通販レコード→仏レッド・ラベル白文字盤 SUPER ARTISTIQUE - STÉRÉO
FR PHIL 6500 235 コリン・デイヴィス モーツァルト・大ミサ曲
商品番号 34-16596
《新妻コンスタンツェの歌う姿を嬉々として見まもりながら指揮をするモーツァルトの姿が眼に浮かぶようではないか ― 颯爽として清い演奏の前にピリオド・スタイル議論は威光を失う。》日本人にとって西欧音楽の宗教曲には敷居の高さを感じるもので、宗教観がともわなければクラシック音楽は真に語れないという意見は尤もだと思います。〝モーツァルトのレクイエム〟は宗教曲の枠を超えて人気が有るのは、その作曲動機を背景にしていてミサ曲の体裁をしていますが、モーツァルトが一弾高みをつかもうとしていたエネルギーが惹きつけるのでしょう。斯く〝レクイエム〟が完全体だったらあまりにも輝かしい音楽だったでしょう。実際は半分までがモーツァルトの筆ですが、後半がジュスマイヤー版を底本とする形なのが、わたしはミステリー性とともに魅力がある理由だと思います。たとえ半分でも、わたしには片手間に聴くことが出来ない音楽の筆頭です。そこで、モーツァルトの宗教曲を聴くときは《大ミサ曲ハ短調 K427》が定番です。モーツァルトらしい霊感に満ち溢れ、歌と和声が自然と気持ちを穏やかにしてくれる。また荘厳さの中にも一服の清涼感があり、爽やかな感動を覚えます。デイヴィスの演奏も《大ミサ曲ハ短調 K427》の特徴を捉え、研ぎ澄まされた彫琢によって聴かせます。ピリオド・スタイルとは無縁のアプローチ。デイヴィスのダイナミックな表現がミサ曲「グレイト」の持つ若々しいエネルギーをストレートに発散させている。新妻コンスタンツェの歌う姿を嬉々として見まもりながら指揮をするモーツァルトの姿が眼に浮かぶようだ。颯爽として潔い演奏となっています。1971年2月9〜19日ロンドン、ウェストミンスター寺院におけるセッション録音。ソリストは、ソプラノにヘレン・ドナートとヘザー・ハーパー、テノールにリーランド・デイヴィス、バスにスタフォード・ディーン、オルガン演奏をジョン・コンスタブル。関連記事とスポンサーリンク
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