通販レコード→ブルーライン盤
AU DGG 2531 284 ヘルベルト・フォン・カラヤン チャイコフスキー・交響曲1番
商品番号 34-14731
戦後ナチ党員であったとして演奏を禁じられていたカラヤンの為に、1945年、レッグは自ら創立したフィルハーモニアを提供し、レコード録音で大きな成功を収めた。それから10年、ウィーンやベルリンでの演奏が出来ずにレコードだけで音楽を創りあげるだけの年月をカラヤンをおくる。ようやくウィーン国立歌劇場の責任者の席は得るが、指揮することはことごとくフルトヴェングラーの妨害にあった。1954年にドイツ音楽界に君臨していたフルトヴェングラーの急逝にともない、翌55年にカラヤンは、ついにヨーロッパ楽壇の頂点ともいえるベルリン・フィルの首席指揮者の地位に登りつめた。ここでレッグとカラヤンの関係は終止符を打つが、この約10年間に残したレッグ&カラヤン&フィルハーモニアのレコードの数々は、正に基準となるようなレコードであったと断言出来る。演奏はオーケストラに合奏の完璧な正確さを要求し、音を徹底的に磨き上げることによって聴衆に陶酔感をもたらせ、さらにはダイナミズムと洗練さを同時に追求するスタイルで、完全主義者だったレッグとうまが合ったのは当然といえば当然で、出来栄えも隙が無い。決して手抜きをしないのがカラヤンの信条であったという。レッグからノウハウを吸収したと自覚があったカラヤンは、自分だけで信条を貫き始める。カラヤンの野望は、永遠にカラヤンの演奏が基準として聴かれ続けていくために全てのレパートリーをレコードにすることだった。カラヤンのレパートリーの守備範囲は広く、ベートーヴェン、ブルックナーに限られた指揮者だったら、やがて表面化するオーケストラとの関係破綻を回避できただろう。(ここから以降は仮原稿です。話のアウトラインに過ぎません。後日完成させようと思います。)生きたサウンドを満喫するなら絶対これ。チャイコフスキーらしいかどうか、それはチャイコフスキーの音楽に求めているものが聞き手それぞれだからなのだけれども、この演奏は鳥肌モノ。1970年代のカラヤンとベルリン・フィルの豪快で凄く立派なチャイコフスキーの音楽になっています。とにかくダイナミックスの幅が広く鮮やかで迫力満点。牧歌的な部分から迫力ある部分まで表現の幅が広く、リズムも引き締まっています。演奏はオーケストラに合奏の完璧な正確さを要求し、それにオーケストラも応えている。それはカラヤンと演奏を作り上げていくのが楽団員みんなが楽しくて仕方がなさそうだ。音を徹底的に磨き上げることによって聴衆に陶酔感をもたらせ、さらにはダイナミズムと洗練さを同時に追求するスタイルでカラヤンの個性が濃厚で面白い。そこがまたカラヤン節とも言える。チャイコフスキーは指揮者によって印象が変わるが、もっと《冬の夢想》を何度も演奏して欲しかった。オーケストラとの関係悪化が惜しまれる。それが世界最高峰のベルリン・フィル、ウィーン・フィルであるだけに、帝王に潰しは聴かなかったのだ。そして、演奏会でも取り上げたことのなかった公式なセッション録音として唯一の録音です。1979年のステレオ録音。
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