34-10067
商品番号 34-10067

通販レコード→独チューリップ盤 ALLE HERSTELLER[オリジナル]
〝小さなベルリン・フィル〟による音楽の「歓び」 ― ダイレクト・カット盤のSACDで聴いたベルリン・フィルハーモニー八重奏団(Philharmonisches Oktett Berlin)の馥郁たる響きは素晴らしかった。マスターテープから一番最初にスタンパー制作されたヴァージンスタンパーからおこしたディスクは製作者のみへのテスト用として渡されてきたもので、これまではオーディオファンにはまことしやかに語られていた幻のディスクです。これまでオーケストラ曲によるダイレクト・カット盤が多く登場していましたが、室内楽によるものはこれが初めて。ローレンツ・ナストゥリカ(Lorenz Nasturica, 第1ヴァイオリン)、ロマーノ・トマシーニ(Romano Tommasini, 第2ヴァイオリン)、ヴィルフリート・シュトレーレ(Wilfried Strehle, ヴィオラ)、クリストフ・イゲルブリンク(Christoph Igelbrink, チェロ)、エスコ・ライネ(Esko Laine, コントラバス)、ヴェンツェル・フックス(Wenzel Fuchs, クラリネット)、ベンツェ・ボカーニ(Bence Boganyi, ファゴット)、ラデク・バボラーク(Radek Baborák, ホルン)、ヤン・ヴォボジル(Jan Vobořil, 第2ホルン)での香り立つようなまろやかな音色の録音が、さらに上質な調べとなって響いたのは2008年の事だった。そして2013年に日本が世界に誇るヴァイオリニスト樫本大進(第1ヴァイオリン)の他、エルサレム弦楽四重奏団の創設メンバーであった首席ヴィオラ奏者のアミハイ・グロス(Amihai Grosz)、世界最高のホルン奏者というべきシュテファン・ドール(Stefan Dohr)、ファゴットにモル・ビロン(Mor Biron)、ベルリン・フィルの〝顔〟の一人であるクラリネットのヴェンツェル・フックス、フィンランド出身の首席コントラバス奏者のエスコ・ライネという、文字通り21世紀のベルリン・フィルの「顔」と言えるメンバーたちが加わり、「ベルリン・フィル八重奏団」は新たなスタートを切った。八重奏団の魅力に新たに気づく人も多いに違いない。現役ベルリン・フィルの名手たちの奏でる音楽に触れられる時が待ち遠しい。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の楽員達が様々なアンサンブルを組織して室内楽活動を行っているのは、よく知られています。29団体もあるベルリン・フィルのメンバーによる室内楽グループの中でも、一番長い伝統を持つのがベルリン・フィル八重奏団です。その歴史は、1928年、8人の楽員たちがシューベルトの八重奏曲を演奏するために集まったところから始まった。メンバーは現在に至るまで、代々のベルリン・フィルの首席クラス奏者および世界第一級の演奏家が、その伝統を引き継いできました。レパートリーは、ウィーン古典派からロマン派の音楽を中心に幅広く、この編成ならではの編曲作品も含まれている。また1958年、ヒンデミットがこの八重奏団のために八重奏曲を作曲し、自らヴィオラを担当して歴史的初演を行ったのをはじめ、ヘンツェ、ブラッハー、テーリヒェン、シュトックハウゼン、イサン・ユンなどの著名現代作曲家が、彼らのために作品を残している。世界的奏者8人それぞれの音色が際立つ上に、アンサンブルの素晴らしさも伝えててくれる神業が光る。卓越したアンサンブルと深い音楽性に裏打ちされた、『小型ベルリン・フィル』とでも形容したい秀演を繰り広げています。鶴屋百貨店×熊本県立劇場の共同企画第4弾として、2020年5月27日に熊本での演奏会が予定されていましたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴う渡航制限や、ビザ発給停止等により感染拡大防止として公演中止となったのは残念でした。その溜飲を下げるために選んだ本盤は1963年録音。シューベルトの八重奏曲と並ぶ室内楽の重要曲。ベートーヴェン30歳の時に完成した傑作《七重奏曲 変ホ長調 作品20》と、あまり演奏されることのないモーツァルトの《ファゴットとチェロのためのソナタ 変ロ長調 K.292(196c)》。ベートーヴェンの七重奏曲は、全部で6つの楽章からなる。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ホルン、ファゴットという楽器編成となっており、形式的には娯楽性の高いディヴェルティメントとして書かれているが、内容的には、その後の名作の森を予言するかのように、ベートーヴェン特有の精神の高揚さが顔を覗かせる所も見られ、作曲当時から現在に至るまで人気のある室内楽曲として定着している。マンフレッド・ブラウン(Manfred Braunm, ファゴット)の音色は、振動音も伴うやや重めの音色。まだベルリン・フィルが国際化する以前の、重厚で、味わい深く、熱っぽい演奏を楽しめます。
関連記事とスポンサーリンク
録音は1963年10月30日〜11月6日ベルリン、イエス・キリスト教会でのステレオ・セッション。Violin – Alfred Malecek, Viola – Dietrich Gerhardt, Cello – Heinrich Majowski, Contrabass – Rainer Zepperitz, Clarinet – Herbert Stähr, Horn – Günter Köpp, Bassoon – Manfred Braun. Recording Supervisor – Wolfgang Lohse, Engineer – Harald Baudis.
DE  DGG  LPM18 887 ベルリン·フィルハー…
DE  DGG  LPM18 887 ベルリン·フィルハー…