34-19481
通販レコード→チューリップ盤

DE DGG SLPM138 848 スヴャトスラフ・リヒテル ベートーヴェン・ピアノ協奏曲3番/ピアノと管弦楽のためのロンド


商品番号 34-19481


リヒテルのピアノ演奏は、その内面からくる音楽解釈の深さと卓越した技巧により常に私たちを魅了し続けており、現在でも多くの音楽ファンは楽曲の本質的な演奏をリヒテルに求めています。米ロの冷戦の最中、1960年の西側登場以前、以後ともに豊富な録音が残されていますが、西側のオーケストラとの共演はリヒテルには戸惑いが強かったようだ。我こそはと独奏者と指揮者など無視したフランス最高と云われるオーケストラ、カラヤンとの共演は第2楽章のカデンツァが終わったところで伴奏開始の合図を入れるようカラヤンに頼んだが拒否。それが演奏に影響したと不満を明らかにしているのは良く知られている。しかし、フィッシャー=ディースカウの伴奏での不満は歌手は自身の演奏効果を上げるために子音を強調するので、音の流れが途切れ易く、その余情を合わせるのにピアノに遅れ気味に入るように求めたらしく、リヒテルは伴奏するのに苦労したようだ。作曲家は楽譜を処分することで満足できるものを残せますが、楽器から一旦放たれた音はやり直せない。豊かさは良いことばかりではありません。リヒテルのレパートリーはバッハから20世紀の同時代の音楽まで多岐にわたる。そうした膨大なレパートリーを誇る一方で、独自の見識に基づいて作品を厳選していたことも特徴的である。例えばベートーヴェンのピアノソナタで言えば第14番や第21番のような人気曲を意図して演奏しなかったし、5曲の協奏曲の中では第1番と第3番のみをレパートリーにしていた。本盤も其の中の一つです。クルト・ザンデルリンク指揮、ウィーン交響楽団。そう、これはあの録音と同じセッションで指揮者を変えての演奏。

商品名DE DGG SLPM138 848 スヴャトスラフ・リヒテル ベートーヴェン・ピアノ協奏曲3番/ピアノと管弦楽のためのロンド
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