34-27950
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DE TELEFUNKEN TK11540/1-2 ヘルマン・バウマン ホルン協奏曲集

商品番号 34-27950

歌っているような自然さ

ヘルマン・バウマンは、ドイツが生んだ20世紀最高のホルン奏者のひとりとも言われ、柔らかな音色と超絶技巧によって知られています。シュトゥットガルト放送響に在籍中の1964年、ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し脚光を浴びました。1967年にオーケストラをやめてソロ活動を始め世界で活躍しています。
そのレパートリーは、ヨハン・ゼバスティアン・バッハやヴィヴァルディといったバロック音楽の作曲家をはじめとして、モーツァルトやベートーヴェン、ブラームスといった古典派やロマン派の協奏曲や室内楽に至るまで、その高音の透明感、まるで歌をうたっているかのような自然な演奏、そしてオーケストラ埋もれない個性を繰り広げており、アバドがマーラーの6番で彼と共演した時「なぜベルリン・フィルにあなたがいないのか?」と聞いたとか。彼のホルンは森の中で響く角笛のような一種独特の野趣がある。そのいくらか野太い音が、洗練されたテクニックでシャープにコントロールされ、天衣無縫で自在に歌いあげる奏法が特徴だ。また金管楽器特有の音割れの効果も巧みに取り入れた、潤沢でパワフルな響きを創造している。現在、世界最高のホルン奏者と言われるラデク・バボラークにも多大な影響を与えました。本盤ではそんな彼の至芸をバロック時代のホルン協奏曲で堪能できる。なおリーフレットの表紙写真になっている装飾の施されたナチュラルホルンは恐らくバウマンのコレクションの中の1本ではないかと思われます。
バウマンの名刺代わりのようなハイドンのホルン協奏曲2曲に挟まれて、ダンツィとロゼッティのホルンと管弦楽のための3作品。ハイドンのホルン協奏曲第1番はまだ録音の少ない時期の録音でした。バウマンのホルンは音色の美しいことで、またカデンツァが長く素晴らしいものでした。第2楽章の美しいカンタービレはこれも素晴らしい演奏でした。ホルンの美しい響きがあります。第3楽章はタンギングのうまさと安定感、カデンツァも実に良い。ダンツィのホ長調のコンチェルト。ロゼッティのニ短調と変ホ長調。ダンツィのホルン協奏曲は、ホ長調という演奏の難しい作品ですが、バウマンは苦もなく軽々と歌うように演奏しています。その音色の美しい響き、ハイトーンの安定した響きと申し分のない演奏です。カデンツァは低音から高音まで使う素晴らしいものです。第2楽章はロマンス、朗々と歌うホルンの美しさがあります。第3楽章のロンドはカデンツァが挿入されて華やかな雰囲気の作品です。ロゼッティは10曲とも15曲ともいわれるソロの協奏曲を作曲していますが、バボラークやタックウェルの録音はなく、数少ないロゼッティのホルン協奏曲の録音の中でも貴重な録音です。モーツァルトと同じ時代に生きたロゼッティとイタリア風に名乗った、フランツ・アントン・レスレル。このロマンティックな協奏曲は、ロゼッティの作品の中でも親しみやすい作品です。第2楽章のロマンツェにはカデンツァが挿入されています。第3楽章のロンドは軽快な主題が歌われます。

バウマンの見事なソロが演奏効果を高めているモーツァルトのホルン協奏曲。

特に最後を締めるモーツァルトのホルン協奏曲第2番(KV417)はロココ風の瀟洒な味わいでは他者に譲るとしても、ホルンが本来持っている自然音の美しさを充分に活かした骨太な解釈に加えて、重音奏法やゲシュトップなど多彩な裏技を繰り出して雄大なカデンツァを披露しているのが如何にもバウマンらしい。ニコラウス・アーノンクール(ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス)とのナチュラル・ホルンでの演奏のほか、ピンカス・ズッカーマン(セント・ポール室内管弦楽団、1984年録音)との演奏もそれぞれに定評がありましたが、レオポルド・ハーガー(ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団)との演奏はオーケストラとの自然な調和が印象的であった。1973年のアーノンクールとの共演ではナチュラルホルンで録音していましたが、こんどはバルブ・ホルンで自在な演奏を披露しています。モーツァルテウムに響くバウマンのホルンは実に楽しく輝きに満ちたものです。ナチュラルホルンによる史上初の全集は素晴らしいものでしたから、このフレンチホルンによる録音は期待も大きいものでした。ドイツのホルン奏者によるモーツァルト全集の最高傑作と言えます。

古楽演奏のパイオニア仲間たちとの気心知れた演奏。

ブリュッヘンによる「バロック音楽の百科全書」と呼ばれているテレマンの「ターフェルムジーク」の録音にはグスタフ・レオンハルト、アンナー・ビルスマ、ヤープ・シュレーダーという優れた演奏家が参加して、モダン楽器による演奏の中においても遜色のないクオリティを持っていた。
1960年代前半という時期は、バロック時代の作品でもフル・オーケストラで重厚に演奏するようなことがあたりまえに行われていました。そう言う時代の中で、リヒターやミュンヒンガー、レーデル、パイヤールなどが登場してくるのですが、そう言う動きをさらに一歩前に進めた新しい解釈と言うことで、ブリュッヘンを旗頭とするレオンハルトやビルスマの取り組みはそれで十分に聞くに値する録音だったのです。

コンサートマスター、ヤープ・シュレーダー。

本盤でイニシアティブをとっているのはソリストで、コンサートマスターとクレジットされている、オランダのヴァイオリン奏者ヤープ・シュレーダー(Jaap Schröder)が2020年1月1日、95歳で亡くなった。
1960年代からグスタフ・レオンハルト、アンナー・ビルスマ、フランス・ブリュッヘンらと交流し、コンチェルト・アムステルダムに加わった古楽演奏のパイオニアの一人。1981年からクリストファー・ホグウッドに請われて、エンシェント室内管弦楽団のコンサートマスターを務めた。
アムステルダムの生まれで、アムステルダム音楽院でヨス・デ・クレルクにヴァイオリンを学び、卒業後はパリでジャン・パスキエ、ジョゼフ・カルヴェやジャック・ティボーたちから薫陶を受けた。1952年からオランダ弦楽四重奏団を主宰。1973年からはスイス・バーゼルにある音楽大学スコラ・カントルムで後進の指導に当たった。


  • Record Karte
  • 1968年録音。2枚組。

販売レコードの写真

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