34-20603

通販レコード→DE TULIP MADE IN GERMANY

ピエール・フルニエが米 CBS に録音する見返りにジョージ・セルがベルリン・フィルを振ることで成立した唯一のセッション。

土臭さ満載のこの協奏曲から、これほどまでに温かくノーブルで、しかも繊細な響きを引き出しているのは、まさに〝貴公子〟と謳われたフランスのチェリスト、ピエール・フルニエならではの至芸といえるでしょう。この協奏曲は、フルニエにとって愛奏曲の一つであり、そのフルニエのドイツ・グラモフォン時代の録音の中でも殊更評価が高く、ステレオLPレコード時代を通じて、ロストロポーヴィチ/カラヤン盤(DGG)と並び最高の名演とされていた1961年録音の歴史的名盤です(フランスADFディスク大賞、ドイツ・レコード批評家賞受賞)。
この協奏曲は、フルニエにとって愛奏曲の一つであり、この録音以前に英EMIへのSPレコード、英DECCAへのモノラルレコード正規セッション録音続く、3度目の境地の名演といえるステレオ録音盤です。録音は、ベルリン郊外のダーレム地区にあるイエス・キリスト教会(1961年6月1日~3日)で行なわれました。1950年代初頭から1972年までベルリン・フィルの録音がほぼ独占的に行なわれていたこの教会は、深みのある豊かな響きが特徴ですが、アナログ時代のドイツ・グラモフォンの名エンジニア、ギュンター・ヘルマンスは、その中でチェロ独奏を美しく明晰に際立たせつつ、その背後に大きく広がるオーケストラのソノリティを余すところなく録音に収めています。
  • Record Karte
    • 1962年6月ベルリン録音。
    • 優秀録音、名演、名盤。

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