2025年07月27日 23:55
峻烈な演奏。リヒターの設えた完璧なフォルムの中にあって、ソリストが非常に豪華なのも特筆されるところ。随所で味わい豊かなソロを聴かせてくれています。
DE ARCHIV 198 438/39 カール・リヒター ミュンヘン・バッハ管弦楽団 バッハ/ブランデンブルク協奏曲全曲 DE ブルーラインレーベル, STEREO, 1967年の優秀録音です。布貼りボックス入り。
Record Karte カール・リヒター指揮、チェンバロ オーレル・ニコレ(フルート)ほか ミュンヘン・バッハ管弦楽団 ヨハン・ゼバスチャン・バッハ/ブランデンブルク協奏曲(第1番~第6番)
求心力の強いキビキビとした力強いバッハ ― 現代楽器演奏の大御所カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団のヨハン・セバスティアン・バッハは青春の思い出と重なるところも大きく、評価者と世代が異なる読み手は割り引くことを必要だ。LPレコードの時代を知る者にとっては多くの思い出とともに、忘れ難い存在。CDやレンタル、配信で録音を聞くだけではレコードを手にとって聴いていた世代の評価は共有できないものだ。それでもリヒターの峻烈な演奏から得られるバッハ音楽の感動は力強いという以上に厳しいものであり、ピリオド楽器による演奏が今や主流の世の中であるが、このリヒター盤の価値は未だ高いと認識させられるのである。 確固とした解釈のもとに鳴る音楽は、時として荘厳に、また、時として冷徹に響くが、決して嫌味でない。モダン楽器小編成オーケストラによる求心力の強いキビキビとした力強いバッハ演奏が身上とされるリヒターならではのパワフルな名演揃いで、オーレル・ニコレ等、ソリストが非常に豪華なのも特筆されるところ。リヒターの設えた完璧なフォルムの中にあって、随所で味わい豊かなソロを聴かせてくれています。《第3番》はピリオド楽器のオーケストラでは、なまめかしく響く音が多いように聴こえるが、リヒター盤では堂々と風格のある音楽になるのが不思議だ。 ブランデンブルクというのは現在のベルリン一帯の地名ですが、この曲のタイトルは時のブランデンブルク選帝侯の息子に曲集が献呈されたことから名付けられました。この「ブランデンブルク協奏曲」(Brandenburgische Konzerte)という名称は『バッハ伝』を著したバッハ研究家、ドイツの音楽学者フィリップ・シュピッタ(Julius August Philipp Spitta)の命名によるもので、自筆譜にはフランス語で「いくつもの楽器による協奏曲集」(Concerts avec plusieurs instruments)と記されているだけである。その全6曲は、それぞれの曲が編成も中心となって活躍する楽器も、曲想も驚くほど多種多様でバラエティに富んでいて聴いていて絶対に飽きることがありません。人気があるのは弦楽合奏の《第3番》と、長いチェンバロのカデンツァがある《第5番》でしょう。 全曲とも完全無欠の名曲なので、どの曲が好きかと聞かれても困るのですが、レコード鑑賞会で解説した時に話題にした通り、個人的に特に挙げるとすれば様々な管楽器が活躍する《第1番》、それと地味な《第6番》でしょうか。 《第6番》は、ヴァイオリンがありません。ヴィオラ2、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、チェロと通奏低音といった編成になります。ですからかなりいびつな編成とは言え、最高音がヴィオラですから甘い音楽になります。作曲された順番は《第6番》が最も若い時期、ヴァイマル時代の曲だといいます。 現代が忘れ去りつつある何かがこの演奏に モダン楽器を選んだリヒターの峻厳なバッハ。バッハの世俗音楽はもっと気軽に聴きたいという気持ちもないわけではありませんが衝撃を受ける「ブランデンブルク」を代表する名盤の一つです。
バッハ演奏に生涯をささげた巨匠、カール・リヒターによる有名なブランデンブルク協奏曲。 モダン楽器小編成オーケストラによる求心力の強いキビキビしたリズムと力強い推進力が特長のバッハ演奏。アンダンテで深い抒情を聴かせる、ニコレやクレメント、バウマン、リンデ、ヘッツェル等、ソリストが非常に豪華なのも特筆されるところ。リヒターのしつらえた完璧なフォルムの中にあって、随所で味わい豊かなソロを聴かせてくれています。
プロダクト・ディテール(ヴィンテージ盤) 演奏者
オーレル・ニコレ(フルート)、カール=ハインツ・シュネーベルガー(ヴァイオリン)、クルト=クリスティアーン・シュティアー(ヴィオラ)、オスヴァルト・ウール(ガンバ)、ヨハネス・フィンク(ガンバ)、フリッツ・キスカルト(チェロ)、ヘルベルト・ドゥフト(ダブルベース)、マンフレート・クレメント(オーボエ)、ヘルマン・バウマン(ホルン)、ヴェルナー・マイヤードルフ(ホルン)、カール・コルビンガー(ファゴット)、ハンス・マルティン・リンデ(リコーダー)、ギュンター・ヘラー(リコーダー)、ピエール・ティボー(トランペット)、ヘトヴィヒ・ビルグラム(チェンバロ)、カール・リヒター(チェンバロ)
オーケストラ
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
指揮者
カール・リヒター
作曲家
ヨハン・ゼバスチャン・バッハ
曲目
ブランデンブルク協奏曲(第1番~第6番)
録音年
1967年
録音レーベル
ARCHIV
レコード番号
198 438/39
録音種別
STEREO
製盤国
DE(ドイツ)盤
レーベル世代
ブルーラインレーベル
カール・リヒター
Universal Music
2021-07-07
カール・リヒター
Universal Music
2025-05-14
カール・リヒター
Universal Music
2021-07-21
リヒター(カール),ミュンヘン・バッハ管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック
2008-06-25
Various Artists
ユニバーサル ミュージック合同会社
2016-04-22
.
タグ : #ヴィンテージ #Bärenplatte #ヨハン・ゼバスチャン・バッハ #ドイツ #リヒター #ニコレ
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。