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頭上を16羽の白鳥が旋回しながら陽光の照る靄の中に消えていった。

作曲者自身が「自己作品の演奏における最高の解釈者の一人」と認めたカラヤンのシベリウス。帝王カラヤンのシベリウスは、素晴らしく美麗なサウンドによるゴージャスなシベリウス演奏。重厚な響きが特徴のベルリン・フィルから、透明感あふれるシベリウス・サウンドをひきだした交響曲集録音から、第5番と最後の交響曲とも考えられている「タピオラ」。

レコードの録音技術が、ちょうどモノラルとステレオの時期にまたがったので、7番はモノラル、5番はステレオでの収録となった、フィルハーモニア管弦楽団時代から、シベリウスはカラヤンの重要なレパートリーのひとつで、3度目となったデジタル録音の時期まで、第3番以外の交響曲集を集中的にセッションを組んで録音しています。余談だがシベリウスが存命中カラヤンの演奏を「テンポが遅いが」素晴らしいと絶賛していたそうだ。
深層心理を探求したような内省的で晦渋な「交響曲第4番」は、ベートーヴェン以後の最大の交響曲作曲家であるシベリウス作品の中ではもっとも晦渋な佇まいをもっている。若きシベリウスのメロディーラインのはっきりとした名曲群と比べると、生死の境をさまよった後に作曲されたことが大きく表出している。シベリウス研究の権威であるセシル・グレイ(Cecil Gray, 1895〜1951 イギリスの作曲家で評論家。1935年に出版した「シベリウス 七つの交響曲」は翻訳もされている有名著作)が、「最初から最後まで、余分な音符は一つとしてない」とのたまい、交響曲第7番と並ぶ最高傑作という御宣託もあって評価が固まったという経過があります。

カラヤンの演奏は「テンポが遅い」とシベリウスは絶賛した。


ラトルの次が勝負どころに思います。シベリウスの決定版。カラヤンの必聴盤として、プレスを重ねた故に、カラヤンの65年録音はマスターテープの劣化が限界で、デジタルの次の技術が保証されるまではリマスターはでないでしょう。だから、録音物としては極めつけはラトルの全集時代ということで長い治世になりそう。

  • Record Karte
    • 1965年2月22-24日(第5番)、1964年10月30日(タピオラ)、ステレオ録音。
    • ダーレン、イエス・キリスト教会
    • ギュンター・ヘルマンスによる、優秀録音、名演、名盤。

販売レコードの写真

  1. DE DGG SLPM138 973 ヘルベルト・フォン・カラヤン …
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