流動性と豪快さを備えた純音楽的一途さ。曖昧な部分がなく、それでいてスケールは極めて大きい。テンポにもフレージングにもまったく無理がなく、表情はさりげないのに味わいがあって滋味豊かで説得力がある。 ...
2019年10月
US RCA LM2214 フリッツ・ライナー シカゴ交響楽団 ドヴォルザーク 交響曲9(5)番「新世界より」
聴き慣れた作品からも新たな魅力を引き出し、音楽的な純度を際立たせるライナーの手腕が発揮された〝新世界より〟。ドヴォルザークの音楽に特有のローカルな雰囲気を感じさせず絶対音楽としての美しさを極めている。 ...
FR RCA SOR640.554-555 シャルル・ミュンシュ ボストン交響楽団 レオポルド・シモノー ニュー・イングランド音楽学校合唱団 ベルリオーズ レクイエム
巨大規模の作品を余すところなく記録した名録音としての有名盤。もちろん劇的に表出した演奏を残した、ミュンシュが音楽監督時代のボストン響の名演のひとつ。 ...
FR CALLIOPE CAL1730 ジャン=ピエール・ルゲー ベートーヴェン モーツァルト オルガン曲集
カリオペ・レーベルには録音が大変優れたレベルで、器楽曲だけでなく、素晴らしいオルガンの録音盤が数多くあり、同じフランスのレーベルでも、エラートとはまた違った品の良い落ち着きをもたらす音世界で魅了します。 ...
FR CALLIOPE CAL1617 ターリッヒ弦楽四重奏団 ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲11番、12番「アメリカ」
シンプルさ、柔らかさ、活力を不可侵の表現規定としたドヴォルザークの精神に忠実に全体的なライン、リズムの保持などを驚くべき官能性を見せながら紡ぎだす。 ...
FR CALLIOPE CAL1697 ヤン・ターリヒ スタニスラフ・ボグニア ディッタースドルフ ルビンシテイン シュターミッツ ヴィオラ・ソナタ
聴く人に一瞬の隙をも与えない饒舌な音楽に、集中した演奏を披露しているターリッヒ四重奏団のヴィオラ奏者。生まれながらに持ち合わせた即興のセンスに脱帽。 ...
FR CALLIOPE CAL1817 ミシェル・ベネデット アニー・ダルコ サン=サーンス ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ベネデットとダルコのコンビは、過度の情熱を避け典雅さを重んじた作曲家の信条を裏切らないぎりぎりの所までの情熱をもって見事に2曲のソナタを弾いている。 ...
JP CALLIOPE VIC2171 アンドレ・ナヴァラ アニー・ダルコ サン=サーンス 白鳥(輸入メタル使用盤)
湖面に浮かぶ高雅な白鳥にも似て巨匠ナヴァラの弦はしみじみと表情豊かに歌いはじめる。鮮度の高いカリオペ・ワン・ポイント録音で、生々しい魅力的な演奏だ。 ...
JP CALLIOPE VIC2264 アンドレ・ナヴァラ アニー・ダルコ チェロによる日本抒情歌集(日本企画盤)
思わず歌い出してしまう。巨匠ナヴァラとともにする、贅沢な趣向。自然な素晴らしい録音。詩情豊かな日本のうた。これこそ、音楽性とオーディオ性との調和。 ...
GB PYE GSGC14057 アンドレ・ナヴァラ サー・ジョン・バルビローリ ハレ管弦楽団 エルガー チェロ協奏曲、エニグマ変奏曲
ナヴァラの豊かだが、媚びのない真っ直ぐ一直線のチェロに耳が惹きつけられる。更に、全霊を込めた指揮とそれに食らいつき一体となったハレ管の一生懸命さ。 ...