• 4月4日
    「ピアノ調律の日」。国際ピアノ製造技師調律師協会が、ピアノ調律に対する理解と認識を深めてもらうことを目的に制定した(1993年)。調律をする際、基準音としてラの音(A音)を用い、かつ440ヘルツを採用するのが一般的なことから、AをAPRIL、440を4月4日にあてはめたもの。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録、日本では日本ピアノ調律師協会(ニッピ)が1994年(平成6年)から実施された。

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  • DE EMI/ELECTROLA 1C 065-02 535 アレクシス・ワイセンベルク ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

    • 赤地に角丸カラースタンプニッパー
    • 1974年の優秀録音。見開きジャケット入り。
  •  帝王

  • 1928年12月17日、18歳のカラヤンはウィーンの音楽アカデミーのオーケストラを指揮してロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」序曲を演奏しました。これが初めての指揮ですが、翌1929年1月22日にリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」やチャイコフスキーの交響曲第5番などのプログラムでザルツブルクのモーツァルテウム管弦楽団を指揮して、指揮者として公式にデヴューしました。これ以降3,000回を越える演奏会を行っていますが、カラヤンは当時の同世代の指揮者としては非常に広範なレパートリーを有していた。ベートーヴェンやブラームス、リヒャルト・シュトラウス、ブルックナーなどのドイツ・ロマン派の音楽や、チャイコフスキー、あるいはモーツァルトのディヴェルティメントやセレナードなどで特に高く評価された。また、ヴェルディやプッチーニなどのイタリア・オペラにはドイツオペラ以上のこだわりを見せ、北欧と英米以外の指揮者が演奏することの珍しいシベリウスやグリーグなど北欧の作品も手がけた。また、シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンなどの新ウィーン楽派の演奏でも高い評価を得た。現代音楽はほぼ演奏しなかったものの、松平頼則の「管弦楽とピアノのための主題と変奏」だけは来日公演時に披露した。舞踏音楽、序曲、行進曲といったアンコール・ピース的な小品にも手を抜かず熱心で、世界最高クラスの地位にありながらヨハン・シュトラウスをこれだけ繰り返し録音し続けた指揮者というのは、少なくとも彼の世代まではクレメンス・クラウス程度しか存在しなかった。看板レパートリーのリヒャルト・シュトラウスとは個人的な知己でアドバイスをもらっており、その作品の演奏も高い評価を得ている。また『メタモルフォーゼン』(23人の弦楽器奏者のための作品)について、シュトラウス本人に後半部で各パートを3人に増やし69人で演奏することを提案し、同意を得ていたが、ベルリン・フィルの室内楽的緻密さによりその演奏方法の実現を可能にした。
    • ― カラヤンには、公私ともに彼特有の美学(美意識)があり、またそれに対しての徹底的な追求と執着があった。レガートを徹底的に使用し、高弦を鋭くさせ、(1960年代後半から)コンサートマスターを2人おき、コントラバスを最大10人と大型化することにより、オーケストラの音響的ダイナミズムと、室内楽的精緻さという相反する要素の両立を実現した。どんなに金管が鳴っていても、内声や弦パートがしっかり鳴っていなければならないことや、低音パートがいくらか先に音を出すことなどを要求した。ギュンター・ヘルマンスは〝カラヤンの耳を持つ男〟と言われ、カラヤンの絶大なる信頼のもとに、彼の録音のプロセスを行ってきました。カラヤン専属録音技師。カラヤン晩年の映像作品「レガシーシリーズ」を録画した、テレモンディアル社の録音も手がけた、レコーディング・エンジニア。ドイツ・グラモフォンのトーンマイスター。カラヤンとベルリン・フィルの来日に伴って来たときなど、マイク、スピーカー、ミキサーは日本で用意させ、パワーアンプだけ持って来たとのことです。重低音にこだわっていたカラヤンのサウンドに不可欠で、これはアンプは重要だと考えているためでしょう。
    • お願いだから、弓の都合で音楽をしないでくれ。
