FR TRIANON CTRE 6131 マグダ・タリアフェロ スペイン・ピアノ曲集

FR TRIANON CTRE 6131 マグダ・タリアフェロ スペイン・ピアノ曲集

商品番号 34-20318

通販レコード→仏ピンク黒文字盤

正しいと思う音楽の姿を伝えたいピアノは芸術、ピアノは快楽、もっともまれな、もっとも洗練された楽しみ。私たちのすべての夢をかなえてくれるもの。演奏者がその演奏によって聴衆の一人一人に音楽の魔法の力を伝えるとき、音楽を聴き愛する人は、たんにそれをうけとるだけではなく、音楽の魔法と魅力に世界にわけいる冒険者になるのです。音楽は私のよろこび、忍耐強い練習を積み重ねてはじめてえられる深いよろこび。演奏者としての長年の経験のすべてをこめた、合理的な演奏法によって、できるだけ多くの人々にこの魅力的な世界のエリートになってもらうようにするのが、私の願いです。この願いの実現こそが私の苦労の代償であり、そのために私はピアノ教育にも熱意をもって取り組んできました。小さな子どもたちを導くことにも、すでに演奏家の域に達しているピアノストたちに助言を与えることにも、ひとしなみに喜びを感じています。ああ、聖なるミュージック、音楽こそ私の全人生! ― マグダ・タリアフェロ。1965年9月28日 パリ、サル・ブレイエルでのリサイタルのプログラムよりブラジル生まれの彼女は、1908年にパリ・デビュー。彼女は音楽性、形式感、そしてエスプリの才能に恵まれ、エレガントな演奏スタイルで人気を博しました。第2次世界大戦中にブラジルに帰国しましたが、戦後はヨーロッパでの活動を再開。1967年にはサン・パウロに自分の名を冠した財団を設立し、音楽家の育成にも力を注ぎました。1931年から61年に録音した17のオリジナル・アルバムはコレクターズアイテムとされています。
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マグダ・タリアフェロ(Magdalena Maria Yvonne Tagliaferro, 1893.1.19-1986.9.9)はブラジル出身でアルフレッド・コルトーの秘蔵弟子。フォーレのお気に入りのピアニストで、演奏旅行をともにしたり、多くのフォーレの作品を演奏している。1934年にはパリ音楽院の名ヴァイオリン教授ジュール・ブーシュリに師事したカイロに生まれたフランスの女流ヴァイオリニスト、ドゥニーズ・ソリアーノ(1916-2006)と録音した「フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番」がディスク大賞を受賞してソリアーノとタリアフェロの名前を世界のクラシック愛好家に知らしめました。第2次世界大戦中にブラジルに帰国したが、戦後になるやヨーロッパでの活動を再開。1960年から70年にかけて、タリアフェロの名を冠した国際ピアノコンクールがパリであった。そして1967年にはサン・パウロに自分の名を冠した財団を設立し、音楽家の育成にも力を注いだ。音楽に対する情熱がものすごく、正しいと思う音楽の姿を若い世代に伝えたい、その一心で指導に当たっていた。タリアフェロは子供のころカザルスに見出され、フォーレに可愛がられた。ソリストとしての活動だけでなくジャック・ティボー(1880-1953)、ジュール・ブーシュリ(1878-1962)、パブロ・カザルス(1876-1973)などの弦楽器奏者、エドゥアール・リスレル(1873-1929)、ガブリエル・フォーレ(1845-1924)らとピアノ・デュオを組んだこともある。フォーレは、タリアフェロを少女の頃から大変可愛がり、彼女をソリストとして自身オーケストラの指揮をとりヨーロッパ中を回ってエレガントな演奏スタイルで人気を博した。両親はフランス人。ラウル・ピュニョ(1852-1914)にピアノを学んだという父親を持ち、ブラジルのリオ・デジャネイロ生まれる。サンパウロ音楽院を経て一家は1906年にフランスへ移住。1906年13歳でパリ音楽院に入り、アントナン・マルモンテルのクラスに入学9カ月後に一等賞を得た。1908年にパリ・デビュー。その後コルトー(1873-1962)に師事した。コルトーによって体現された音楽理念の実現に向けて飽くことなき探究心を繰り広げ、明晰さと甘美さの完全な一体化、内面的な表現と情緒、演奏する作品を造形する際の古典的なバランス感覚が特徴的な演奏を行なった。
マグダ・タリアフェロは1893年生まれで、1986年に亡くなっている。1966年、73歳のときにドビュッシーの『金色の魚』と『花火』を弾いたすばらしい映像が残っている。『花火』に多出するグリッサンド。鍵盤をこそげて持っていってしまうのではないかという勢いで指をすべらせ激昂の気合いをうかがわせる。まず目につくのは姿勢のよさだ。体幹でしっかり支えているので、肩から腕、肘、手首を自在に動かすことができる。投げる、跳ばすのテクニック、上下に切るスタッカートを駆使して、楽器から多彩な音色を引き出すさまは爽快だ。タリアフェロの録音は古くは1929年にまで遡る。SP、LP、CDを演奏家として体験している。今日の鶴屋クラシックサロンでの鑑賞会でジネット・ヌヴーを紹介したが、女流音楽家の音楽への情熱にはたくましさを感じる。技巧に走らず繊細な雅味をもち、あわせて気迫も感じられる『珠玉のスペイン名曲集』。デ・ファリャ:「スペイン舞曲」第1番~“はかなき人生”より 、「粉屋の踊り」~ バレエ音楽“三角帽子”より、グラナドス:「嘆き、またはマハとナイチンゲール」~“ゴイエスカス、恋をするマホたち”第1部第4曲、「アンダルーサ」~スペイン舞曲第5番、「オリエンタル」~スペイン舞曲第2番、アルベニス:組曲“スペインの歌”作品232より第5番「セギディーリャ(カスティーリャ)」と第4番「コルドバ (夜想曲)」、「セビーリャ(セビリャーナス)」作品47第3番~“スペイン組曲”より、「エボカシオン」~組曲“イベリア”第1集より、「トリアーナ(セビーリャの町外れ)」~組曲“イベリア”第2集より、ヴィラ=ロボス:“ブラジルの詩”より第3番「奥地の祭り」と第2番「吟遊詩人の印象」、「道化人形」~“赤ちゃんの一族”第1組曲 より。アルフレッド・コルトーの愛弟子で、20世紀前半のフランスを代表した女性ピアニスト、同時代の作曲家との交流も盛んだったタリアフェロは、特にロマン派、近代フランスものの名手として名高く。ヴィラ=ロボスは親友だった。作曲家から自作の初演者として指名を受けることも間々あったが、彼女の側でもピエルネやアーン、ヴィラ=ロボス、リヴィエらに新作を申し込むこともあった。

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