通販レコード→ナローバンド ED4盤
GB DECCA SXL6115 イシュトヴァン・ケルテス ドヴォルザーク・交響曲7番(2番)
商品番号 34-19449
レコードの表紙には、7番(2番)と両方表記されている。《新世界より》を9番(5番)としているレコードコアって、こうした曲目表記はややこしいのだが。現代ではお馴染みの「第7番」である。今では誰もがドヴォルザークの交響曲は、9曲だと答えるが、生前に出版されたのは、そのうち5曲だったからである。この曲は、つい最近まで「第2番」といわれてきた。作曲順では、7番目の交響曲だ。第9番「新世界より」ほどではないが、第8番と共にドヴォルザークの交響曲では良く取り上げられる楽曲である。ロンドンを訪れた1883年に、ブラームスの交響曲第3番の初演を聴いて刺激を受けている。それまで発表されてきた交響曲とはやや趣が異なり、スラブ的な雰囲気を残しつつも内省的で普遍的な音楽として仕立てることに成功しており、作曲者自身この曲を「本格的なもの」と呼んでいる。1961年録音のウィーン・フィルとの《新世界より》が大評判を呼び、その続編として第8番がロンドン交響楽団と録音されました。それはレコード芸術1964年2月号で推薦盤となり「オーケストラを完全に棒の統制下に収めて、意のままに動かしているようすが強く感じとれる。そして、彼の演奏は、この曲のロマンティックな情感を抑え、ダイナミックな面を強調している。」と評されました。まず、立体感のある録音に魅了されます。オーケストラが良く鳴っていて特にティンパニが効いていて胸がすく。第7番はインスピレーションのままに作曲されている良さが出ている。程よい切れ味、粋に感じるデュナーミク、しつこくならない歌。ケルテスの天性のバランス感覚の良さがうかがえます。レパートリーがオールマイティーの指揮者だった。そんなケルテスにやっかみが起こらないわけがない。その裏に同じくオールマイティーの指揮者の影が忍び寄る。ケルテスの急逝は関係者にとっていかに衝撃だったことか。
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