    • 彼の指揮から生まれる音は、しばしば「絶妙」という言葉で形容される。聴衆の全神経を集中させる「最弱音のピアニッシモ」、あるべき頂点で完璧に到達する「滑らかなクレッシェンド」、そして一切の乱れなく断ち切られる休符。これらはすべて、彼の美意識の現れに他ならない。カラヤンの音楽作りは、「常に音楽が流れている」「究極的に美を求めた人」と表現される。彼にとって美しくない響きは、それ自体が許容しがたいものであった。彼にとって、カラヤンの芸術の核心は表面的な洗練や技巧の誇示ではなかった。すなわち「カラヤン・サウンド」への執拗なまでの追求である。完璧なまでに美しく、淀みなく融合し、継ぎ目のない響き、それは、聴衆に心地よい時間を提供するためだけのものではない。それは、音楽という芸術が持ちうる構造的な美、その建築的な骨格を白日の下に晒すための、唯一無二の手段であった。
    • カラヤン自身、音楽の「内的なダイナミクス」、すなわち「気分の流れ」と呼ぶものを捉えることの重要性を説いている。彼が「レガートの皇帝」と呼ばれるとき、それは彼の滑らかな音楽作りを指すと同時に、彼の美学が音楽解釈における選択肢の一つではなく、すべての判断の根底に流れる絶対的な原則であったことを示唆している。
    • 広く親しまれた名曲を最高の演奏でレコード化することに情熱を傾け続けた彼の姿勢は、このアルバムにも端的に示されています。とにかくダイナミックスの幅が広く鮮やかで迫力満点。牧歌的な部分から迫力ある部分まで表現の幅が広く、リズムも引き締まっています。英国で基準となるようなレコード作りをレッグから嫌と言うほど学んだカラヤンは、1959年以降この手兵とともにドイツDGGに膨大な数の基準レコード作りに邁進した。
  • ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908~1989)は、レコード録音に対して終生変わらぬ情熱を持って取り組んだパイオニア的存在であり、残された録音もSPレコード時代からデジタル録音まで、膨大な量にのぼります。その中でも、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との結び付きがいよいよ強固なものとなり、続々と水準の高い録音が続々と行われた1970年代は、カラヤンの録音歴の中でも一つの頂点を築いた時代といえます。ヨーロッパの音楽界を文字通り制覇していた「帝王」カラヤンとベルリン・フィルと、ドイツでの拠点を失ってしまった英H.M.V.の代わりとなったドイツ・エレクトローラとの共同制作は、1970年8月のベートーヴェンのオペラ『フィデリオ』の録音を成功させる。カラヤンのオーケストラ、ベルリン・フィルの精緻な演奏は、ヘルガ・デルネシュ、ジョン・ヴィッカースの歌唱を引き立てながら繊細な美しさと豪快さを併せ持った迫力のある進め方をしています。有名なベートーヴェンのオペラが、ただオペラというよりオラトリオのように響く。カラヤンは1972~76年にかけてハイドンのオラトリオ『四季』、ブラームスの『ドイツ・レクイエム』、さらにベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』という大曲を立て続けに録音しています。ドイツ、オーストリアの指揮者にとって、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスは当然レパートリーとして必要ですが、戦後はワーグナー、ブルックナーまでをカバーしていかなくてはならなくなったということです。カラヤンが是が非でも録音をしておきたいワーグナー。当初イースターの音楽祭はワーグナーを録音するために設置したのですが、ウィーン国立歌劇場との仲たがいから、オペラの録音に懸念が走ることになり、彼はベルリン・フィルをオーケストラ・ピットに入れることを考えました。カラヤンのオペラにおける英EMI録音でも当初はドイツもの(ワーグナー、ベートーヴェン)の予定でしたが、1973年からイタリアもののヴェルディが入りました。英EMIがドイツものだけでなく、レパートリー広く録音することを提案したようです。
  • カラヤンとともに生きた日々 エリエッテフォンカラヤン回想記
    エリエッテ フォン カラヤン
    アルファベータ
    2008-06-27
  • フルトヴェングラーかカラヤンか (中公文庫 テ 7-1)
    ヴェルナー・テーリヒェン
    中央公論新社
    2021-11-19
