。近年は人気指揮者のレパートリーにない曲なので、英DECCAの優秀録音には感謝の一言。演奏、録音共にショーソンの《交響曲》で求めるならこの盤でしょう。サン=サーンスの3番、フランクの交響曲がお好きな方にはお薦めの名品、作曲家40歳の円熟期のフランス風エスプリに満ちた傑作です。ショーソンは最初法律を学んだが、21歳でパリ音楽院に入学。作曲をマスネーに、オルガンをフランクにそれぞれ学んだ。ダンディとともにフランクに深く傾倒し、強い影響を受けた。師フランクとサン=サーンスが設立した「国民音楽協会」の書記を務め、史上初の自動車事故によって、44歳で惜しくもこの世を去った。彼の作風は、フランクの影響を受けたとはいえ、ワーグナーからの影響も少なからず認められ、抒情的で溢れるばかりの甘美で詩的な旋律の美しさが特色となっており、歌曲と室内楽曲に本領を発揮した。代表作としては、ヴァイオリンと管楽器のための「詩曲」や歌曲「リラの花咲くとき」、「交響曲変ロ短調」などが最も有名であり、またこれらの曲に彼の特性がよくあらわれている。木管と弦楽の絶妙なバランスとそこから浮かび上がってくる目眩く音色感を、実に繊細に扱って芸術的成果の高さにつとめたアンセルメの指揮で、この曲の魅力を十分に味わえます。特に第1楽章の終わりは魂の高揚を抑えられなくなる扇動する情熱はベートーヴェンとはまた違ったフランス音楽特有な作品です。ステレオ録音黎明期(れいめいき)1958年から、FFSS(Full Frequency Stereo Sound)と呼ばれる先進技術を武器にアナログ盤時代の高音質録音の代名詞的存在として君臨しつづけた英国DECCAレーベル。レコードのステレオ録音は、英国DECCAが先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。 この技術は1968年ノイマンSX-68を導入するまで続けられた。英DECCAは、1941年頃に開発した高音質録音ffrrの技術を用いて、1945年には高音質SPレコードを、1949年には高音質LPレコードを発表した。その高音質の素晴らしさはあっという間に、オーディオ・マニアや音楽愛好家を虜にしてしまった。その後、1950年頃から、欧米ではテープによるステレオ録音熱が高まり、英DECCAはLP・EPにて一本溝のステレオレコードを制作、発売するプロジェクトをエンジニア、アーサー・ハディーが1952年頃から立ち上げ、1953年にはロイ・ウォーレスがディスク・カッターを使った同社初のステレオ実験録音をマントヴァーニ楽団のレコーディングで試み、1954年にはテープによるステレオの実用化試験録音を開始。この時にスタジオにセッティングされたのが、アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管の演奏によるリムスキー=コルサコフの交響曲第2番「アンタール」。その第1楽章のリハーサルにてステレオの試験録音を行う。アンセルメがそのプレイバックを聞き、「文句なし。まるで自分が指揮台に立っているようだ。」の一声で、5月13日の実用化試験録音の開始が決定する。この日から行われた同ホールでの録音セッションは、最低でもLP3枚分の録音が同月28日まで続いた。そしてついに1958年7月に、同社初のステレオレコードを発売。その際に、高音質ステレオ録音レコードのネーミングとしてffss(Full Frequency Stereophonic Sound)が使われた。以来、数多くの優秀なステレオ録音のレコードを発売し、「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけた。
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