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DE DGG SLPM139 040 ヘルベルト・フォン・カラヤン プロコフィエフ・交響曲5番
商品番号 34-19301
139 001~44番までは、カラヤンの為だけに与えられた番号で1枚目の音源となります。1964~68年の間に録音した名演ばかりです。この録音唯一で再録音はしませんでした。プロコフィエフは「古典交響曲」と「ピーターと狼」が他にあるだけ。しかし、コンサートでは演奏もしている。すでに極めて完成度の高い録音を聴いていると、これ以上に何か新しいものを付け加えることはなかったのだろうと思います。カラヤンのレコードを聴いて、面白さを覚えた曲が多い。演奏はロシアのオーケストラとは違う、カラヤンらしい、流麗で、ベルリン・フィルハーモニーのアンサンブルを最大限発揮したものです。ふわりと浮遊感を漂わせた始め方にプロコフィエフの音楽が表面に纏っている薄衣がはらりと落ちて、ひんやりした純器楽的音楽が姿を現す。ベルリンのダーレム地区にあるイエス・キリスト教会を終戦直後から70年代にかけてベルリン・フィルの録音場所としてたびたび使われました。外装の印象とは裏腹に内装は大分こじんまりとしている建物で、大きすぎないことが録音に適していたのかもしれません。ここで数々の名録音が生み出されました。ヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルと1968年に録音した「プロコフィエフ・交響曲5番」もここでのもの。狭めの教会だからでしょうか、割りと残響が残っています。この曲が纏っているコミカルさとドタバタ感はない。終楽章でも絶妙なバランスで各楽器が聴こえかつ溶け合う。必死な形相ではないので面白みとかスリルとかはないが、そんな精密な演奏でも密かな愉悦性が顔を覗かせてくるのがプロコフィエフの音楽の力だろう。それを抑えこもうと、いつも以上にカラヤンのノリが良いのだろう。
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