  • この1970年代はカラヤン絶頂期です。そのため、コストのかかるオペラ作品を次々世に送り出すことになりました。オーケストラ作品はほとんど1960年代までの焼き直しです。「ベルリン・フィルを使って残しておきたい」というのが実際の状況だったようです。この時期、新しいレパートリーはありませんが、指揮者の要求にオーケストラが完全に対応していたのであろう。オーケストラも指揮者も優秀でなければ、こうはいかないと思う。歌唱、演奏の素晴らしさだけでなく、録音は極めて鮮明で分離も良く、次々と楽器が重なってくる場面では壮観な感じがする。非常に厚みがあり、「美」がどこまでも生きます。全く迫力十分の音だ。ベルリン・フィルの魅力の新発見。そして、1976年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団から歩み寄り、カラヤンとウィーン・フィルは縒りを戻します。カラヤンは1977年から続々『歴史的名演』を出し続けました。この時期はレコード業界の黄金期、未だ褪せぬクラシック・カタログの最高峰ともいうべきオペラ・シリーズを形作っています。カラヤンのレコードでは、芸術という大目的の下で「人間味」と「完璧さ」という相反する引き合いが、素晴らしい相乗効果を上げる光景を目の当たりにすることができる。重厚な弦・管による和声の美しさ、フォルティシモの音圧といった機械的なアンサンブルの長所と、カラヤン個人の感情や計算から解き放たれた音楽でもって、音場空間を霊的な力が支配しており、聴き手を非現実の大河へと導く。
  • ワイセンベルク絶頂期のダイナミズムと繊細さ、剛柔を併せ持ったピアニズムが美しい。

    • ― 国内盤は東芝EMIから当時「帝王ふたり〈皇帝〉中の〈皇帝〉」のキャッチ・フレーズでリリースされた。ヘルベルト・フォン・カラヤンの作る完璧なオーケストラ演奏と、それに応える強靭なアレクシス・ワイセンベルクのピアノは華麗の極みです。/li>
    • カラヤンの「お気に入り」として、1960年代後期から1970年代にかけて数々の録音を残したワイセンベルク。この『皇帝』はその代表盤で、冒頭のティンパニの楔がガツンと決まって、幕を開ける。弦楽器の壮麗なことはこのうえない。『皇帝』という曲に求めたい華やかさが、これでもかというほど堪能することができる。カラヤンに迷いなし。ワイセンベルクも期待を裏切らない。期待とは、カラヤンが想定したであろう方向を創造している。硬質なピアノの音はどこまでも明快であいまいさがない。英EMIの録音は全体的に高音が強いから、きらびやかだ。たぶんそれに合わせているのだろう、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団はいつもより重厚さを抑えている。計算され尽くしたうえで、披露するプロの芸の凄さを感じる。カラヤンにとって意外にも初のベートーヴェン・ピアノ協奏曲全曲録音となり、カラヤン&ベルリン・フィルとワイセンベルクという当時の人気アーティストが揃ったアルバム。そして、プロデューサー、グロッツへのカラヤンとワイセンベルクの信頼が成し得た頂点に向かうひたむきな演奏が残された貴重なアルバムでもあるものです。本盤のEMIの録音も、この時期にドイツ・グラモフォンにベルリン・フィルと行ったブルックナー・交響曲全曲録音もプロデューサーはグロッツです。全く系列の違う業界の両方の録音に彼が関わっているのです。
    • このグロッツとカラヤンの間柄について、カラヤンの食事の時のエピソードとして、カラヤンと親しく交流のあった真鍋恵子さんの話をご紹介します。
    • お昼はだいたい決まっていましたね、簡単なもの。夜はとてもくつろいで、キアンティを片手に、楽しく食事をしていましたけれど。食事中の鉄則は、〝絶対に仕事の話をしない〟ということ。(笑)本当に、絶対に仕事の話は出ませんでした。録音ディレクターでミシェル・グロッツさんという人がいましたが、彼がメチャクチャに面白い人なんです。フランス人でパリに住んでいた人ですが、とにかく本当に冗談を言うのが上手で、カラヤンさんは彼が大好きで、ご飯のときは必ず彼がいて常に笑い転げていました。彼とのやり取りが、いつも本当に面白かったです。演奏旅行にいくと、空港とかの待ち時間で、何もすることない時間がありますよね?そうするとカラヤンさんが〝ミシェル、あの交響曲の3楽章の第二ファゴットのどこどこの部分〟と必ず速いパッセージを挙げると、ミシェルがそこを全部〝ドレミ〟で超絶スピードで歌うのです。それがカラヤンさんは可笑しくて、お腹をかかえて笑っていました。本当にあの2人の掛け合いは面白かったですね。後にはドイツ・グラモフォンのレコーディングでもミシェルがやっている録音が沢山ありますよ。
    • このグロッツにはカラヤンも胸襟を開いて付き合っていたことが伝わってきます。
