34-19755
通販レコード→英ワイドバンド溝あり、ED1盤[オリジナル]

GB DECCA SXL6023 カーゾン&セル ブラームス・ピアノ協奏曲1番

商品番号 34-19755

《FFSSの真価を発揮~どこまでも高揚していく音楽。情報量が多いとはこういうことだ。デモンストレーションにも、音楽と演奏と録音を満足させるレコードの代表盤。》ステレオ録音黎明期1958年から、FFSS ( Full Frequency Stereo Sound )と呼ばれる先進技術を武器にアナログ盤時代の高音質録音の代名詞的存在として君臨しつづけた英国 DECCA レーベル。レコードのステレオ録音は、英国 DECCA が先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。 この技術は1968年ノイマン SX-68 を導入するまで続けられた。本盤は録音の良さがまず耳に残る。ここでは、英 DECCA 社は FFSS 録音の優秀さを知らしめようと指揮者には御大セルを起用、ズシリと腹に響く低音の凄みから繊細な高音域まで、DECCA ならではの生々しいサウンドに捉えられており、どこまでも高揚する崇高な音楽が見事なマッチングを見せているので、セルとしても滅多にないほどすごい演奏をかなりの情報量で伝えてくれているのです。巨大なスケールと金管の迫力、低弦の凄みには言葉もありません。この録音の爽快感の虜になったら、ヘビロテ決定盤。この爽快感はカラヤンに近いが、セルの録音を見せつけられたら超える自信がなかったのだろう。それとも相応しいピアニストの登場を待ったまま時が経ったのか、大名曲だというのにカラヤンは録音を果たせずじまいに終わった。数あるこの曲の録音の中でも、常に「最高峰」とされる永遠の名演が、このカーゾンとセル&ロンドン交響楽団による1962年録音です。クリフォード・カーゾンは録音嫌いだったとはいえ、ディスコグラフィーを眺めると随分とレコード発売している。カーゾンは弾力的なリズム感と固い構成感で全体を見失わせない実に上手い設計で聴かせてくれるピアニストです。ブラームスのエッジの効いた冒頭から終わりまで息もつけぬ緊張感を味わえます。磨きぬかれた輝かしい音色、ニュアンスに富んだ表現力、優れた音楽性、筋のよい安定したテクニックと、あらゆる面において現代のピアニストの水準を上回る。ジョージ・セルの伴奏も秀逸。カーゾンとセルの組み合わせのブラームスは、情感豊かに歌うタイプではなく、枝葉をとっぱらって幹だけを残したような精悍で男性的な演奏というのが第一印象。重ねて聴くと、時々岩のような荒々しさを感じるところはあるが、さっぱりした叙情が流れていて、職人芸的な渋さと味わいがあり、これはこれでなかなか良いものだと思える。録音を仕切ったカルショウは「カーゾンの繊細な音の素晴らしさを録音でとらえるのは空を飛ぶ鳥をつかまえるより難しい」と語っていたそうだから、用意周到。伝え聞くところによると、この録音の時のセルとカーゾンの関係は最悪だったそうです。それは聴けば解ります。当然のことながら、カーゾンは第2楽章の流れで繊細さを前面に出して最終楽章も演奏していこうとします。ところが、セルはお構いなしにオーケストラを豪快に鳴らしにいくのです。録音の最初から最後までセルとカーゾンはいがみ合っているとしか思えないような最悪の関係で、オーケストラのメンバーだけでなく、プロデューサーのカルショウも、かなり気をもんだとのことです。しかしながら、出来上がった演奏は最高の出来栄えになったのは、本当に音楽というものは意思疎通が出来ていると面白くないレコードが出来上がるというのが、このレコードで気が付きます。特に第1楽章は緊迫感に満ちていて、セルとカーゾンの組み合わせでしかこういう雰囲気は出せないのかもしれない。セルが指揮するオケの演奏は、潤いのなさを感じるところはあるが、とてもシャープで引き締まった演奏。それに金管が大きく咆哮するのがかなり目立つ。それがロンドン交響楽団の金管楽器セクションとロンドン、キングスウェイホールの響きがウィーン・フィル、ベルリン・フィルでは出せなかっただろうなと思うと愉快だ。
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