初代コンサートマスター、フェリックス・アーヨの四季 ― 流麗かつ豊麗でしかも爽快な、イタリアの陽光輝く「四季」。
ヴィヴァルディ作曲の「和声と創意への試み 作品8」の全12曲。大ヒットした「四季」は、第1番から第4番までの4曲です。創設3年後の1955年に、初代コンサートマスター、フェリックス・アーヨの元で録音したモノラル盤。これは流麗ながらも引き締まった演奏だった。当時22歳のアーヨのソロも同様で、アンサンブルは今聴いても高水準。そして最大の妙味は、アルトゥーロ・トスカニーニに絶賛された創設当時の覇気漲るサウンドを聴けることにある。次が有名な1959年アーヨのステレオ録音。本盤は、流麗かつ豊麗でしかも爽快な、イタリアの陽光輝く「四季」である。それに、「秋」は落ち着きがあり、「冬」は表情が厳しい。これぞ日本人も共感を得た「四季」の音楽。古楽器演奏とは路線が違って現代的イタリアの歌にあふれた演奏は聴くものを幸せにしてくれます。アーヨのヴァイオリンは美しくしなやかだが、ピリオド演奏全盛の中にあっては音楽運びの濃くには欠ける。完璧なアンサンブルよりも「ノリ」を重視した「四季」の名盤中の名盤。音質は刺々しくならず、低弦の動きも明瞭に聴こえる優秀録音です。
- Record Karte
- 仏プレスは高音質ながら、オランダ盤の半値程度とお買い得感あり。ぜひオランダ、英国のHI-FI STEREO盤お持ちの方に比較試聴してもらいたい逸品。
CDはアマゾンで
アーヨ(フェリックス)
ユニバーサル ミュージック クラシック
2001-06-06
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