古今東西を通じて最も博識多才の音楽家
10月9日
超一流しか眼中になかったモーツァルトと並び称される神童タイプ
サン=サンーンスが生まれた日(Charles Camille Saint-Saëns, 1835年)。モーツァルトやベートーヴェンといった、古典派の作曲家に影響を受けながらフォーレ、ドビュッシーに続く近代フランス音楽の基礎を築く。様々な動物を音楽で表現した、組曲《動物の謝肉祭》の作者としても知られ、中でも「白鳥」が有名。(1835.10.9 〜 1921.12.16、フランス)

2歳半からピアノを学び、実に6歳の時モーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》のスコアをピアノで弾くことが出来たという神童で、また5歳で作曲を始めたという。古今東西を通じて最も博識多才の音楽家で、音楽のみならず、戯曲、哲学、天文学、美術についても造詣が深かった。作曲は、交響曲、オーケストラ曲、協奏曲、室内楽曲、器楽独奏曲、過激などあらゆる分野に渡り、それぞれに優秀な作品を残している。一面極めて皮肉屋でユーモラスな性格の持ち主で、「動物の謝肉祭」のような作品を残している。
代表的作品は、「交響曲第3番」,「ピアノ協奏曲第3番」,「チェロ協奏曲第1番」、「ヴァイオリン協奏曲第3番」、交響詩「死の舞踏」,「序奏とロンド・カプリチオーソ」、歌劇「サムソンとデリラ」など。
ブラームスより2歳だけ若いカミーユ・サン=サーンスは19世紀後半のフランスを代表する作曲家のひとりであるが、作曲家としてだけでなく、優れたピアニストとしても活躍した。1835年10月9日、パリに生まれた。非常に多彩多芸多趣味の人だったが、2歳でピアノをはじめ、5歳でオペラの総譜を一時にピアノに編曲しつつ弾きこなすという腕前。11歳でピアニストとしてデビュー、長じてはパリのマドレーヌ寺院のオルガニストという栄光の職につき、教授、指揮者、ピアニストとしても活躍した。そのどれにも成功したのだから、彼をメンデルスゾーンの再来といった人が出たのも当然だろう。
彼は旅行好きで、スペイン、エジプト、ポルトガルなど、暇と金のあるかぎり歩きまわり、日本にも来たがったそうだ。そして行く国々の異国的な音楽を取り入れて、幾つものエキゾティックな曲を作曲した。
近代フランス音楽の基礎を築いた名曲《白鳥》を聴く
― 古典主義者サン=サーンスは「現代作曲家」「革命家」と言われていた。
シャルル・カミーユ・サン=サーンス(1835年〜1921年)が1886年に作曲した「動物の謝肉祭」は、チェリスト、シャルル・ルブークの催すプライヴェートな夜会のために作曲された。友達を楽しませるために子どもたちと動物園で観察した動物たちに見立てて様々な作曲家の名曲が仕込まれています。偉大なる先輩作曲家オッフェンバックの有名なメロディーをパロディーにしたり、ナポレオン3世を化石にしてしまったり、当時のフランスでは表立っては披露できないことだが、聴き手の知識レベルを気兼ねしないでもいい友達に聞かせるためのこともあって、友達と気持ちを共有できるだろう知的好奇心を刺激する遊びがいっぱいのこの組曲。仲間内では評判が良かったようです。
その後、同年内に2度非公開で演奏されたが、他の作曲家の楽曲をパロディにして風刺的に用いていること、プライヴェートな演奏目的で作曲されたいきさつなどの理由により、以降サン=サーンスは自身が死去するまで本作の出版・演奏を禁じた。ただし純然としたオリジナルである「白鳥」だけは生前に出版していた。
残念ながら、初演の夕べを企画し、初演時にチェロを弾いたルブークは、チェリストとしてはそれ程有能な人物ではなかったようである。とはいえ、会の主催者として花を持たせるために終曲の直前にこの美しい曲が配置されたと考えてよいだろう。それまでのブラック・ユーモアに対する口直し、清涼剤としても機能しており、曲の構成は巧みに練られている。
日本における演奏(録音)のもっとも早い例として、1935年に当時15歳の諏訪根自子がSPレコードで「白鳥」のチェロのパートをヴァイオリンにアレンジしたもので録音を残している。
DE EMI 26 236-0 - Michel Béroff, Jean-Philippe Collard, Maurice André – Charles Camille Saint-Saëns - The Carnival Of The Animals (Original Version) / Septet For Trumpet, Piano And Strings
《各誌絶賛》仲間といる楽しさを感じさせる。チェロ独奏の「白鳥』が際立つ!サン=サーンス:動物の謝肉祭(室内楽版)
名曲名録音。サン=サーンスの動物の謝肉祭。その室内楽版。ベロフ、アンドレら名手揃いで、仏エラート・レーベルなどでお馴染みのフランスの名手たち豪華メンバーによる演奏で、仲間といる楽しさを感じさせるのはこのアルバムです。
名曲「動物の謝肉祭」の室内楽版。ロッシーニのウィリアム・テルからのフレーズが「化石」化されてしまったり、イタリアの作曲家の茶化され様は中でも痛烈。通常管弦楽版がナレーション付きで録音されて聴かれることが多くて、小澤征爾さんが「プロコフィエフ・ピーターと狼」との組み合わせのCDで楽しくナレーションしています。でもナレーションに気がいってしまって音楽を聴き込んでいないことにオーケストラではなくて室内楽での演奏で聞くと発見がいっぱい。
唯一のオリジナル曲、チェロ独奏の「白鳥』が際立つ、お馴染みの名旋律が次々と登場する面白さが初めて分かった名盤。アルゲリッチやクレーメルの「サン=サーンス・動物の謝肉祭」は最高です。でも多国籍音楽で、フランスのエスプリは一歩後退します。そこで、この音盤の登場。
