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FR VSM C069-00402 バレンボイム ベートーヴェン・ピアノソナタ8/14/23番

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《悲愴、月光、熱情は3大ソナタに恥ずかしくなく、ポップスに引用されたり、テレビドラマでよく使われることからベートーヴェンのメロディーメーカーぶりを証明している。 ― その形式の多彩さ、内容の深さ、ピアニスティックな魅力で、何度聴いても飽きない。》シュナーベル記念のベートーヴェン・メダルを受けたというだけに、バレンボイムは、ベートーヴェンに特に自信を持っているのだろう。若いに似合わず、なかなかしゃれた味を出している(門馬直美) ― 近年は指揮活動が中心となっているバレンボイムが、ピアニストとして充実した活動をしていた時期に録音した1枚。「トリスタンを振らせたらダニエルが一番だよ」とズービン・メータが賞賛しているが、東洋人である日本人もうねる色気を感じるはずだろう。だが、どうも日本人がクラシック音楽を聞く時にはドイツ的な演奏への純血主義的観念と偏見が邪魔をしているように思える。ベートーヴェンの三大ソナタは、その形式の多彩さ、内容の深さ、ピアニスティックな魅力で、何度聴いても飽きない。録音も多くて、名演、名盤も数え上げればキリがない。ベートーヴェンは固定的な印象を譜面に残していない。同じ譜面を演奏して個性の出る曲こそ、クラシック音楽を楽しむ魅力だ。第8番は、初期のピアノ・ソナタの頂点をなす傑作であり、そのドラマティックな楽想によって今なお世界中で演奏される『悲愴』。作曲家自身が標題を付けた最初のソナタです。冒頭から悲痛な表情を持つ第1楽章、ビリー・ジョエルもカバーした美しい第2楽章、そして疾走する悲しみをたたえる第3楽章など、見どころ聴きどころが満載。『月光』の標題は、第1楽章を聴いた詩人レルシュタープが「月光の中で湖に揺らぐ小舟のよう」と表したことがきっかけと言われています。第1楽章の流れる三連符の瞑想、第2楽章の可愛らしい軽快な表情から、一転して第3楽章の切迫した激情の音楽へ。さまざまな魂の彷徨が最後に集約される、ベートーヴェン独特の楽曲構成がはっきりと打ち出された作品です。なお、ベートーヴェンは本作品を献呈した伯爵令嬢ジュリエッタと恋に落ちましたが、結局身を結ぶことはありませんでした。情熱が熱風のように吹きまくる第1楽章と第3楽章の中に、厳かな安らぎの第2楽章が横たわり、第3楽章最後のコーダは強烈。その両端楽章の嵐のような音楽が圧倒的なことから、出版元が『熱情』と名付け、それがそのまま今日まで通用しています。ベートーヴェン中期の最高傑作の一つ。この頃既に手掛けられていた交響曲第5番『運命』の動機も登場し、ベートーヴェン作品の中でも特に激しい音楽ともいえます。若き日のバレンボイムの情感豊かでメリハリとパンチの効いたピアノ、透明感のある響きが美しく、すっきりとした仕上がりとなっている。 1966年から1969年にかけてという時期をジャクリーヌ・デュ・プレと共に、苦悩したものがベートーヴェンの後期の作品とシンクロするものがあったのでしょう。バレンボイムの演奏の特色として顕著なのはテンポだ。アンダンテがアダージョに思えるほど引き伸ばされる。悪く言えば間延びしている。そのドイツ的重厚さが、単調で愚鈍な印象に映るのだ。その反動のように終楽章の破綻を恐れないおもいっきりの良さ。血の気の多さ、緊迫感のようなものが伝わってくる背筋にぞっとくるような迫力があります。この、若い時のレコードでも変わらないところで、このロマンティックな演奏にこそバレンボイムを聴く面白さがあるのです。
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