DE  ELECTROLA E80 588 シュヒター ヴェルディ・アイーダ
通販レコード→独ダーク・レッド黒文字盤

DE ELECTROLA E80 588 シュヒター ヴェルディ・アイーダ

《カラヤンの置き土産。 ― NHK交響楽団の実力の基礎を作った指揮者で、少しの飾り気もハッタリもない純ドイツ風の安心して聴ける音楽づくりで日本人には耳馴染みある《アイーダ》の原風景。》 『凱旋行進曲』と『清きアイーダ』が中学校音楽家教科書の教材に選ばれている。ヴィルヘルム・シュヒター(1911.12.15-1974.5.27)はボンに生まれ、ケルン音楽院で学んだ後、ドイツ国内で活躍。第2次世界大戦後にハンブルクの北西ドイツ放送交響楽団、続いてケルンの北西ドイツ・フィルの常任指揮者となり、同時にベルリン・フィルなどへも客演した。カラヤン率いるベルリン・フィルの日本公演に副指揮者として初来日したのが1959年だった。それがきっかけとなってNHK交響楽団に招かれ、オーケストラ・トレーナーとしての秀抜な手腕を発揮した。もし、シュヒターが1959年から62年まで、NHK交響楽団の常任指揮者を努めなかったならば、彼の名が我が国の聴衆に記憶されたであろうか。シュヒターの誠実で風格に溢れた指揮のもとで懸命に演奏したNHK交響楽団は、この4年間で、世界に通用するNHK交響楽団の実力の基礎が築かれた。帰国後の62年からドルトムント歌劇場の音楽総監督となり、没するまでそのポストにあった。全く録音に恵まれず、残っているのはNHK交響楽団を指揮した黛敏郎の「涅槃交響曲」(59年)程度だが、ドイツ魂が香り立った静謐な風貌と指揮ぶりは、「GB EMI ALP1095-8 シュヒター ワーグナーローエングリン(全曲)」、「FR TRIANON 2C045-10088 シュヒター バッハ・ブランデンブルク協奏曲」で存分に味わえる。
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