ベリオのポストモダン交響曲、8声と管弦楽のための『シンフォニア』はスウィングル・シンガーズを念頭に置いて書かれたもので、オリジナル録音にも参加している。

フランス映画音楽の巨匠、ミシェル・ルグランが生まれた日(1932年)。音楽一家に生まれ幼少期はクラシック音楽を学んだ。その才能はジャズでも生かされ、20歳代の頃マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンスらと組んだアルバムが全米で大ヒット。その後、ジャック・ドゥミ監督の映画「シェルブールの雨傘」をはじめ約150曲の映画音楽を手掛け、100作以上のアルバムを制作したと言われる。

世界を変えた映画音楽家
- ミシェル・ルグラン(1932年2月24日〜2019年1月26日)。父は指揮者・作曲家のレイモン・ルグラン、母親マルセルは楽譜出版社の経営者。2歳年上の姉はのちにスウィングル・シンガーズのリード・ソプラノとして名を成すクリスチャンヌ・ルグランという音楽一家で育つ。パリ国立高等音楽院でナディア・ブーランジェのピアノ伴奏クラスにおいて学び、1950年代からジャズ、映画音楽の分野で活動。『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』をはじめアカデミー歌曲賞を受賞した『華麗なる賭け』(主題歌『風のささやき』)、『おもいでの夏』、『愛と哀しみのボレロ』(フランシス・レイとの共作)、『栄光のル・マン』『ネバーセイ・ネバーアゲイン』など数々の映画音楽を創作し、20世紀後半のフランス映画音楽界を代表する存在である。携わった作品の数はテレビも含めると200以上に上る。
- ジャズ・ピアニストとしても活動し、自己名義のアルバム『Legrand Jazz』(1958年)ではマイルス・デイヴィスと共演。他にもジョン・コルトレーン、ジャック・ジョーンズ、ジョニー・マティス、リナ・ホーン、サラ・ヴォーンら大物ミュージシャンとの共演作品も数多い。また、親日家としても知られていて、1972年以降たびたび来日公演を行っていた。日本映画『ベルサイユのばら』の音楽や、映画「火の鳥」のイメージソングとして『火の鳥』を作曲する(作詞は谷川俊太郎)。森山良子とのコラボレーションでも話題となった。

ダバダバコーラス
- 「ダバダバ」コーラスとして知られるスウィングル・シンガーズは、ソプラノ、アルト、テノール、バス、各2名。全部で8人のメンバーからなり、ジャズのスキャットの歌唱法を男女の混声合唱に持ち込んだそのサウンドは、ジャズの側からもクラシックの側からも異色で新鮮なものとして評価された。
- フランスの有名なヴォーカル・グループ『レ・ドゥブル・シス(Les Double Six)』に在籍していたワード・スウィングルに率いられて、スウィングル・シンガーズはシャルル・アズナヴールやエディット・ピアフといった歌手たちのバックで歌うセッション・シンガーとして活動を始めた。ミシェル・ルグランのためにジャズ・ヴォーカルを担当していたが、ルグランが映画音楽の仕事のためハリウッドに去ると、スウィングルはやりがいのあるものを探し、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの『平均律クラヴィーア曲集』に目をつけた。そうして作られたアルバム『Bach's Greatest Hits』は大ヒットとなった。
- 「ダバダバ」コーラスで知名度を獲得したスウィングル・シンガーズは、バッハ・シリーズのヒットから始まってベートーヴェン、チャイコフスキーからオペラ(ロッシーニ)にいたるまでクラシック音楽でのレパートリーを拡げ、さらに現代ポップスのヒットチャート(ビートルズ、ビージーズなど)やその他のスタンダード・ナンバーのアレンジと、幅広い楽曲の複雑かつテクニカルかつ印象的なカバーを生み出している。アレンジはジャズの和声法やスタイルが基調であることが多い。ナット・キング・コールなど洗練された歌手、ピアニストの影響も見られる。ルチアーノ・ベリオのポストモダン交響曲、8声と管弦楽のための『シンフォニア』(1968年)は、スウィングル・シンガーズを念頭に置いて書かれたもので、オリジナル録音にも参加している。
- Sinfonia Section Ⅰ and Ⅱ
- Sinfonia Section Ⅲ
- Sinfonia Section Ⅳ
ミシェル・ルグラン、スウィングル・シンガーズのディスコグラフィー
ミシェル・ルグラン
Universal Music
2022-02-23
Michel Legrand & Miles Davis
Poll Winners
2015-09-16
ミシェル・ルグラン
Universal Music
2022-02-23
キリ・テ・カナワ、ミシェル・ルグラン
ワーナーミュージック・ジャパン
2011-08-17
モダン・ジャズ・カルテット・ウィズ・スウィングル・シンガーズ
Universal Music
2022-10-19
The Swingle Singers
Primarily Acapella
2002-03-26
Callas, Maria
Warner Classics
2014-10-21
カラス(マリア)
EMIミュージックジャパン
2009-06-17
Paris National Opera Orchestra
EMI Classics
2004-04-12
ザッカリア(ニコラ)
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-12-24
エルキンス(マルグレータ)
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-12-24
フルニエ(ピエール)
ユニバーサル ミュージック クラシック
2004-03-24
モントゥー(ピエール)
ユニバーサル ミュージック クラシック
2017-12-01
Pierre Monteux
RCA Red Seal
2014-12-02
モントゥー(ピエール)
BMG JAPAN
2003-04-23
Pierre Monteux
Red Seal
2018-04-27
ジュリーニ(カルロ・マリア)
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-06-28
バトル(キャスリーン)
ユニバーサル ミュージック クラシック
2008-01-16
Vienna Philharmonic Orchestra
Deutsche Grammophon
2006-10-27
ニュー・フィルハーモニア合唱団
ワーナーミュージック・ジャパン
1998-06-24
Josef Krips
Decca
2000-06-13
ジノ・フランチェスカッティ
SMJ
2015-09-23
ジノ・フランチェスカッティ
SMJ
2014-12-17
オイストラフ(ダヴィッド)
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-11-04
Warner Classics
2013-01-07
ボスコフスキー(ヴィリー)
ユニバーサル ミュージック
2014-09-17
ボスコフスキー(ヴィリー)
ユニバーサル ミュージック
2014-09-17
ボスコフスキー(ヴィリー)
ユニバーサル ミュージック
2014-09-17
ボスコフスキー(ヴィリー)
ユニバーサル ミュージック
2014-09-17
ボスコフスキー(ヴィリー)
ユニバーサル ミュージック
2014-09-17
Kurtz, Efrem
Capitol
1996-05-21
ジノ・フランチェスカッティ
SMJ
2015-04-22
John Barbirolli
Warner Classics
2021-08-20
Barbirolli
EMI Classics
2002-07-27
Bruno Walter
Sony Classical
2024-11-22
シュタルケル(ヤーノシュ),藤原真理
日本コロムビア
2003-07-23
Starker, Janos
Denon Records
1993-03-29
Béla Kéler Society
2025-06-13
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
KING INTERNATIONAL
2020-11-20
メータ(ズービン)
ユニバーサル ミュージック クラシック
2012-10-31
ジャネット・ベイカー
ワーナーミュージック・ジャパン
2018-08-29
リヒター(カール),ミュンヘン・バッハ管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック
2008-06-25
オトマール・スウィトナー
キングレコード
2023-12-06
Vienna Philharmonic Orchestra
Dg Imports
1990-06-05
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