モーリス・アンドレ、ジャン=フィリップ・コラール、ミシェル・ベロフにフランス弦楽三重奏団の面々。仏エラート・レーベルなどでお馴染みのフランスの名手たち豪華メンバーによる「動物の謝肉祭」の室内楽版。顔なじみ通しだから、仲間といる楽しさを感じさせるのはこのアルバムです。
曲は身内の集まりで演奏するために、秘密裏に作曲されました。集まりの主役は「小さい人」たち。サン・サーンスは甥っ子、姪っ子が喜ぶように「小さい人」でも知っている音楽を使って組曲に仕立てました。フランス楽壇の重鎮だったから、作曲家と出版社のトラブルは身に染みていたでしょうから、この作品に作品番号はなく出版をしないようにきつく言っていました。でもサン・サーンスの死後、出版されるやいなやサン・サーンスを代表する作品になった次第です。チェロのソロで演奏される「白鳥」は、サン・サーンスのオリジナルです。1977年録音。発売は78年。発売当時は各誌で絶賛されたものです。現在の EMI 録音とは趣の違う優秀な良い音です。
名曲「動物の謝肉祭」の室内楽版。ロッシーニのウィリアム・テルからのフレーズが「化石」化されてしまったり、イタリアの作曲家の茶化され様は中でも痛烈。通常管弦楽版がナレーション付きで録音されて聴かれることが多くて、小澤征爾さんが「プロコフィエフ・ピーターと狼」との組み合わせのCDで楽しくナレーションしています。でもナレーションに気がいってしまって音楽を聴き込んでいないことにオーケストラではなくて室内楽での演奏で聞くと発見がいっぱい。
唯一のオリジナル曲、チェロ独奏の「白鳥』が際立つ、お馴染みの名旋律が次々と登場する面白さが初めて分かった名盤。アルゲリッチやクレーメルの「サン=サーンス・動物の謝肉祭」は最高です。でも多国籍音楽で、フランスのエスプリは一歩後退します。そこで、この音盤の登場。
モーリス・アンドレ、ジャン=フィリップ・コラール、ミシェル・ベロフにフランス弦楽三重奏団の面々。仏エラート・レーベルなどでお馴染みのフランスの名手たち豪華メンバーによる「動物の謝肉祭」の室内楽版。顔なじみ通しだから、仲間といる楽しさを感じさせるのはこのアルバムです。
曲は身内の集まりで演奏するために、秘密裏に作曲されました。集まりの主役は「小さい人」たち。サン・サーンスは甥っ子、姪っ子が喜ぶように「小さい人」でも知っている音楽を使って組曲に仕立てました。フランス楽壇の重鎮だったから、作曲家と出版社のトラブルは身に染みていたでしょうから、この作品に作品番号はなく出版をしないようにきつく言っていました。でもサン・サーンスの死後、出版されるやいなやサン・サーンスを代表する作品になった次第です。チェロのソロで演奏される「白鳥」は、サン・サーンスのオリジナルです。1977年録音。発売は78年。発売当時は各誌で絶賛されたものです。現在の EMI 録音とは趣の違う優秀な良い音です。
プロダクト・ディテール(ヴィンテージ盤)
- レーベルEMI
- 楽曲動物の謝肉祭、七重奏曲
- レコード番号26 236-0
- 作曲家カミーユ・サン=サーンス
- 演奏者
- ミシェル・ベロフ(Michel Béroff, ピアノ)
- ジャン=フィリップ・コラール(Jean-Philippe Collard, ピアノ)
- ジェラール・ジャリ(Gérard Jarry, ヴァイオリン)
- セルジュ・コロー(Serge Collot, ヴィオラ)
- ミシェル・トゥルニュ(Michel Tournus, チェロ)
- アラン・モリア(Alain Moglia, ヴァイオリン)
- ジャック・カゾーラン(Jacques Cazauran, コントラバス)
- モーリス・アンドレ(Maurice André, トランペット)
- ミシェル・デボスト(Michel Debost, フルート、ピッコロ・フルート)
- クロード・デスュルモン(Claude Desurmont, クラリネット)
- ギイ=ジョエル・シプリアニ(Guy-Joël Cipriani, パーカッション)
- (Gérard Pérotin, パーカッション)
- オーケストラEnsemble – Trio À Cordes Français
- 録音種別STEREO
- 製盤国DE(ドイツ)盤
- カルテ(室内楽)Producer – Eric Macleod, Engineer – Serge Rémy
ショップ・インフォメーション(このヴィンテージ盤はショップサイトの扱いがあります。)
- 商品番号361104
- 盤コンディション良好です(MINT~NEAR MINT)
- ジャケットコンディション良好です
- 価格5,500円(税込)
- 商品リンクhttps://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/361104.html
- ショップ名輸入クラシックLP専門店 ベーレンプラッテ
- ショップ所在地〒157-0066 東京都世田谷区成城8-4-21 成城クローチェ11号室
- ショップアナウンスべーレンプラッテからお客様へ
当店のレコードは、店主金子やスタッフたちが、おもにヨーロッパに直接出向き、実際の目と耳で厳選した、コンディション優秀な名盤ばかりです。国内で入手したものや、オークション品、委託商品はございませんので、安心してお求めになれます。
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