    • そうしたカラヤンとベルリン・フィルの、1960年代後半から1970年代にかけてのレコーディングは重厚長大というのが演奏の主流を占めていました。1977年ベルリン・フィル来日公演にもワイセンベルクはソリストとして同行、東京・普門館での「ベートーヴェン・ツィクルス」では「第3番」とこの「皇帝」を披露した。東京FM開局40周年を記念したこの「ベートーヴェン交響曲全ツィクルス・ライヴ」の録音が2012年に、ワイセンベルク追悼盤としてCD化され、その肉感的で筋肉質、質実剛健な音楽と、艶っぽさが優るEMIセッション録音の本盤との聴き比べは話題となった。それにしても、ワイセンベルグはどのようにも、ピアノが弾けた人だった。
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  • プロダクト・ディテール(オリジナル盤)

    1. レーベル
      EMI/ELECTROLA
    2. レコード番号
      1C 065-02 535
    3. 作曲家
      ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
    4. 楽曲
      ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
    5. 演奏者
      アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)
    6. オーケストラ
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    7. 指揮者
      ヘルベルト・フォン・カラヤン
    8. 録音年月、場所
      1974年5月ベルリン、フィルハーモニーでのスタジオ録音, Engineer – Wolfgang Gülich, Producer – Michel Glotz.
    9. 録音種別
      STEREO
    10. 製盤国
      DE(ドイツ)盤
    11. レーベル世代
      赤地に角丸カラースタンプニッパー
  • CDとDVD,参考本はアマゾンで購入できます。
  • ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
    ワイセンベルク(アレクシス)
    ワーナーミュージック・ジャパン
    2012-06-27
  • ブラームス:交響曲第1番/シューマン:交響曲第1番《春》 (SHM-CD)
    ヘルベルト・フォン・カラヤン
    Universal Music
    2023-04-12
  • ブラームス:ドイツ・レクイエム
    ウィーン楽友協会合唱団
    ユニバーサル ミュージック クラシック
    2009-10-21
  • ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、ハイドンの主題による変奏曲
    カラヤン(ヘルベルト・フォン)
    ユニバーサル ミュージック
    2014-05-21
  • Brahms: The Symphonies
    Bpo
    Dg Imports
    2008-11-18
  • ブラームス:交響曲第1番&第2番&第3番&第4番
    カラヤン(ヘルベルト・フォン)
    Universal Music
    2003-09-26
  • Karajan Brahms Ein Deutsches Requiem [DVD] [Import]
    Jos Dam Gundula Janowitz Berliner Philharmoniker Herbert Karajan Wiener Singverein
    Deutsche Grammophon
    2008-05-13
  • ヘルベルト・フォン・カラヤン 僕は奇跡なんかじゃなかった: その伝説と実像
    カール レーブル
    音楽之友社
    2017-03-28
  • ヘルベルト・フォン・カラヤン(上)
    リチャード オズボーン
    白水社
    2001-07-01
  • ヘルベルト・フォン・カラヤン(下)
    リチャード オズボーン
    白水社
    2001-07-01
  • 友情の書簡 完全版: クララ・シューマン ヨハネス・ブラームス 往復書簡集
    ベルトルト・リッツマン
    古典教養文庫
    2025-04-23
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