FR CND CND831 ホーレンシュタイン リスト・ファウスト
通販レコード→仏プレス、ダーク・ブルー・ラベル銀文字盤

FR CND CND831 ホーレンシュタイン リスト・ファウスト


商品番号 34-6392


髪を振り乱しての精力的な指揮ぶりで聴かせる全奏部での爆発的なエネルギーの発散と緊張感の持続で聴かせる弱音部での陶酔的な響き ― 近未来的な響きを追究した音楽を大局的な視点での構成の確かさとを感じることが出来ます。彼の指揮者としての技量を物語るエピソードして、イギリスBBCが1958度の予算消化のため、急きょマーラーの交響曲第8番の演奏が計画された。「千人の交響曲」と称される膨大な演奏者を必要とする作品を、わずか半年の準備と総練習なし、しかもホーレンシュタイン自身初めて振るというとんでもない条件の元、1959年3月20日、それこそぶっつけ本番で成功させたというのがある。
巨大なスケールと濃厚な情感表現で知られるホーレンシュタイン(1898-1973)は、マーラーやブルックナーに早くから取り組み、その普及に尽力した功績でも有名。現在でも重要なロシア生まれの指揮者たち ― エウゲニー・ムラヴィンスキー、キリル・コンドラシン、イーゴリ・マルケヴィッチ、ヤッシャ・ホーレンスタインら ― は尊敬されてはいるけれども、国際的な影響をまずほとんど及ぼしていない。ムラヴィンスキー、コンドラシン、マルケヴィッチのチャイコフスキー、ショスタコーヴィッチ、ベルリオーズなどでは今も決定的名盤が記憶を呼び覚ましてくれるが、ホーレンシュタインにはマーラーぐらいが機会となる程度。ヤッシャ・ホーレンシュタインは現ウクライナのキエフ生まれ。ステレオ録音が隆盛を迎える直前の1973年にアメリカで没した。6歳の時一家でロシアを離れ、ケーニヒスブルクとウィーンで音楽を学んだ。アドルフ・ブッシュ、ヨーゼフ・マルクス、フランツ・シュレーカーなどの教えを受けた後ベルリンでヴィルヘルム・フルトヴェングラーの助手となって経験を積む。1925年にマーラーの交響曲第2番を指揮してウィーンにデビュー。1928年にデュッセルドルフ市立劇場の首席指揮者となる一方ヨーロッパ各国に客演。1933年にナチスに追われてドイツを離れ、1937年よりモンテ・カルロのロシア・バレエ団指揮者。翌年パレスチナを経てアメリカに渡る。戦後は主にウィーンで活躍。晩年はロンドンで活躍した。スケールの大きな正攻法の重厚な芸風を聞かせたが、指揮者としては不遇で録音にも恵まれなかった。しかし晩年の録音がまとまっており、中でもロンドン響とのマーラー交響曲第1番、第3番は代表作と言える。他にブラームス第2番、ニールセン第5番などのライヴがあった。スペシャリストとして知られたマーラーでは他にロンドン交響楽団とのマーラー第4番、ブラームス第1番などがあった。

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ホーレンシュタインの録音の中でも有名な「ファウスト」(Faust)は、最晩年のリストとも交流があり熱烈に心酔していた師フェリックス・ワインガルトナー仕込みという折り紙つき。ときに煩悶し、ときに情熱的で闘争的であり、愛に対する欲求を示したり、自然と人生の愛を歌うファウストの姿がドラマチックに描写される一大音楽絵巻。《ファウスト交響曲》S.108 は、フランツ・リストが作曲した合唱を伴う交響曲。リストがゲーテの戯曲『ファウスト』を知ったのは、パリに定住していた1830年末に、友人のベルリオーズが読むよう薦められたのがきっかけであった。その後『ファウスト』はリストの愛読書となり、またこの作品に深く魅了されるようになった。この交響曲では物語の筋を追うのではなく、題名にあるように、3人の主要な登場人物の性格描写を1楽章ずつ使って行っている。第3楽章「メフィストフェレス」では、ファウストの主題がパロディ化した不気味でグロテスクな雰囲気によってメフィストフェレスの相貌を凝縮している。この主題のパロディ化は、ベルリオーズの『幻想交響曲』の第5楽章における固定楽想(イデー・フィクス)の扱いに通じるところがある。第3楽章後半の「神秘の合唱」ではテノール独唱、男声合唱、オルガン(またはハルモニウム)が加わる。「神秘の合唱」に入ると、天の神が悪に打ち勝ち、暗黒から光が差し込んで、大団円を迎える。実演される機会はそれほど多くはないが、多くの指揮者が録音している。フェルディナント・コッホ(テノール)、南西ドイツ放送男声合唱団。バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団を指揮するのは、それほど数は多くは無いもののレコーディングにも熱心に取り組み素晴らしい成果を遺したヤッシャ・ホーレンシュタイン。彼の音楽は一言でいって、オットー・クレンペラーの構成感と、ブルーノ・ワルターの豊かな歌をあわせ持った演奏。VOXの看板指揮者だった彼を、名プロデューサーは度々イギリスEMIに引き抜こうとしている。それがかなわず、クレンペラーがカラヤンの後釜になったことは有名な巨匠伝説。表情はたっぷりついているのに客観的な見通しの良さがホーレンシュタインの不思議なところで、ウォルター・レッグがヘルベルト・フォン・カラヤンと目指したことを継承するのに相応しいと感じていたのだろう。ひたひたと音楽が伝えたい事を語りかけてくる。透明で明晰なブルックナーは、今でも存在意義を主張できるほどだ。本盤でもそれがわかる、彼のマーラーやブルックナー同様に、悠久の大河にも似た巨大な音楽が繰り広げられています。
1958年バーデンバーデン録音。

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