【オリジナル盤】ボスコフスキーのJ.シュトラウス2世/「千夜一夜物語」ほか GB DECCA SXL2288 STEREO : 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード

10月21日

オーストリアのワルツ王ヨハン・シュトラウス2世Johann Strauß II.作曲の《皇帝円舞曲Kaiser-Walzer》が、ベルリンのケーニヒツバウという新しいコンサートホールのこけら落としのために初演された日（1889年）。作曲者自身の指揮で行われた。

GB DECCA SXL2288 - Willi Boskovsky – Vienna Philharmonic Orchestra – Strauss ‎– Thousand and One Nights

― とても紳士の集まりのウィーンフィルとは思えない演奏。素晴らしい録音、数あるボスコフスキー&VPOコンビ盤でも秀逸。

「バンドマスター」的な存在

ヴィリー・ボスコフスキーこそが、楽団と共に成長した叩き上げのコンサートマスター ― 30年も勤めました！ ― といえる存在で、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の面々は、いってみれば家族のようなもの。そんなこともあってクレメンス・クラウス亡き後のニューイヤー・コンサートを引き継いだのち、25年もの長きにわたってこの名物コンサートを指揮することになったのでしょう。ともかく優れたヴァイオリニストでもあり、弦楽器のアンサンブルも主宰していていたボスコフスキーだけに、ヴァイオリンを弾きながら指揮する姿は20世紀のヨハン・シュトラウス2世の生まれ変わりとしてウィーン楽壇に齎した彼の功績は大きい。

名手揃いのウィーン・フィルの面々が、いつになくリラックスした様子でシュトラウス作品の演奏に取り組むさまが、本盤を聴く度に目に浮かびます。とても紳士の集まりのウィーン・フィルとは思えないくらいに。

ボスコフスキーのシュトラウス・アルバムは、発売当時の世相や中身の意図する狙いが表現されているジャケットのデザインも楽しみのうちです。

プロダクト・ディテール（オリジナル盤）

レーベル
DECCA
楽曲
THOUSAND AND ONE NIGHTS(千夜一夜物語)
1. 1. Feuerfest Polka Op. 269(Josef Strauss)
  2. Kaiser Waltz Op. 437(Johann Strauss)
  3. Jokey Polka Op. 278(Josef Strauss)
  4. Wo Die Zitronen Blühn Waltz Op. 364(Johann Strauss)
  5. Napoleon March Op. 156(Johann Strauss)
2. 1. Fächerpolonaise(Carl Michael Ziehrer)
  2. Loreley-Rheinklänge Waltz Op. 154(Johann Strauss Snr.)
  3. Fledermaus Quadrille Op. 363(Johann Strauss)
  4. Tausend Und Eine Nacht Waltz Op. 346(Johann Strauss)
レコード番号
SXL2288
作曲家
- Johann Strauss II.
- Johann Strauss Snr.
- Josef Strauss
- Carl Michael Ziehrer
オーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ヴィリー・ボスコフスキー
録音種別
STEREO
製盤国
GB(イギリス)盤
レーベル世代
ED1レーベル（ラージ・溝あり）, 優秀録音。（6T/5T)