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GB CBS 72768 ピンカス・ズーカーマン メンデルスゾーン&チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲

ヴァイオリン演奏は右手首のスナップが弓使いに重要ですが、それ以上に左手の指先が元をしっかりと抑えることが音色に大きく違いが出てきます。オーディオも機器の安定が重要ですが、ユダヤ人は指先が平たくてヴァイオリンのフラットを押さえやすい特徴があるということです。ユダヤ人ヴァイオリニストは生まれながらに優位なわけです。メンデルスゾーンはズッカーマン21歳ころの録音になります。第1楽章冒頭から、うっとりする美音を聞くことができます。いくら若くても世界的な音楽家は、私たちが身近で見たり聞いたりするのとは異次元の世界であることがよくわかります。こんな音を聞かされたらヴァイオリンを勉強中の人は深い絶望を味わうことになるかもしれません。ゆっくり目にとったテンポは、自然な歌を導き、澄んだ音色を十分に味わえる。バーンスタインの落ち着いた伴奏と相俟ってメンデルスゾーンの最良の一面だ。全体、“典雅”の一語に例えるにふさわしく動的な第3楽章も、むやみにはしゃいだ音楽とはしておらず、なんとも上品な躍動感を聞かせてくれています。この典雅さはブラインドで聞けば女流ヴァイオリニストと思ってしまうかもしれません。ピンカス・ズッカーマンはスターンの庇護を受け頭角を現した人で、コンクールでスターンの無理押しでチョン・キョンファと1位を分けあった。二人を聴き比べるのは面白いものです。極めれば性差は無くなっていくのがアスリートなのでしょうか。最終的に私達聴き手の記憶に留まるのは、心に感動を長く残してくれる演奏家だけです。1969年2月6日、ニューヨークでの録音。
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