HMV-Gramophone

角笛の音は悲しく

Le son du cor s'afflige vers les bois

Le son du cor s'afflige vers les bois
D'une douleur on veut croire orpheline
Qui vient mourir au bas de la colline
Parmi la bise errant en courts abois.

L'âme du loup pleure dans cette voix
Qui monte avec le soleil qui décline
D'une agonie on veut croire câline
Et qui ravit et qui navre à la fois.

Pour faire mieux cette plaine assoupie
La neige tombe à longs traits de charpie
A travers le couchant sanguinolent,

Et l'air a l'air d'être un soupir d'automne,
Tant il fait doux par ce soir monotone
Où se dorlote un paysage lent.

詩はヴェルレーヌの詩集「智慧」から。夕暮れの中の悲しげなお天気雨の情景。雨を描写するかのようなピアノの連打音が美しい。

角笛の音が森に向かって訴える

角笛の音が 森に向かって訴える
悲痛に嘆く 孤児のよう
丘の麓までたどり着いたところで 息絶える
ちぎれちぎれて 吠声は北風に紛れていく

狼の魂が 児の声に伴って啼いている
その声は高まる 太陽が傾くにつれて
甘え声とも聞こえるが 苦悶の響きともなり
心を奪われるとともに 胸引き裂かれそうになる

その嘆き いくらかなりと鎮めようと
雪が 長い一筋の糸を落とす
血の色をした落陽の中に 軌跡を描く

そして大気はといえば まるで秋の吐息のよう
それほどこの単調な夕暮れに 大気はかくも穏やか
そしてこの風景も ゆったりと自らをいたわっている

CDはアマゾンで

秘め事~フランスの歌
マリアンヌ・クレバッサ
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-11-22


Secrets
Marianne Crebassa
Warner Classics (Erato)
2017-10-20

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安倍元首相の「山口県民葬」、反対意見の中で

10月15日、山口県下関市で、安倍晋三元首相の「県民葬」が執りおこなわれた。

参院選の応援演説中、奈良市内で安倍元首相が銃撃にあったのは、7月8日のこと。その後、7月12日には東京都港区の増上寺で「家族葬」があり、9月27日には東京・九段下の日本武道館で「国葬」が執りおこなわれた。

そして今回、おこなわれたのが、母方の祖父にあたる岸信介元首相、実父の安倍晋太郎元外相から続く、安倍家の〝お膝元〟として知られる山口県での「県民葬」。

喪主の安倍昭恵さんは、挨拶を約10分行った。
本当にこれが最後なのかな、というふうに思って、私はこの県民葬が終わると気が抜けてしまうのではないかなと思いますけど、本当にこのように、みなさま方に立派にお見送りをしていただきましたこと、あらためて主人に代わりまして、お礼させていただきます


国葬の際、批判の対象となったのが費用については、松野博一官房長官が10月14日の記者会見で、当初16億6,000万円と予想されていたものが、実際には12億4,000万円だったと公表した。海外要人の滞在が想定より短期間になり、警備費が抑制されたことなどが理由としている。また、国葬の是非をめぐり、国論が二分されるほどの議論を呼び、当日の会場付近では市民団体らによるデモがおこなわれる事態となった。

県民葬は、山口県議会で補正予算として6,300万円を拠出する案が、9月に可決されている。こちらに関しても、やはり県内では反対デモがおこなわれた。
安倍晋三元首相の県民葬に反対する市民団体の集会が同15日、山口県内の8地区で開かれ、計336人(主催者発表)が参加した。「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動やまぐち実行委員会」が呼びかけた。
県民葬の主会場がある下関市では、市役所前に約80人が集まり、「県民葬に反対」と書かれたプラカードや横断幕を掲げた。集会の理由は、「私たちの税金が原資である公金を使って県民葬を行うことは、それを望まない県民にとっては弔意の強制にあたる」とすることを拍手で採択した。

これで各地での「葬儀」も一段落となる。