34-25809

通販レコード→DE 1965年6月発売 チューリップ MADE IN GERMANY ドイツ初出盤

その演奏スタイルとノーブルな容姿から〝貴公子〟と謳われたフランスのチェリスト、フルニエ選りすぐりの名演集。バウムガルトナーとルツェルン弦楽合奏団とのバロックの名演。

名門とよばれるにふさわしい実績を残してきたルドルフ・バウムガルトナーとルツェルン弦楽合奏団と端正かつ気品あふれる表現で「チェロの貴公子」と評されたフランス最高の名チェリスト、ピエール・フルニエによるバロック・チェロ協奏曲集です。イタリア後期バロックを代表するルイジ・ボッケリーニ、そして生涯に60曲以上という膨大な協奏曲を作曲したヨハン・ゼバスティアン・バッハの次男、カール・フィリップ・エマヌエルの名曲を収録。現代楽器による演奏のよさを全面的に生かした叙情的な旋律の美しさ、ソロとアンサンブルの掛け合いの温かさに心を惹かれました。フルニエのしなやかで優雅な演奏によって、これらの作品の魅力は更に一層高められている。
フルニエはこのボッケリーニのチェロ協奏曲を1950年代と1860年代に一度ずつ録音しています。モノラルとステレオという違いがあるのですから、そう言う形で再録音しても何の不思議もありません。50年代のモノラル録音はカール・ミュンヒンガーと、彼の手兵であるシュトゥットガルト室内管弦楽団がバック。第2次世界大戦後の荒廃の中で「新しい音楽をやろう」という意気込みでスタートしたドイツ南西部の管弦楽団で、南部ミュンヘンでカール・リヒターたちがはじめたものと同じ志を持ったものでした。彼らはバッハを中心としたドイツ・バロックの作品をフルトヴェングラーらによるロマン主義的歪曲から救い出し、対位法の音楽家としてのバッハたちの姿を明らかにすることでした。それはドイツの伝統を立て直そうするかのようです。そして、ドイツから痛い目にあわされたフルニエもまた同様に、そう言う彼らとの共同作業という感じでドイツ・バロック様式を重んじた、実にスッキリとした造形を心がけています。しかし、面白いのは、ルドルフ・バウムガルトナーと、名門とよばれるにふさわしい実績を残してきたルツェルン弦楽合奏団がバックのステレオ録音では様子が違います。50年代のスッキリとした造形は背後に退き、細やかなニュアンスに溢れたロマン派の協奏曲であるかのように造形されています。そして、その様に演奏した方が、フルニエと言うチェリストの美質がより立ち現れてくるのです。こうした作品へのアプローチのスイッチングが、フルニエがアルヒーフに録音した大バッハの無伴奏組曲の世評の高さ、そのチェロの聖典を愉しい音楽としても聴かせてくれる理由なのでしょう。
  • Record Karte
    • ボッケリーニ(グリュッツマッハー版):チェロ協奏曲 変ロ長調 G.482は1961年10月10日〜14日録音。
    • C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲イ長調 Wq.172は1961年10月チューリッヒでのステレオ録音。

CDはアマゾンで

ハイドン:作品集
ハイドン
ユニバーサル ミュージック クラシック
2000-11-22





ハイドン:チェロ協奏曲第2番
フルニエ(ピエール)
ポリドール
1997-12-03


バロック・チェロ協奏曲集
フルニエ(ピエール)
ユニバーサル ミュージック
2015-05-20


The PIERRE FOURNIER Edition
PIERRE FOURNIER
DEUTSCHE GRAMMOPHON
2017-01-20



関連記事とスポンサーリンク

コメント

このブログにコメントするにはログインが必要です。