EMI, DECCA, DGG のカタログから、100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコードのために、良く聴かれ親しまれている名曲を聴く機会の多い名盤をセレクトしました。平成28年4月14日に熊本地震に遭遇して避難所生活中。6月になって、ようやく音楽を聴けるようになって、受け止めること感じることが変わったことに刺激を受けてブログを再開。気に入って聴いていた愛聴盤を改めて考えてみています。
30分ほどを目安としており、ブログですので、鑑賞会で質問のきっかけにしてもらうためで、また解説したことの再録、補足にとどめています。コメントは開放していますので、質問が来れば詳細を加筆します。
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琵琶と尺八とオーケストラが合奏することはない特異性。祈りや深い悲しみに通じる感情を何とも言い難い緊迫感と官能性の入り混じった独自の音楽で表現している。

武満徹作曲の《ノーヴェンバー・ステップス》がニューヨークで初演された日(1967年)。この日リンカーン・センターで開かれた、ニューヨーク・フィルハーモニックの創立125周年の記念祝賀コンサートのための委嘱作として作曲された。尺八と琵琶の二重協奏曲で、小澤征爾が指揮を務め、空前のセンセーションを巻き起こしたと言われ、20世紀後半を代表する名作となった。
琵琶と尺八という日本の楽器とオーケストラを用いた作品だが。東洋と西洋を象徴するような両者は交互に演奏され、合奏することはない。対話は強調し合っているが、二頭立ての馬車が走っていく。聴き手に何かイメージを強く喚起させると同時に、祈りや深い悲しみに通じる感情を、何とも言い難い緊迫感と官能性の入り混じった独自の音楽で表現した特異な作品である。多くの聴衆を魅了したのがこの作品、今でこそ20世紀作曲界のエポック・メイキングのひとつに数えられる名作だ。
魅力に溢れた、個性を発揮したコンセプトの選曲日本人指揮者の手による、日本人作曲家のエポック・メイキングとなった3録音。
東京都交響楽団 若杉弘
日本コロムビア
2010-08-18
小澤征爾
Universal Music
2025-10-08
小澤征爾
ソニー・ミュージックレーベルズ
2024-12-11
その融合を望まれるが、東洋と西洋の在りようを対置させてみせている。東洋(日本)というのは、西洋とこんなにも精神風土が違うという自明な音楽にマエストロはどう答えたか。
ハイティンク(ベルナルト)
ユニバーサル ミュージック
2015-04-29
《ノヴェンバー・ステップス》はニューヨーク・フィル125周年委嘱作品で、小澤征爾の指揮により披露された初演は指揮者で作曲家のレナード・バーンスタイン、アーロン・コープランド、ポーランドの作曲家クシシュトフ・ペンデレツキが絶賛した。ベルナルト・ハイティンクが首席指揮者にあった時代のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)が、シーズンのプログラムに日本の作曲家をいれる運びとなった。1969年12月17日、18日と2日間にわたる定期演奏会のプログラムはヘンデル《水上の音楽》、武満、リヒャルト・シュトラウス《ドン・ファン》、休憩をはさんでモーツァルト《ピアノ協奏曲第23番 K.488》であった。聴きなれたヘンデルの後に登場した武満の作品。オランダの記者は「いきなり洗礼を受けることになった」と受けたショックの大きさを表現した。この《ノヴェンバー・ステップス》を指揮した時、ハイティンクは39歳。これから関係が深まっていくコンセルトヘボウ管(RCO)とともに大いなる挑戦だった。翌1969年にオランダPHILIPSに録音します。(1969年12月アムステルダム、コンセルトヘボウ)琵琶と尺八は鶴田錦史、横山勝也。日本の楽団が演奏するときの色合いとは違い、RCOらしいヨーロッパ風な芳醇なサウンドが琵琶+尺八パートに対して、面白いほどコントラストを強調している。
TAKEMITSU, T.
DECCA
2014-08-01
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