通販レコード→UK ワイドバンド ED1 オリジナル盤
GB DECCA SXL2101-3 ゲオルク・ショルティ ウィーン・フィル ワーグナー・ラインの黄金(全曲)(ED1初版3枚組)
商品番号 34-21902
冒頭におけるコントラバスの重低音など、迫力満点のサウンド ― ハンス・クナッパーツブッシュによる、1951年バイロイト音楽祭でのワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」全曲ライヴ録音のリリースを断念したカルーショーは、スタジオ録音を計画。まず、楽劇「ワルキューレ」からその録音は始まったが(1957年10月)、クナッパーツブッシュはカルーショー・チームに非協力的で、結局カルーショーは、断念。その時の、クナッパーツブッシュによる第1幕の録音だけはリリースされたが、ゲオルグ・ショルティに白羽の矢を立て本セットの三幕テスト録音した結果、出来上がりは上々。最終的にショルティを据え、レコード録音の偉業と讃えられた英デッカ社の「指環」全曲録音は完成。当然社運をかけたプロジェクト。1958年の「ラインの黄金」に始まり、「ジークフリート」(1962年)、「神々のたそがれ」(1964年)、「ワルキューレ」(1965年)と、足かけ8年の歳月を費やしてデッカによってスタジオ制作された楽劇『ニーベルングの指環』全曲盤は完成発売後半世紀を経た現在でも、その価値と魅力を失わない永遠の名盤です。イギリスDECCAの名プロデューサー、ジョン・カルショーが情熱と執念を込めて制作したこの『指環』は、レコード史上不滅の金字塔を打ち立てました。最初となった本盤の「ラインの黄金」は、ワルキューレ三幕テスト録音同様、録音、臨場感、演奏全てが、満足できる域に達していることは言うまでもない。「指環」は人類史の一時代が没落してゆく、その発端、その過程、その結末を描いた物語だという人が居ます。わたしも其の通りだと思います。ワーグナーは指環によって、愛を失い、権力と富のみを追い求める19世紀の資本主義社会を批判したわけですが、その批判は21世紀の現代にもピッタリ当てはまります。ヴォータンは槍の柄を削り出して世界樹を枯らしてしまい、アルベリヒはラインの河底に潜在していた黄金を強奪し、愛を呪って指環を作り上げます。つまり指環には、世界没落の発端は自然収奪・破壊にあるという、毎日紙上を賑せているテーマをワーグナーは19世紀に警笛を鳴らしていたと云えるのでは・・・この最初の「ライン黄金」の成功がなかったなら、全曲完成は夢に終わったと云えましょう。そうした英デッカ社の史実を連想しながら試聴すると興味深いです。現在も『指輪』の代表盤とされるロングセラー・アルバムの第1作。1958年に録音された当盤のキャストも、フリッカ役のフラグスタート、ローゲ役のスヴァンホルム、ミーメ役のクーエンなど大物がズラリ。名プロデューサー、カルショーのもと、デッカの総力を結集した音響の素晴らしさは、現在も色褪せることがなく、本作の冒頭におけるコントラバスの重低音など、迫力満点のサウンドを響かせてくれます。貴方の部屋が写真のウィーンのソフィエンザールの録音セッション会場に様変わりするくらい鮮明な録音です。1958年9月-10月、ウィーン、ゾフィエン・ザール録音。- ジョージ・ロンドン(Bs:ヴォータン) キルステン・フラグスタート(Sp:フリッカ)
- クレア・ワトソン(Sp:フライア)
- ヴァルデマール・クメント(T:フロー)
- エバーハルト・ヴェヒター(Br:ドンナー)
- オーダ・バルスボルク(Sp:ヴォークリンデ)
- ジーン・マデイラ(Ms: エルダ)
- イーラ・マラニューク(Ms:フロースヒルデ)
- ヘティー・ブリューマッヒャー(A:ヴェルグンデ)
- セット・スヴァンホルム(T:ローゲ)
- パウル・クーエン(T:ミーメ)
- ヴァルター・クレッペル(Bs:ファゾルト)
- クルト・ベーメ(Bs:ファフナー)
- グスタフ・ナイトリンガー(Bs: アルベリヒ)他
- ゲオルグ・ショルティ (指揮)
- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- ウィーン国立歌劇場合唱団
商品名 | GB DEC SXL2101-3 ショルティ・ウィーンフィル ワーグナー ラインの黄金(ED1初版参枚組) |
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